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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第240号】~中国で増えているNFC果汁~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年10月12日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第240号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 国慶節の大型連休が終わり、通常の生活に戻りました。中国では祝日前後の土日を振り替えることで7日間の連休にするため、先週土日が出勤日に。つまり、怒涛の7日間「連勤」となります。まさに“アメとムチ”ですね。
 私は今、江西省への車旅を終え、心身ともにぐったりとしています。走行距離は延べ1800km超。本州の端から端(青森から山口)までの距離が1200~1300kmですので、それを優に超えています。中国の高速道路は概ね最高時速120kmで走行できるので、それほどのストレスは感じないのですが、夜になると多くの車がヘッドライトをハイビームにしているので、対向車やバックミラーから反射する光が眩しくて疲れます。
 中国にも所々にサービスエリアがあるのですが、ここ数年でどこもすごく改善されています。トイレも清潔に清掃されていますし、お店もコンビニのほか、浙江省・嘉興発のチェーン店「五芳斋」の粽子(ちまき)、各種麺類や軽食、さらには地元の名産なども販売しています。浙江省などでは、マクドナルドやスターバックスが併設されている箇所もあるほどです。
 飛行機や鉄道の旅とはまた違う視点で、中国の変化や発展ぶりを垣間見る旅となりました。
 今週のコラムは最近コンビニの冷蔵棚で大きなスペースを占めるようになったNFC果汁についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第240号をお送りいたします。


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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第240回)
     ~中国で増えているNFC果汁~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年9月号(vol.37)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「出前アプリ、暮らしに浸透」(2016年10月7日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Disneyland with a Chinese twist(上海ディズニーは中華風)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第240回)
 ~中国で増えているNFC果汁~

