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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第266号】~生鮮品のネット販売進む中国~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年4月19日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第266号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 この時期、日本での人事異動との絡みで、身の周りでも帰任や赴任、引っ越しなどの話題をよく耳にします。上海・虹橋地区にある自宅の隣に住んでいた日本人家庭もわずか1年で引っ越し。通りを挟んで斜め前のマンションに移るだけなのですが、理由は家賃を大幅に上げられたからとのこと。
 我が家も2011年からすでに6年住み続けていますが、毎年の契約更改で家賃をあげられ、今年も600元のアップ。来年には娘の中学進学で浦東に引っ越さなくてはならないので、あと1年だしと泣く泣く承諾しましたが、当初からは実に2500元も上昇しています。上海では外国人向けの賃貸マンションが足りておらず、完全に足元を見られている状態です。
 このように駐在コストの高まりを背景に、日本人社員の帰任も増えているようです。特に最近多いのが、帰任の後の日本人の「後任なし」というケース。日系大手銀行の方も、今年は昨年よりもさらにこうしたケースが増えた感じがすると。
 後任は現地スタッフに任されます。なかには仕事は“できる”のですが、日本語が全くしゃべれない人になることもあるようです。日系企業向けに商売をする企業にとっても中国語が必須の時代に。中国事業の「本気度」が問われ始めています。
 今週のコラムは会報誌3月号の巻頭特集で取り上げたネットスーパー「盒馬鮮生」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第266号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第266回)
     ~生鮮品のネット販売進む中国~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ネット融合 先端スーパー」(2017年4月14日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
         「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
         「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第266回)
 ~生鮮品のネット販売進む中国~

 会報誌3月号の巻頭特集では、ここ1、2年で業界内外から熱い視線が送られているネットスーパー(生鮮品ネット販売)を取り上げました。特にその革新的なO2Oビジネスモデルで、スタートアップからほどなくして、アリババを中心としたベンチャー融資を受けた「盒馬鮮生」を視察及び調査・分析しました。
 盒馬鮮生のことを初めて耳にしたのは、新年が明けて間もない頃に台湾の友人と食事をしていた時でした。上海虹橋地区の韓国街「龍柏」エリアに、アリババが会員制の面白いスーパーをオープンしたとのこと。店内の天井に張り巡らされたベルトコンベアーに、食品を詰め込んだバッグが吊るされて運ばれている様子に衝撃を受けたそうでした。
 早速、その足で店を視察に行きました。入口では大きな「カバ」のぬいぐるみが出迎えてくれます。それは盒馬鮮生のマスコットキャラクターで、中国語で「河馬先生(カバさん)」と同じ発音。「盒(箱)馬」と「生鮮」を引っ掛けているのが独創的です。
 店内の様子は至って普通のスーパーなのですが、たしかに天井ではガラガラとベルトコンベアーが動いています。制服を着たスタッフが忙しそうにモバイル機器片手に野菜や果物などをピックアップしてバッグに詰め込んでいる姿が目立ちます。そのバッグをハンガーに吊るし、ベルトのフックに引っ掛けると、そのまま天井まで引き上げられ奥の部屋まで運ばれます。
 これはネット(アプリ)で受けた注文対応なのですが、実店舗を倉庫代わりに使うだけでなく、奥の配送センターにまでベルトコンベアーを天井に設置し、それを堂々と客に見せる大胆さに驚きを隠せませんでした。配送も半径3km以内の範囲であれば対応、注文から30分以内に届けるスピードはこうした仕組みに支えられているのでしょう。
 野菜や果物も新鮮で、値段もリーズナブル。今では我が家もスマホで注文し届けてもらうのが当たり前となり、リアル店舗のスーパーには行かなくなりました。飲料水や日用品だけでなく、“最後の砦”でもあった生鮮品の買い物もついにオンライン化した上海での生活。それを支えるネットスーパーの裏側や実態に迫りました。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (4)」
 ~三線・四線級都市にまでECが浸透〜コミュニティ型EC、オンライン+オフラインが発展トレンド(1)
 地域別でみると、一線・二線級都市ではECの浸透率が高い。物流も相対的に発達しており、その発展はすでにかなり成熟しているといえる。一方、三線級以下の中・小都市では消費潜在力がまさに表面化しつつあるところだ。中国商務部の統計によると、16年の農村部におけるネットショッピングの市場価値は4,600億元に達している......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (3)」
 ~90後が消費の主力化、「自分らしさ」が消費のニュートレンド
 80後(1980年代生まれ)、90後(1990年代生まれ)世代は4.16億人で、中国全人口の三分の一近くを占める。特に90後は、今後の中国消費の主力となる層だ。80後、90後は知識水準も収入も高く、商品やサービスの溢れる時代に生まれ育っている。商品の購入は、物質的な要求を満たすためのみではなく、その性質が重視される。消費は自我を表現する手段であり、精神的な充足感を得ることがその大きな目的だ......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (2)」
 ~消費のアップグレード〜クオリティ、新しさ、サービスを追求する消費者
 可処分所得の増加に伴う市場全体のキーワードは、消費のアップグレードだ。消費者が価格よりも品質を重視する傾向は益々高まり、ハイエンド商品の増加率は、大衆向け(ミドル・ローエンド)商品を大きく上回っている。消費者はより良い商品を手にするために出費を惜しまない。その傾向はコスメ類、酒類、乳製品等で特に顕著に表れている。業界の統計によると、消費の伸びが販売量の増加でなく、価格の上昇によるものである品目は、食品類で70%、非食品類で56%に達している......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (1)」
 ~「見よう見まね」を脱し「独自発展」段階に突入した消費現場も
 2016年、世界的な不況や国内経済発展の鈍化にもかかわらず、中国消費市場は活況を呈した。社会消費財小売総額は33兆2,316.3億元、前年比10.4%の伸びを示した。経済成長への消費支出の貢献度は64.6%、前年比4.9%増だった。EC(電子商取引)業界は好調を維持、年間のオンライン小売総額は5兆1,556億元、前年比26.2%の伸びを記録した......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行

