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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第245号】~今年も盛り上がった「双十一」イベント~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年11月16日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第245号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 また今年もとてつもない記録を打ち立てた、天猫の双十一(11月11日)のキャンペーン。当日24時間の取引額がなんと1207億元に。昨年の912億元を遥かに上回る数字に驚愕を超え、もう“開いた口が塞がらない”状態です。
 当日深夜0時(中国時間)を迎えるや、私も天猫サイトにアクセスしました。とりあえずはユニクロのヒートテックをと思い、順調にカゴに入れていきました。一通りの閲覧を終え、いざ支払いに、と思いきや、いずれもすでに「売り切れ(在庫なし)」状態に。まだ0時5分でしたが、結局どれも買えずじまい。(0時2分53秒に売上1億元超えだったとのこと…)
 妻も別のブランドの店舗で厚手のタイツなど娘の分も含め購入を試みましたが、すでに売り切れ。ただ購入予定客がまだ支払いを済ませておらず、仮にこのまま15分支払いが完了しなければチャンスはあなたにとのことで「還有机会(まだチャンスあり)」という何とも当てにならならない“キャンセル待ち”状態に。(結局買えなかったのですが…)
 とにかく深夜の時間帯は百貨店のバーゲンセールの開店間際のごとく客(アクセス)殺到でほとんど手も足も出ず…。お昼ごろになって、改めてキリンの輸入ビール(秋味と黒生)を箱買いして、今年の双十一は終了しました。
 今週のコラムは天猫「双十一」キャンペーンについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第245号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第245回)
     ~今年も盛り上がった「双十一」イベント~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「台湾「庶民の味」中国で人気」(2016年11月4日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Net-based food delivery service thriving in China(中国出前アプリ「三国」時代)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第245回)
 ~今年も盛り上がった「双十一」イベント~

