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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第264号】~生活環境が良好な広東省・珠海~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年4月5日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第264号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 新年度がスタートしました。日本では入社式を終え、まだ着慣れていないリクルートスーツを身に着けた新入社員を目にし、改めて1年の始まりと気を引き締めている方々も多いのではないでしょうか。
 中国では1月が年度初めとなりますので、4月1日には何の意味合いもありませんが、この日は「愚人節(エイプリルフール)」。中国でも嘘をついてもいい1日として広く受け入れられています。
 しかし一方で、この日は別の意味で特別な日となっています。それは90年代に一世を風靡した香港スター「レスリーチャン(張国栄)」の命日。03年4月1日に香港マンダリンオリエンタルから飛び降り自殺した彼。「哥(お兄さん)」と慕われ、1956年9月生まれなので、もしまだ生きていれば60歳の還暦を迎えていたはずです。
 微信やフェイスブックでは彼を偲ぶ友人達の投稿が相次ぎ、改めて彼の衰えることのない人気に驚かされます。未だにこの訃報はエイプリルフールだと信じたいファンも多いことでしょう。
 今週のコラムは広東省の主要都市・珠海についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第264号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第264回)
     ~生活環境が良好な広東省・珠海~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年1&2月号(vol.41)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「台北の人気店、中国も注目」(2017年3月31日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Booming Chinese outlet mall market to hit provinces(アウトレット、内陸部にも勢い)」
         「Chinese trends of 2016 help explain economic resilience(昨年のトレンド番付)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第264回)
 ~生活環境が良好な広東省・珠海~

 広東省・珠海。珠江デルタの西南部、マカオと陸続きの好立地で、1980年には深セン、厦門、汕頭とともに対外開放の経済特区として選ばれ、中国経済の急成長を牽引しました。96年にはキリンが台湾の統一グループと合弁でビール工場を建設、岩谷産業やキヤノン、フジクラなど名だたる日本企業が製造拠点として進出しました。
 16年のGDPは2226.37億元。省内のランキングでは広州、深セン、佛山、東莞、恵州、中山、茂名、湛江、江門に続き第10位に甘んじています。珠海を代表する企業で、全国的にも有名なのが格力(GREE)。中国エアコン(空調)の最大手で、扇風機やヒーター、炊飯ジャー、飲水器なども「TOSOT」ブランドで製造販売しています。特に女性CEO董明珠氏の知名度が高く、彼女自らが出演する「譲世界愛上中国造(世界をメイドインチャイナ好きにさせる)」というキャッチフレーズの広告が全土に行き渡っています。
 珠海の人口は167.53万人(16年末時点)。決して大都市とはいえない規模ですが、早くからの経済発展により中間層のボリュームゾーンも分厚く、現地でモールや店舗などを視察した印象としては、中国内でもトップクラスの域に達している洗練さです。同市の平均可処分所得は4万2537.4元で前年比11%増、社会消費品小売総額も1016.13億元で前年比11%増と、収入増とともに着実に消費が伸びていることがわかります。
 別名「浪漫之城(ロマンチックな都市)」と評されるほど中国人の間でも人気の高い珠海。温暖な気候や良好な大気(PM2.5など)状況などからも、常に中国人が住みたい(老後を過ごしたい)都市ランキングで上位に選出されています。特に同市横琴区に14年3月にオープンした「長隆国際海洋度假(レジャー)区」は、水族館やサーカス、遊園地などがセットになった一大テーマパークとなっており、昨今の「コト」消費トレンドを背景に、中国全土から家族連れを中心に多くの客が集まっています。
 製造業の町として中国有数の企業を育てた珠海。マカオと隣接した好条件をフル活用し、今度は観光とレジャーを“町興し”の材料として次なるステップにいち早く歩み始めている同市の消費やレジャー現場について、次号以降にレポートしたいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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「会員からのQ&A」
 ~越境EC新興アプリ3社のリサーチ~小紅書 (1)
 小紅書の設立は2013年6月。コミュニティ型のECコマースサイト。二つの部分で構成され、ユーザーによる海外通販情報の交流コミュニティと、越境ECコマースサイトから成る。当初はコミュニティのみで開始され、海外通販情報のコミュニティ上でのシェアを特色としている。この点は他のサイトには見られない。数千SKUしか売っていないにも関わらず、億単位の売上を記録している背景には、ユーザーの推薦と投票を通じて、販売する商品が決定される仕組みがある......
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 ~越境EC新興アプリ3社のリサーチ~格格家 (2)
 格格家では「網紅店」を今後の発展の鍵と捉えている。緹蘇に代表される網紅企業がその主な提携先で、すでに4~5人の網紅と提携のテストを行っているという。格格家はバックで商品供給を担当し、また専門の運営チームを置いて淘宝の網紅店の運営をバックアップする。開店もサポートするほか、一部の網紅とはブランド開発も共同で実施、網紅のライブ動画方面のテストも実施する計画だという......
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 ~越境EC新興アプリ3社のリサーチ~格格家 (1)
 格格家は2015年3月に設立。登録資本金は1500万元、主に高級輸入食品を扱うECプラットフォーム。現在当社の主な業務ツールはアプリ「格格家」と「環球捕手」。15年3月に運営をスタートして以来、初月の売上が300万元に達し、11月には1000万元を突破した。16年8月には売上が1億元に達し、16年8月時点でのユーザー数は1000万人を超えている。月のアクティブユーザー数も300万に達し、60日間のリピート率も50%を超えている......
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 ~越境EC新興アプリ3社のリサーチ~豌豆公主 (2)
 扱う商品は主にスキンケア、メイクアップ、食品、ホーム関連。現在、日本側のサプライヤー数は100社を超え、ブランド数は約1500、SKUは1 万件を超える。花田牧場、源吉兆庵、HACCI、Lumielinaなど、日本国内著名メーカーも直接参入。またDHC、Loft、東急ハンズ、赤すぐなど知名ブランドと戦略提携を結んでいる......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年1&2月号(vol.41)発行