 会報誌2017年3月号(vol.42)では、巻頭特集にネットスーパー、特に生鮮品のネット販売市場を取り上げました。スマートフォン(スマホ)の普及に伴い、アプリを介したネットビジネスが急速に広まる中国。ネット通販はもちろん、タクシー配車から出前代行、シェア自転車と応用範囲が広がっていますが、いよいよ生鮮食品もアプリから購入して自宅まで届けてもらうのが当たり前の時代になろうとしています。実際に中国の生鮮食品のネット販売は2012年から発展が始まり、市場規模は当初の40億元から15年は542億元、16年には913億元にまで拡大。その勢いはとどまることを知らず、17年には1449億元に、そして19年には3506億元に達すると予想されています。20年にはオンラインの生鮮品の売上高が、都市部の総消費の15~25%に達するとも予測されている中、同市場の主要プレイヤー(プラットフォーム)各社の状況、ユーザー層、売れ筋商品カテゴリ、利用する理由や懸念事項、発展する上でのハードルなどを分析。さらに、ネットスーパー運営会社の9割が赤字といわれている中、革新的なO2Oモデルで会員制リアル店舗を倉庫及び配送センターとしても活用、現在業界内外から注目を集めているネットスーパーの「盒馬鮮生」について、その運営モデルから配送及び商品管理の仕組み、さらにはビッグデータの活用方法などについて調査・分析しています。
 次は、広東省・深センの消費現場視察レポートです。1992年から始まる改革開放の先鋒として、中国経済の現代化と急成長を先導した深セン。16年のGDPは1兆9492.6億元、1人当たりGDPは16万7000元となっており、都市別では上海、北京、広州に続き第4位。中国でも有数の民間企業がこの地から生まれており、QQや微信などネットサービスを手がける騰訊(テンセント)から通信設備やスマホの華為(ファーウェイ)、EV(電気自動車)の比亜迪(BYD)、さらには商用ドローン(無人航空機)の世界シェア70%をも占めると言われているDJI(大疆創新科技)など、世界でも通用する技術やアイデアを併せ持つ企業や人材が多く輩出されています。このように製造業やITなどにスポットライトが当たる深センですが、意外にもこれまで消費現場についてそれほどレポートされていないように思います。そこで、今回改めて深センの3大主要商圏である「羅湖」「福田」「南山」を視察、中国を代表するモール「万象城(MIXC)」を筆頭に、新旧の注目商業施設を紹介しています。アパレル系チェーン店のトップから「中国の中でも極めて特殊、いまや日本や香港と同じマーチャンダイジングで通用する唯一の都市」と評される深セン。中国政府が目指す消費主導型経済の“あるべき姿”を垣間見たようにも感じられた消費現場のレポートは必見です。
 中国コンビニ最前線レポートでは、先月号に続いて江西省の省都・南昌のコンビニ事情について。地元政府からの手厚いサポートを背景に、市内では新規店舗の開店ラッシュが続く中、最も勢いがある「楽豆家」をピックアップ。緑と青をベースとした店構えに「F」から始まる英語名「FunBean’s」が、一見「南昌にも全家(ファミリーマート)が進出?」と見間違えるほどよく似ています。11年に、地場系の老舗食品企業である江西嘉徳食品有限公司が全額出資して設立。12年に第1号店をオープンし、店舗数は16年10月時点で85店超。店内は明るく清潔で、商品の陳列方法も上海や北京で目にする日系の現代的なコンビニと遜色ないレベルに達する同社のブランド及び立地戦略、また運営体制について紹介しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.42(2017年3月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」』
 生鮮ネット販売業界~高品質と利便性が急成長の推進力

【現地視察レポート】広東省・深セン
『香港とソフトパワーで消費主導型経済のお手本に』
 深セン消費現場視察レポート

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『新興勢力が続々と開店、サービスを充実させて、店の個性を競い合う』
 南昌のコンビニ市場をリードする「楽豆家便利店」

【都市別調査】
スマホの次は「紙」〜フィナーレ
『ネットも介して広まる手帳 個性際立つ新型書店』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第101回「ネット融合 先端スーパー」(2017年4月14日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第101回は「ネット融合 先端スーパー」(2017年4月14日付)。上海郊外の虹橋地区にあるスーパー。「会員店」と書かれた入口をくぐると、一見何の変哲もない普通の店内だが、中から「ガチャン、ガラガラ」と買い物客の喧騒とは異なる機械音が聞こえてくる。店内では客に混じり、モバイル端末片手に商品棚の間を動き回り、テキパキと野菜や果物などを買い物バッグに詰め込むスタッフの姿も目につく。16年初めにスタートした「盒馬鮮生」。創業者は元京東物流トップの候毅氏で、運営開始からほどなくしてアリババが出資した。創業1年で上海で7店、寧波で1店を運営中。17年には北京にも進出と急拡大する盒馬鮮生の店内で目にした「ガチャン、ガラガラ」の正体とは…。
 次回の掲載は2017年4月28日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Have-smartphone-will-travel-is-mantra-of-new-Chinese-tourists

「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/42km-fever-grips-Chinese-runners

「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Chinese-develop-a-taste-for-healthy-food-and-drinks

※バックナンバーはこちら >>
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