 今年の天猫(淘宝)の双十一(独身の日)キャンペーンが昨年の取引額912億元を大きく上回る1207億元で無事終了しました。冒頭の挨拶でもお伝えしたとおり、11日深夜0時のイベント開始時から一気に取引額がうなぎのぼりに。午前2時30分の段階で500億元、また15時19分は昨年の実績を突破しました。
 ユニクロは、開始間もなくの0時2分53秒で売上1億元超えを達成。半日で品切れにより店仕舞いに追い込まれました。微信上でも深夜0時45分頃には「世界中の人がユニクロを買っているの? 一つも買えなかった……」という投稿が出回るほど。また、こんなジョークもありました。
 娘「車が事故に遭って故障したからすぐにお金を振り込んで」
 母「え? 大丈夫? どこで?」
 娘「淘宝の購物車(カート)よ!」
 今年は「全球狂歓節」ということで越境ECにも注力していました。天猫国際に世界53カ国(地域)からブランドが集まり、日本からも多くのメーカー(ブランド)が出店し大活躍。国別でもアメリカ、韓国などを抑え、日本が見事トップに。海外旗艦店別でも、紙おむつのムーニー店が全体の3位になりました。また、商品別でもムーニーが見事トップになり、ミキハウスの福袋や花王のメリーズもトップ10にランクインしました。
 アリババに便乗してキャンペーンを張った他サイトも売上を伸ばし、中国全体では1770億元を超えたというデータも発表されました(星図数拠より)。それを見ると、天猫が68.2%、JD(京東)が22.7%と2強の構図がくっきり。また、モバイル端末によるアクセスが全体の82%という統計も注目に値します。
 一方で、こうした驚愕の取引額もほとんどがトップブランドによるもので、中小ブランドは恩恵をそれほど享受できなかったという声も聞かれます。また、結局のところ、キャンペーン日前後の数カ月の売上を「喰った」だけで、値引きにより利幅も薄くなったことで出店企業にとっては旨味も何もないという指摘もあります。
 これに対し、数多くの日系ブランドの天猫ショップ開設及び運営をサポートし、今回の双十一でも奮闘したアリババ出身の銭江峰氏によると、中堅ブランドも実は「結構売れている」とのこと。あくまでも「新規顧客獲得が目的で、今後いかにリピーターにしていくか」がポイントと言っていました。都度粗利を意識する日本のやり方ではなく、まずは種まきをして長期的に刈り取りする中国のやり方を改めて認識しトライしていく勇気が問われているように思えます。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「NFC(非濃縮ストレート)果汁市場が急成長(3)」
 ~NFC市場を先導するパイオニアブランド「零度果坊」
 2011年に初登場した「零度果坊」。当時市場には類似のNFC果汁製品はほぼ皆無。オレンジ、キウイ、グレープフルーツ、マンゴーの4つのフレーバーで一斉に発売を開始、300ml入りで価格は16元。これが、中国NFC果汁市場の味と価格のスタンダードとなる。わずか1年で40都市の小売販売チャネルを開拓、売上は毎月20%増のスピードで成長。16年の売上は1億元に迫っており、まさに中国NFC果汁市場のパイオニアで、産みの親といえるだろう......
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「NFC(非濃縮ストレート)果汁市場が急成長(2)」
 ~NFC果汁の発展を阻害する要素とは
 NFC果汁の生産工程は複雑で、輸送条件も厳しい。品質保持期間が短く、価格も高い。よって、国内のNFC果汁市場はようやく発展の階段を上り始めたばかりといえる。業界関係者によると、NFCのコストは、小売価格18元の製品を例にとると、生産コストが5~6元、代理商の手に渡った時点ですでに9元に。中間輸送コストを加算すると、末端小売チャネル(コンビニ、スーパー)に達した時点では13元前後になるという......
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「NFC(非濃縮ストレート)果汁市場が急成長(1)」
 ~「天然」・「健康」求める中国消費トレンドの波に乗る
 最近、中国では新しいタイプの果汁飲料が相次いで登場。ファミリーマート(全家)やローソン(羅森)等のコンビニエンスストアだけでなく、シティスーパーやOle等の高級スーパーに置かれた冷蔵ショーケースの棚を広く占拠している光景を目にするようになった。これら果汁飲料は従来の製品とは異なり、パッケージもそれぞれ個性的。透明の容器の外から果汁の色や状態がはっきりと見えるタイプが多いのも特徴だ......
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「石炭で一時代を築いた山西省・太原 (5)」
 ~上海を超える密集度の太原コンビニ市場
 太原の消費現場でもう一つ注目に値する点はコンビニだ。市内至る所で「唐久」「金虎」などの地場系のコンビニ店を目にした。データ上でも一人当たりのコンビニ店舗数が上海よりも多いとも言われるほど、とにかく目立つ。唐久と金虎はそれぞれ1998年及び2000年に太原で初出店し、現在、出店数は両社合わせて1,200店を超えている......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行

