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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第265号】~華南らしい賑わいが見られる珠海~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年4月12日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第265号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 日経MJ(流通新聞)でのコラム「中国&アジア商売見聞録」の連載が、3月31日付けの「台北の人気店、中国も注目」で100号を迎えました。13年5月10日付けの「店頭から消えた鶏肉」からスタート、隔週金曜日に裏一面に掲載されて早4年に近づこうとしています。
 このメルマガコラムとは異なる切り口で、中国やアジアの消費現場やトレンド、消費者、ライフスタイルの変化など、オンタイムでどこよりも早くお伝えするよう努めています。
 スタート当初は中国での反日機運がまだ残る中、日本企業が「チャイナプラスワン」を求めて東南アジアに投資や関心をシフトしていたタイミング。編集長からもアジアについて執筆するよう求められ、タイ、ベトナム、ミャンマー、シンガポールを訪れました。
 今年はフィリピン視察を考えていますが、やはりメインは中国です。消費主導経済への移行を推し進める政策とともに、中国の消費現場やトレンドが目まぐるしく変化しています。そうした動きを、メルマガとともに日経MJでもぜひご覧いただければと存じます。
 今週のコラムは珠海の商圏(その1)についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第265号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第265回)
     ~華南らしい賑わいが見られる珠海~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年1&2月号(vol.41)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「台北の人気店、中国も注目」(2017年3月31日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
         「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
         「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第265回)
 ~華南らしい賑わいが見られる珠海~

 珠海の商圏は、まずマカオ対岸の拱北地区を中心に発達しました。特にマカオからの口岸(ボーダー)を出てすぐの場所に位置する「珠海口岸購物広場」の地下街には、小物雑貨や化粧品など扱う小規模店舗が集積。地上の出口周辺には、大きな荷物やスーツケースを抱える客の姿も多く、マカオなどで買い付けをして地元に持ち帰るブローカー(バイヤー)も多そうです。
 そこから北に約1km、粤海酒店にまで延びているのが「蓮花路歩行街」。1849年頃から賑わってきた珠海で最も古い商業街です。幅15mほどのこじんまりした通りの両脇には、串焼きやドリンク類のスタンド、アパレル、スマホなどを扱う若者向けのショップが連なっています。食べ歩きを楽しむ客や大声で販促する店員など活気に溢れていますが、商圏としては若者中心のローエンド類がメインで、雰囲気も若干古臭さが否めません。
 一方、この口岸地区から北に約8km、珠海市政府を中心に発展したのが老香洲商圏です。その代表格が「揚名広場」。92年設立の地場系不動産デベロッパー・揚名集団が、02年にオープン。珠海でも早くからショッピングに飲食やレジャー、娯楽などを一体としたモールで、地元市民からも厚い支持を集める“老舗”です。15年4月には第二期の拡張が完成。H&Mやトイザらスのほか、日系ではユニクロ、無印良品、イオン、板長寿司が出店しています。
 特に印象的だったのがイオンで、ちょうど訪れた3月9日から23日まで「10元均一セール」を開催中でした。食品から日用品まで多くの特価商品を求める客で店内が歩けないほどごった返しの状態に。レジにも長蛇の列ができており、改めて広東省でのイオン人気には目を見張るものがありました。
 4階にある「文華書店」にも、夜8時ながら子供を連れた家族客など多くの客で埋まっており、閑古鳥が泣くアパレル売り場との差が際立っていました。書籍以外に喫茶コーナーや小物雑貨売り場があるのは今どきの複合書店と同じですが、メガネ売り場があったのはユニークです。
 またキッズ売り場では、ピアノ店の店長が客寄せを兼ねてピアノの生演奏を披露。多くの客が集まり聞き入っていたのですが、その状況をスマホで「直播(実況中継)」しているのは“今風”で興味深かったです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「台湾式レトロ焼餅が中国人の胃袋を虜に」
 ~中国式ファーストフードの革命児「桃園眷村」(2)
 桃園眷村のもう1つの特色は「逼格(格が違うの意)」な環境にある。他のレストランのように大枚をはたいて派手な広告宣伝を行うことはせず、その資金を店内の内装や製品のパッケージに投資。食事の度に料理やレストランの写真を撮りたがる今どきの若者のニーズを意識し、店内のちょっとしたスペースや配置、見え方にこだわっている。シェアしたくなる要素を増やし、どんな角度から撮っても様になるようにすることで、露出の機会を増やすのがその狙い......
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「台湾式レトロ焼餅が中国人の胃袋を虜に」
 ~中国式ファーストフードの革命児「桃園眷村」(1)
 台湾にある「眷村(けんそん)」という居住区を知っているだろうか。ここは、中国本土から流れ着いた国民党の軍人家族が共同生活していたエリア。台湾全土に900前後あり、なかでも北部の桃園県に多くが集中している。時代を経て、今、中国でその名を冠したレストラン「桃園眷村」が人気を博している。 メニューは焼餅、油条、豆漿(豆乳)など。焼餅は小麦粉を捏ねて薄く伸ばした生地をカラッと香ばしく焼いた中華風パン......
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「江西省の省都・南昌のコンビニ事情」
 ~市政府がコンビニ出店に対して資金サポート、居住区に適正配置する
 2015年に南昌市政府が公布した「居住区コンビニチェーン建設促進実施法案」では、15~16年の2年間に、市全体の配置計画で新設またはリニューアルされる居住区において、コンビニチェーン店の数を300店以上、最終的には500店を目標とされている。人口1万人の居住区を基本単位とし、それぞれ3~5店のコンビニを設置。また、新たに建設する居住区については1000戸毎に1店の割合での設置を目指している......(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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「会員からのQ&A」
 ~越境EC新興アプリ3社のリサーチ~小紅書 (2)
 小紅書はコミュニティの運営をスタートしてから1年で大量のユーザーデータを蓄積した。例えば、ユーザーが何をシェアし、どんな商品に「いいね!」を押したのか、何を買った人が一番多かったかなど、これらは商品選択時に重要な役割を果たす。実際、商品選択の際はこれらの蓄積データに基づいてまず簡単な試算を実施、さらに担当者が商品の選抜を行い、最終的な決断を下している......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年1&2月号(vol.41)発行

