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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第247号】~歴史ある江西省の南昌~

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2016年11月30日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第247号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 本格的な冬到来で、日増しに寒さが厳しくなる上海。それに伴い、街中ではクリスマスの飾りつけが目立つようになってきました。ショッピングモールやレストランなど至る所でクリスマスツリーが飾られ、否が応でもムードが高まります。
 また、先週木曜日には微信の朋友圈(モーメンツ)で「感謝」「感恩」の投稿をたくさん目にしました。「なぜ?」と不思議に思っていたところ、その日はアメリカのサンクスギビングデー(感謝祭)、中国では「感恩節」と呼ばれています。さすがに、アメリカのように家族団欒とはいかないようですが、家族や友人に対する感謝のメッセージが飛び交っていました。
 そんな感恩節の熱気が覚めやらぬ間に、次は「黒五」。五は金曜日(星期五)のこと、つまり「ブラックフライデー」です。アメリカのクリスマス商戦スタート日として知られ、日本でも導入が一部始まっているようですが、中国ではネットを中心に大々的なセールが行われました。こちらもつい先日「双十一」が終わったばかりだというのに…。
 ハロウィーンやクリスマスならまだしも、感恩節に黒五、さらには2月と3月にはそれぞれバレンタインデーとホワイトデーも楽しむ中国。本当にイベント事が好きですね。
 今週のコラムは国慶節に訪れた江西省の省都・南昌についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第247号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第247回)
     ~歴史ある江西省の南昌~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「シェア自転車、本格始動」(2016年11月18日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Chinese take a shine to bicycle-sharing services(シェア自転車、本格始動)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第247回)
 ~歴史ある江西省の南昌~

 江西省の省都・南昌。江西省、南昌と言ってもなじみのない日本の方々は多いのではないでしょうか。スズキやいすゞが地場系の江西昌河汽車と合弁で自動車を生産しているようですが、日本企業がこぞって進出したというニュースをこれまでほとんど耳にした記憶がありません。
 江西省は、北から時計回りに、安徽、浙江、福建、広東、湖南、湖北の各省にぐるっと囲まれた場所にあり、内陸部の中でも比較的沿岸部に近い省です。にもかかわらず、経済発展は沿岸部は言うまでもなく、内陸部の中でも比較的後塵を拝するグループに属しています。
 江西省のGDPは2015年に1兆6723.8億元。31の直轄市・省のうち第18位と出遅れ、省都の南昌も4000億元で、都市別で第44位。交通網も沿岸部から内陸部を結ぶ幹線道路や鉄道が省の周りを取り囲むかのごとく整備され、まるで“陸の孤島”のよう。こうした理由からも、日本をはじめ外国企業から生産拠点としてだけでなく商業面でも投資が活発化しなかったのではないでしょうか。
 一方、中国国内では、南昌は歴史的にも重要な都市の一つです。成り立ちは西漢時代で実に2200年以上もさかのぼります。市内には長江の支流・赣江を望む場所に653年建造の滕王閣がそびえ立ち、武漢の黄鶴楼、岳陽の岳陽楼とともに中国では「江南三大名楼」として名声を轟かせています。
 また、最も重要な出来事といえば、1927年8月1日に南昌で起こった「八・一南昌起義(南昌蜂起)」。共産党が初めて独自の軍隊を形成したとされる武装蜂起で、その記念碑と広大なスペースの「八一広場」が南昌を代表する観光スポットにもなっています。そして、この八一広場を中心に市街地が四方八方に広がっています。
 南昌を初めて訪れたのは2007年。当時人材事業に携わっており、南昌の職業訓練学校をいくつか訪問し、日系メーカーの工場に派遣するための学生向け説明会を行っていました。その際にも八一広場や市内を見て回りましたが、とにかく食事が辛いのが思い出に残っています。また、日本料理屋を含め日本語の看板をほとんど目にしませんでした。
 そんな記憶のある南昌ですが、今回どうしても訪れたい理由がありました。それは中国全土でショッピングモールを運営する不動産デベロッパー大手の「万達(ワンダ)」が今年5月末にオープンしたテーマパーク「南昌万達主題楽園」を視察したかったからです。「コト」消費が叫ばれる昨今の中国において、「モノ」消費の象徴だった万達が内陸の南昌の地でどのような取り組みをしているのか。当初の想像を遥かに超えたサプライズの連続で完全に脱帽状態だったのですが、詳細は次号以降にお話したいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「中国・街角ウォッチ 街角で出くわした面白発見&驚き」
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 広西チワン族自治区・桂林。2014年に世界遺産にも登録された中国を代表する観光地の一つだ。水墨画の題材としてもよく登場するカルスト地形の幻想的な風景が延々と続くなか、その合間を観光船やいかだで桂林から陽朔までの約83kmの渓流を下る「漓江下り」が桂林観光の醍醐味だろう......
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「中国・街角ウォッチ 街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~上海のレジャー島「崇明島」に絶叫アトラクションが!!!
 上海・崇明島。中国では台湾(約3万6000k㎡)、海南(約3万2000 k㎡)に次ぐ3番目の大きさ(1267 k㎡)を誇る島で、市内(虹橋地区)から内環と中環(環状線)と高速を通って約70km、車で約1時間半の距離だ。湿地帯や野鳥保護区など上海市に属しながら、自然がそのままの状態で保護・整備され、上海人にとっては身近なレジャースポットになっている...... 
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「NFC(非濃縮ストレート)果汁市場が急成長(9)」
 ~コンビニと若者がNFC果汁の主要ターゲット
 NFC果汁を求める主要な消費者は若者がメインであることから、最も重要なオフライン販売チャネルはコンビニエンスストアだ。どのメーカーもファミリーマート(全家)、ローソン(羅森)、セブンイレブン等の主要コンビニでの販売展開に特に力を入れている。ファミリーマートの統計によると、16年に市場参入したNFC果汁ブランド数は前年の倍以上、商品棚に占めるNFC果汁商品(SKU)の割合も前年比 6 倍と大幅に拡大している。夏にはNFC果汁の売上も更に大きく伸びているという...... 
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行