 会報誌2016年10月号(vol.38)では、巻頭特集に今や中国人のライフスタイルにすっかり定着している「外売(出前)」代行アプリを取り上げました。ランチ時になると、オフィスビルの前にずらりと並ぶ出前の配送バイク。いずれも「赤」「青」「黄」の色をした制服と保温ボックスで統一され、スマホ片手に食事の入ったビニール袋を運んでいます。2015年の中国出前市場の規模は2,300億元超で、外食消費全体の7.4%に。18年にはそれが6,600億元に達し、同じく14.8%を占めると見込まれています。現在この急成長する出前市場の代行アプリは大手3社、つまり「百度外売」、「美団外売」、「餓了么(麽)」のほぼ独占状態。それぞれ百度(バイドゥ)、腾訊(テンセント)、阿里巴巴(アリババ)の「BAT」が出資しており、キャンペーン合戦が繰り広げられています。これら3社をそれぞれ比較・分析しながら、中国出前市場の実態や成長の背景、さらには今後の動向について細かく調査・分析しています。
 次に、注目の商業施設として「成都遠洋太古里」をピックアップしました。中国内陸部を代表する商業都市で四川省の省都でもある成都。14年に成都で建てられた商業コンプレックスの総面積1,500万㎡のうち、ショッピングモールの面積が400万㎡超で全国1位。建設中の商業施設320万㎡も含めると世界第2位で、これはパリの約20倍に相当します。まさに雨後の筍のごとく商業ビルやモールの開設ラッシュが進む中、15年4月に成都で最も賑やかな春熙路に開業したのが遠洋太古里です。中国では北京三里屯太古里、広州太古匯に続く3つ目の大型プロジェクト。大慈寺を中心に、歴史情緒溢れる2〜3階建ての低層建物がゆったりとした間隔で並べられたオープンスペース型のモールで、欧米系の高級ブランドから生活雑貨や書店、さらにはレストランやカフェなど「モノ」と「コト」とが見事に調和されたテナント構成になっています。開業1年目から売上が19億元となり、成都のショッピングモール中第4位に。16年には30億元に達することが見込まれているなか、17年には上海にも開業を予定。昨今の消費トレンドを見据えた注目商業施設として、現地視察レポートを交えてお伝えしています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、中国連鎖(チェーン)経営協会が発表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」のレポートを紹介しています。北京、上海など4直轄市や省都(ラサを除く)に加え、深センや厦門、大連、東莞、温州などの主要都市計36都市を対象に、チェーン化されたコンビニの増加率、人口当たりの店舗数(飽和度)、24時間営業の比率、政府からのサポートの4項目から各都市のコンビニ発展指数を算出し、ランク付けしたもの。トップ5は、深セン、厦門、長沙、東莞、北京の順で、日系コンビニが最も進出している上海は13位にとどまっています。この指数から垣間見れる中国コンビニ市場の発展状況や今後の課題など、詳しくレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は江西省の南昌や九江で出くわした面白おかしな発見や中秋節の月餅についてお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.38(2016年10月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『出前アプリ大手3社「百度外売」「美団」「餓了么」徹底研究』
 中国の食卓やランチタイムをガラッと変える“外売(出前)” 

【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『成都人のライフスタイルに融け込んだショッピングモール「成都遠洋太古里」』
 レトロとモダンの競演

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『都市別発展指数が示す無限大に広がるコンビニフロンティア』
 中国のコンビニ発展状況を主要都市別でランキング

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『中国でも「iPhone 7」販売開始も売れ行きは……』
『内陸の地方都市でもハロウィーンを祝う??』
『「ポケモンGO」未配信の中国で“ポケモン”発見!!』
『月餅をめぐる「伝統」vs「現代」の対決!!』

【都市別調査】
 武漢 vs 長沙 編 ~その4
『消費動向の違い――文化志向と物色志向』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第90回「台湾「庶民の味」中国で人気」(2016年11月4日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第90回は「台湾「庶民の味」中国で人気」(2016年11月4日付)。台湾にある「眷村(けんそん)」という居住区を知っているだろうか。ここは、中国本土から流れ着いた国民党の軍人家族が共同生活していたエリア。時代を経て、今、中国でその名を冠したレストラン「桃園眷村」が人気を博している。メニューは焼餅、油条、豆漿(豆乳)など。焼餅は小麦粉を捏ねて薄く伸ばした生地をカラッと香ばしく焼いた中華風パン。油条はそれを細長くして油で揚げたもの。台湾では、油条や卵焼きなどを焼餅で挟んで食べるのが朝食の定番で、値段は通常約8元程度。それがここでは約3倍の22元。この高単価を実現できている秘訣とはいかに…。
 次回の掲載は11月18日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Net-based food delivery service thriving in China(中国出前アプリ「三国」時代)」
http://asia.nikkei.com/Business/Companies/Net-based-food-delivery-service-thriving-in-China

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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