 会報誌2017年1&2月号(vol.41)では、巻頭特集に2016年の中国消費トレンド総括と、それを踏まえた上での17年の動向及び予測について考察しました。世界的な不況や国内経済発展の鈍化にもかかわらず、活況を呈した中国消費市場。社会消費財小売総額は前年比10.4%増の33兆2,316.3億元。経済成長への消費支出の貢献度もは前年比4.9%増の64.6%だった。EC(電子商取引)業界は好調を維持、年間のオンライン小売総額は前年比26.2%増の5兆1,556億元。なかでもモノ(商品)の売上は25.6%増の4兆1,944億元で、社会消費財小売総額の12.6%を占めました。このように数字上は拡大を続ける消費市場ですが、総合スーパーや百貨店など以前活況だったリアルの消費現場では、閑古鳥が泣く商業施設もあり、見かけ上、どこで消費が拡大しているのか肌身に感じられない状況があるのも事実です。その背景には今や中国全国民といっても過言ではないほど普及したスマートフォン(スマホ)とそれを介したビジネスが勃興し、中にはインフラ化したモデルも生まれています。このように浮き沈みや移り変わりの激しい中国消費トレンドについて、消費者の趣向やニーズ、90後や00後といった世代間の違い、浸透するECとO2Oの実態、越境EC、出前代行や自転車などシェアエコノミー、人々の健康意識の高まりによる影響、シルバー層の消費潜在力、リアル店舗の逆襲、アニメやゲームなどのコンテンツ事情など幅広く調査・分析。20年には6.5兆米ドルに達するとボストンコンサルティングが予測する中国消費市場の「いま(現在)」について解説しています。
 次は、企業研究として上海を中心に中国全土に店舗網を拡大する中国式ファーストフード「焼餅」の新鋭チェーン店「桃園眷村」をピックアップしました。焼餅は小麦粉を捏ねて薄く伸ばした生地をカラッと香ばしく焼いた中華風パン。台湾では定番の朝食メニューの一つですが、これに白を貴重とした内装とヒノキ材のシンプルな机と椅子などレトロ感満載の店内環境がセットになり、人気を集めています。台湾旅行中に「台湾グルメ」の虜になった中国人オーナーが中国での事業化を決意。台湾からコンサルタントを招き、コンセプトからメニュー、店舗設計、接客など、台湾式の管理を徹底し、内装にもこだわったとのこと。台湾では通常約8元の焼餅油条が、約3倍の22元で販売。まさに「消費のアップグレード」の典型例であり、やり方一つで中国人の胃袋を虜にできる巧みな仕掛けと工夫に業界内外から注目が集まっている同社の成功の秘訣について分析しました。
 中国コンビニ最前線レポートでは、江西省の省都・南昌のコンビニ事情についてレポートしています。人口は約510万人(13年末時点)。成長著しい内陸部の中心都市として商業面での発展も目を見張るものがある南昌。特に今年5月にオープンしたショッピングモール「万達茂(WANDA MALL)」は、隣接するテーマパークや水族館と共に昨今の「コト」消費を引っ張る推進役として中国全土から多くの客を集めています。そうしたなか、中国チェーン経営協会が公表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」で36都市のうち第11位にランクインした南昌。15年のコンビニ店舗数の増加率は20%で、南京、広州、杭州などの沿岸主要都市を上回ったのですが、特に注目すべき点は、地元政府からの政策面で手厚いサポートが与えられていることです。その詳細とは…。
 最後に今号からスタートする新企画「会員からのQ&A」。会員企業より寄せられたご質問・ご相談についての回答を、会員間でシェアする趣旨です。中国ビジネスの最前線で奮闘されている企業様からのご相談なので、どれも目の前の課題や実務に則した内容で、ご興味をお持ちいただけるのではと考えています。当会員サービスでは、ネット上で得られる情報の範囲内であれば、各種ご相談について情報収集及び整理して回答しています。第1回目は越境ECを検討中の会員企業からのご質問で、越境EC主要プラットフォームの状況と新興アプリ3社のリサーチ結果を掲載しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.41(2016年1&2月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析』
 「見よう見まね」を脱し「独自発展」段階に突入した消費現場も