 会報誌2016年10月号(vol.38)では、巻頭特集に今や中国人のライフスタイルにすっかり定着している「外売(出前)」代行アプリを取り上げました。ランチ時になると、オフィスビルの前にずらりと並ぶ出前の配送バイク。いずれも「赤」「青」「黄」の色をした制服と保温ボックスで統一され、スマホ片手に食事の入ったビニール袋を運んでいます。2015年の中国出前市場の規模は2,300億元超で、外食消費全体の7.4%に。18年にはそれが6,600億元に達し、同じく14.8%を占めると見込まれています。現在この急成長する出前市場の代行アプリは大手3社、つまり「百度外売」、「美団外売」、「餓了么(麽)」のほぼ独占状態。それぞれ百度(バイドゥ)、腾訊(テンセント)、阿里巴巴(アリババ)の「BAT」が出資しており、キャンペーン合戦が繰り広げられています。これら3社をそれぞれ比較・分析しながら、中国出前市場の実態や成長の背景、さらには今後の動向について細かく調査・分析しています。
 次に、注目の商業施設として「成都遠洋太古里」をピックアップしました。中国内陸部を代表する商業都市で四川省の省都でもある成都。14年に成都で建てられた商業コンプレックスの総面積1,500万㎡のうち、ショッピングモールの面積が400万㎡超で全国1位。建設中の商業施設320万㎡も含めると世界第2位で、これはパリの約20倍に相当します。まさに雨後の筍のごとく商業ビルやモールの開設ラッシュが進む中、15年4月に成都で最も賑やかな春熙路に開業したのが遠洋太古里です。中国では北京三里屯太古里、広州太古匯に続く3つ目の大型プロジェクト。大慈寺を中心に、歴史情緒溢れる2〜3階建ての低層建物がゆったりとした間隔で並べられたオープンスペース型のモールで、欧米系の高級ブランドから生活雑貨や書店、さらにはレストランやカフェなど「モノ」と「コト」とが見事に調和されたテナント構成になっています。開業1年目から売上が19億元となり、成都のショッピングモール中第4位に。16年には30億元に達することが見込まれているなか、17年には上海にも開業を予定。昨今の消費トレンドを見据えた注目商業施設として、現地視察レポートを交えてお伝えしています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、中国連鎖(チェーン)経営協会が発表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」のレポートを紹介しています。北京、上海など4直轄市や省都(ラサを除く)に加え、深センや厦門、大連、東莞、温州などの主要都市計36都市を対象に、チェーン化されたコンビニの増加率、人口当たりの店舗数(飽和度)、24時間営業の比率、政府からのサポートの4項目から各都市のコンビニ発展指数を算出し、ランク付けしたもの。トップ5は、深セン、厦門、長沙、東莞、北京の順で、日系コンビニが最も進出している上海は13位にとどまっています。この指数から垣間見れる中国コンビニ市場の発展状況や今後の課題など、詳しくレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は江西省の南昌や九江で出くわした面白おかしな発見や中秋節の月餅についてお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.38(2016年10月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『出前アプリ大手3社「百度外売」「美団」「餓了么」徹底研究』
 中国の食卓やランチタイムをガラッと変える“外売(出前)” 

【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『成都人のライフスタイルに融け込んだショッピングモール「成都遠洋太古里」』
 レトロとモダンの競演

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『都市別発展指数が示す無限大に広がるコンビニフロンティア』
 中国のコンビニ発展状況を主要都市別でランキング

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『中国でも「iPhone 7」販売開始も売れ行きは……』
『内陸の地方都市でもハロウィーンを祝う??』
『「ポケモンGO」未配信の中国で“ポケモン”発見!!』
『月餅をめぐる「伝統」vs「現代」の対決!!』

【都市別調査】
 武漢 vs 長沙 編 ~その4
『消費動向の違い――文化志向と物色志向』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第91回「シェア自転車、本格始動」(2016年11月18日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第91回は「シェア自転車、本格始動」(2016年11月18日付)。上海の街角に突如として現れた無数のオレンジ色の自転車。一見、マウンテンバイクのようでおしゃれなスタイル。歩道脇の駐輪スペースに無造作に放置されている。そこに30歳前後の男性が近寄り、自転車にあるQRコードをスマホで読み取る。「ピピッ」という音とともに「ガチャ」と解錠。自転車にまたがりさっそうと姿を消す。今、上海や北京、広州などではやっているシェアサイクル「摩拝単車(mobike)」だ。利用者が5億人を超え、今後5年間で年平均40%成長すると言われる中国シェアリング市場。その新たな担い手として彗星のごとく登場したシェア自転車だが、そのビジネスモデルとは一体…。
 次回の掲載は12月2日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Chinese take a shine to bicycle-sharing services(シェア自転車、本格始動)」
http://asia.nikkei.com/Business/Companies/Chinese-taking-a-shine-to-bicycle-sharing-services

※バックナンバーはこちら >>
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