 会報誌2017年1&2月号(vol.41)では、巻頭特集に2016年の中国消費トレンド総括と、それを踏まえた上での17年の動向及び予測について考察しました。世界的な不況や国内経済発展の鈍化にもかかわらず、活況を呈した中国消費市場。社会消費財小売総額は前年比10.4%増の33兆2,316.3億元。経済成長への消費支出の貢献度もは前年比4.9%増の64.6%だった。EC(電子商取引)業界は好調を維持、年間のオンライン小売総額は前年比26.2%増の5兆1,556億元。なかでもモノ(商品)の売上は25.6%増の4兆1,944億元で、社会消費財小売総額の12.6%を占めました。このように数字上は拡大を続ける消費市場ですが、総合スーパーや百貨店など以前活況だったリアルの消費現場では、閑古鳥が泣く商業施設もあり、見かけ上、どこで消費が拡大しているのか肌身に感じられない状況があるのも事実です。その背景には今や中国全国民といっても過言ではないほど普及したスマートフォン(スマホ)とそれを介したビジネスが勃興し、中にはインフラ化したモデルも生まれています。このように浮き沈みや移り変わりの激しい中国消費トレンドについて、消費者の趣向やニーズ、90後や00後といった世代間の違い、浸透するECとO2Oの実態、越境EC、出前代行や自転車などシェアエコノミー、人々の健康意識の高まりによる影響、シルバー層の消費潜在力、リアル店舗の逆襲、アニメやゲームなどのコンテンツ事情など幅広く調査・分析。20年には6.5兆米ドルに達するとボストンコンサルティングが予測する中国消費市場の「いま(現在)」について解説しています。
 次は、企業研究として上海を中心に中国全土に店舗網を拡大する中国式ファーストフード「焼餅」の新鋭チェーン店「桃園眷村」をピックアップしました。焼餅は小麦粉を捏ねて薄く伸ばした生地をカラッと香ばしく焼いた中華風パン。台湾では定番の朝食メニューの一つですが、これに白を貴重とした内装とヒノキ材のシンプルな机と椅子などレトロ感満載の店内環境がセットになり、人気を集めています。台湾旅行中に「台湾グルメ」の虜になった中国人オーナーが中国での事業化を決意。台湾からコンサルタントを招き、コンセプトからメニュー、店舗設計、接客など、台湾式の管理を徹底し、内装にもこだわったとのこと。台湾では通常約8元の焼餅油条が、約3倍の22元で販売。まさに「消費のアップグレード」の典型例であり、やり方一つで中国人の胃袋を虜にできる巧みな仕掛けと工夫に業界内外から注目が集まっている同社の成功の秘訣について分析しました。
 中国コンビニ最前線レポートでは、江西省の省都・南昌のコンビニ事情についてレポートしています。人口は約510万人(13年末時点)。成長著しい内陸部の中心都市として商業面での発展も目を見張るものがある南昌。特に今年5月にオープンしたショッピングモール「万達茂(WANDA MALL)」は、隣接するテーマパークや水族館と共に昨今の「コト」消費を引っ張る推進役として中国全土から多くの客を集めています。そうしたなか、中国チェーン経営協会が公表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」で36都市のうち第11位にランクインした南昌。15年のコンビニ店舗数の増加率は20%で、南京、広州、杭州などの沿岸主要都市を上回ったのですが、特に注目すべき点は、地元政府からの政策面で手厚いサポートが与えられていることです。その詳細とは…。
 最後に今号からスタートする新企画「会員からのQ&A」。会員企業より寄せられたご質問・ご相談についての回答を、会員間でシェアする趣旨です。中国ビジネスの最前線で奮闘されている企業様からのご相談なので、どれも目の前の課題や実務に則した内容で、ご興味をお持ちいただけるのではと考えています。当会員サービスでは、ネット上で得られる情報の範囲内であれば、各種ご相談について情報収集及び整理して回答しています。第1回目は越境ECを検討中の会員企業からのご質問で、越境EC主要プラットフォームの状況と新興アプリ3社のリサーチ結果を掲載しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.41(2016年1&2月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析』
 「見よう見まね」を脱し「独自発展」段階に突入した消費現場も