 会報誌9月号では、中国人のヘルシー志向の波に乗って市場が急成長しているNFC(Not From Concentrate:非濃縮)果汁を取り上げました。日本のコンビニやスーパーでも販売されているトロピカーナやカゴメなどの冷蔵保存が必要なフルーツや野菜100%ジュースのことです。
 中国では最近まで一般的に果汁100%ジュースというと、トップブランドの「匯源」を代表とする常温保存可能タイプが当たり前で、冷蔵保存では上海を中心に販売されている台湾系「味全」の「毎日C」がある程度でした。
 13年7&8月合併号でインタビューした台湾系大手食品メーカーのチルド事業部トップも指摘していましたが、その理由として、コールドチェーン物流が未発達というインフラ面での背景とともに、原料から製造技術、物流、販売に至るサプライチェーンでの高コスト構造による値段の割高感が、消費者からまだ受け入れられないという問題があったからでしょう。当時、彼もNFCの果汁100%ジュースを香港で製造し、チルド物流で上海まで輸送して販売。売れ行きは特に若い層を中心に善戦していたものの、「市場はまだこれから」と言っていました。
 ちょうどその頃、上海の高級スーパーやコンビニで鮮烈なデビューを飾ったのが、いまや中国NFC果汁の“パイオニア”ともいえる「零度果坊」。小さめで可愛らしい透明のボトルデザインに、ピンクや黄、緑などパステル調のカラーをした飲料が棚に並んでいる様が新鮮でした。300ml入りで16元という値段は「高い」と思いましたが、当時中国ではほとんど目にすることのなかった大好きなグレープフルーツジュースを目にし、迷わず購入。新鮮で濃厚な味わいに感動した記憶があります。
 しばらくは零度果坊の“天下”が続いていましたが、特に今年に入ってから、様々な種類のカラフルなフレッシュジュースのボトルがコンビニの冷蔵棚に並んでいるのが目立つようになってきました。ブランドも様々でSKU的には20前後はあるでしょう。あまりの急増さを目の当たりにし、単にコールドチェーン網の整備や中国人のヘルシー志向だけでは語れない変化が起こっているのではと好奇心にかられ、その背景や動向、各企業の取り組みについて調査・分析しました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「越境ECをめぐる中国の税制改革 (2)」
 ~越境EC税制導入後の消費者の反応
 越境EC税制の導入により、これまで行郵税の課税対象とされてきた越境ECによる小売に対して、軽減されるとは言え関税、増値税、消費税が課税されることになり、商品によっては消費者の税負担が従来より増えるケースが出てきている。一部中国メディアの報道によれば、この新税制が導入された途端に、浙江省寧波税関の統計では、輸入物品の数量が半減してしまったとのこと。その理由の一つに税負担増による値上げがあげられる......
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「越境ECをめぐる中国の税制改革 (1)」
 ~横行する個人輸入代行を抑制し“爆買い”を沈静化
 中国では今年4月8日から越境電子商取引(以下では「越境EC」と言う。)をめぐる新しい税制度が施行された。従来は行郵税の課税取引として扱われることの多かったB to C(企業対個人)による越境ECに対し、軽減措置を設けながらも関税、増値税、消費税が課税されることになった......
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「中国・街角ウォッチ 街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~中国“夏の風物詩”番組「中国好声音」が改名してスタート!!!
 中国の“夏の風物詩”ともいえるオーディション番組「中国好声音(Voice of China)」。今年も7月15日に浙江電視台で放映がスタートした。今年の選考兼指導役(導師)は昨年と同じ。“哈林(ハーリン)”こと台湾ポップ界の大御所「庾澄慶」、中国ロックの先駆者「汪峰」、東北出身の人気女性バラード歌手「那英」、そして、80後と90後の世代から圧倒的な支持を得ている台湾スター歌手の「周傑倫」の4名...... 
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「ローソンが進出する出店伸び率32%の巨大都市「武漢」(2)」
 ~「Today(今天)」、武漢コンビニ界で勢力急拡大
 Todayの創業者で董事長兼CEOの宋迎春氏は山東省出身。農村で生まれ育った幼少期に、地元の駄菓子屋の子供を羨ましく思い、いつかはお店を開きたいと夢見る。04年に大手乳業メーカー「蒙牛」に入社した彼は、華中地区を統括するマーケティング責任者にまで上りつめた。しかし、子供の頃の夢を実現させたいという思いから、08年に突然退社。資本金80万元を工面し、広西省の南寧にToday第一号店を開いた......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年9月号(vol.37)発行