【企業研究】中国ビジネス最前線
『中国式ファーストフードの革命児「桃園眷村」』
 台湾式レトロ焼餅が中国人の胃袋を虜に

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『市政府がコンビニ出店に対して資金サポート、居住区に適正配置する』
 江西省の省都・南昌のコンビニ事情

【会員からのQ&A】
『越境EC主要プラットフォームの取引規模、会員数、客単価は?』
『越境EC新興アプリ3社(豌豆公主、格格家、小紅書)のリサーチ』

【都市別調査】
スマホの次は「紙」~その②
『手帳文化の成熟ぶり 個性派独立系リアル書店』
スマホの次は「紙」~その③
『自由度と信頼感の手帳 ネット書店も実店舗出店』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第100回「台北の人気店、中国も注目」(2017年3月31日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第100回は「台北の人気店、中国も注目」(2017年3月31日付)。中国検索サイト大手・百度(バイドゥ)特集の「台北美食クチコミ10選」。第2位にランクインしたのは「上引水産」。台湾の“築地市場”と評される濱江卸売市場のすぐそばにできたレストラン一体型の水産市場だ。所狭しと並ぶ巨大な水槽では毛蟹やロブスターなどが養殖されており、生きた毛蟹を発泡スチロールの箱に詰め込み出荷の準備をする店員の姿も見える。すぐ横にはスーパーと立ち飲みエリアがあり、刺身、寿司、焼き物や煮物などのほか、茹でたての毛蟹からウニ、ボタン海老など各種刺身が揃う。その様子を熱心に観察する中国からの視察団が目撃されているが、その正体は一体…。
 次回の掲載は2017年4月14日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Have-smartphone-will-travel-is-mantra-of-new-Chinese-tourists

「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/42km-fever-grips-Chinese-runners

「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Chinese-develop-a-taste-for-healthy-food-and-drinks

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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