【企業研究】中国ビジネス最前線
『中国式ファーストフードの革命児「桃園眷村」』
 台湾式レトロ焼餅が中国人の胃袋を虜に

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『市政府がコンビニ出店に対して資金サポート、居住区に適正配置する』
 江西省の省都・南昌のコンビニ事情

【会員からのQ&A】
『越境EC主要プラットフォームの取引規模、会員数、客単価は?』
『越境EC新興アプリ3社(豌豆公主、格格家、小紅書)のリサーチ』

【都市別調査】
スマホの次は「紙」~その②
『手帳文化の成熟ぶり 個性派独立系リアル書店』
スマホの次は「紙」~その③
『自由度と信頼感の手帳 ネット書店も実店舗出店』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第100回「台北の人気店、中国も注目」(2017年3月31日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第100回は「台北の人気店、中国も注目」(2017年3月31日付)。中国検索サイト大手・百度(バイドゥ)特集の「台北美食クチコミ10選」。第2位にランクインしたのは「上引水産」。台湾の“築地市場”と評される濱江卸売市場のすぐそばにできたレストラン一体型の水産市場だ。所狭しと並ぶ巨大な水槽では毛蟹やロブスターなどが養殖されており、生きた毛蟹を発泡スチロールの箱に詰め込み出荷の準備をする店員の姿も見える。すぐ横にはスーパーと立ち飲みエリアがあり、刺身、寿司、焼き物や煮物などのほか、茹でたての毛蟹からウニ、ボタン海老など各種刺身が揃う。その様子を熱心に観察する中国からの視察団が目撃されているが、その正体は一体…。
 次回の掲載は2017年4月14日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Booming Chinese outlet mall market to hit provinces(アウトレット、内陸部にも勢い)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Booming-Chinese-outlet-mall-market-to-hit-provinces

「Chinese trends of 2016 help explain economic resilience(昨年のトレンド番付)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Chinese-trends-of-2016-help-explain-economic-resilience

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