 会報誌2016年9月号(vol.37)では、巻頭特集に最近コンビニの冷蔵棚で大きなスペースを占めるようになったNFC(Not From Concentrate:非濃縮)ストレート果汁飲料を取り上げました。飲料メーカー各社が一斉に新商品をリリース、コンビニだけでなくスーパーやコーヒーチェーン店などでも販売棚の争奪戦が繰り広げられています。300ml前後の小瓶で16~20元と、従来の果汁飲料の2~3倍以上も高い設定にもかかわらず、ホワイトカラー層や若い母親たちがためらうことなく手に取っていく。16年上半期、中国飲料業界全体の売上はわずか2%の伸びにとどまるなか、NFC果汁は6.3%成長。この背景には、配送から販売までの冷蔵保存を可能とするコールドチェーン網の発達とともに、中国人の「健康」「安心・安全」「新鮮」志向の高まりがあげられます。15年の売上5億元から16年には12億元、さらには20年に120億元にまで成長すると予測されるNFC果汁市場。飲料業界で最も成長が期待されている同市場の実態、主要メーカーの取り組み、ターゲット客層、販売チャネルなどについて細かく調査・分析しています。
 次に、山西省の省都・太原の視察レポートです。石炭などの鉱物資源の産出が豊富な山西省。一時は旺盛な資源需要により、地場の消費現場もすこぶる潤った太原には、ルイ・ヴィトンなど多くの欧米系高級ブランドがショップを構え、地元の“石炭成金”が闊歩しました。しかし、昨今の大気汚染による石炭需要の減退やぜいたく禁止令などの影響からか、消費現場は一気に冷え込んでいます。こうした「モノ」を主体とする消費の落ち込みはある程度予測していましたが、逆に、昨今の中国の「コト」消費へのトレンドシフトがどれほどまで太原の消費現場に反映されているのかについて興味がありました。結論から言うと、太原ではまだ「コト」を意識した店づくりに取り組んでいる商業施設には巡り合えなかったのですが、その“芽生え”が垣間見れるような現場や実態を目にしました。大きく分けて「新」「旧」2つに分かれる商圏の詳細、コンビニやスーパー、さらには太原ならではの販売現場の特徴など、現地からの生情報をお伝えしています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、太原のコンビニ事情をレポートしています。景気のスローダウンが否めない太原で、勢いを増しているのがコンビニです。市内の至る所に、緑とオレンジ色の帯がトレードマークのコンビニが散在。その密集度は目を見張るほどで、コンビニが通りを挟んであるどころか、隣に並んでいるところもあるのには驚きました。人口2801人当たりにコンビニ1店舗あり、上海の3466人を上回るコンビニ飽和都市の太原。中国内陸部にも浸透する小売流通現場の「コンビニ化」について、詳しくレポートしています。
 今号では2つ目の視察レポートとして、今年6月にオープンした上海ディズニーランドを取り上げています。「コト」消費が進む中国。そのキーワードとして「観光」「レジャー」「エンタテイメント」などが挙げられますが、それらすべてを兼ね備えたディズニーランド。2010年の万博以降、ビックイベントから遠ざかった上海にとっても、地元の消費経済を盛り上げるきっかけとして大いに注目されています。日本のメディアでは中国人客のマナーの悪さやスタッフの接客態度などがクローズアップされていますが、それらマイナス面を超えるに十分足りるほどのアトラクション群は、最先端の3D映像やハイテク技術がふんだんに使われており一見の価値ありです。こうしたアトラクションや食事面、さらには隣接のトイ・ストーリーホテルやディズニータウンの様子などをレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は大連で出くわした「ウニ餃子」についてお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.37(2016年9月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『NFC(非濃縮ストレート)果汁市場が急成長』
 「天然」・「健康」求める中国消費トレンドの波に乗る

【現地視察レポート】
『大気汚染は改善も消費の盛り上がりは?』
 石炭で一時代を築いた山西省・太原

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『横並びでも出店する内陸部「太原」の立地&サービス競争』
 小売流通現場の「コンビニ化」が進む中国内陸部

【現地視察レポート】
『上海ディズニー、中国レジャー消費浮揚の起爆剤となるか?』
 最新の映像技術と演出が結集、マナー意識も芽生える

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『大連の夏の風物詩「ウニ」が入った餃子を発見!!』

【都市別調査】
武漢 vs 長沙 編 〜その3
『新たな業態と注目される商業施設』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第88回「出前アプリ、暮らしに浸透」(2016年10月7日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第88回は「出前アプリ、暮らしに浸透」(2016年10月7日付)。上海浦東の金融街・陸家嘴地区にある弊社オフィス。ランチタイムが近づくと、周りでは「今日はどこのレストランにする?」とスマホ片手に会話が始まる。ビルの前には、赤・青・黄の保温ボックスを後部座席に載せた配送バイクがずらりと並ぶ。傍では同じく赤・青・黄の帽子と制服を着用した配達員がスマホ片手に食事の入ったビニール袋を持ち運んでいる。彼らは中国ですでにライフスタイルの一部と化した「外売(出前)」アプリの配送員だ。こうした光景は上海だけではなく、いまや全国どの都市でも目にするようになった。スマホ普及に伴い、各種O2Oサービスが誕生している中国。今年の主役はこの出前アプリなのだが、果たしてこの「赤・青・黄」の正体とは・・・。
 次回の掲載は10月21日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Disneyland with a Chinese twist(上海ディズニーは中華風)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Disneyland-with-a-Chinese-twist

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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