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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第271号】~アパレル「冬の時代」の各社の取り組み~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年5月24日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第271号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 4月20日にオープンした「銀座シックス」に行きました。いま東京で最もホットな商業施設。訪問したのは日曜日で、歩行者天国になった中央通りから大勢の客が吸い込まれるように続々と入店。隙間がないほどの客で埋まったエスカレーターなど、まるで中国の大型連休中のモールに訪れたかのようでした。
 店内には高級ブランドや新鋭のデザイナーズブランドのほか、日本や東京を意識した個性豊なコンセプトショップが入居。洗練されたフロア設計や店舗内装はまさに最先端で、快適さとオシャレ感を兼ね備えています。
 特に注目は6階にオープンした蔦屋書店。アートを中心とした本や雑誌が所狭しと並べられ、隣接のスターバックスとともに多くの客が「本+コーヒー」という今どきの組み合わせを満喫しているようでした。
 地下の食品売場も行列ができるほどの客足。結局のところ、「書店」と「飲食」で集客するスタイルが中国と同じで興味深かったのですが、唯一違う点が。それはシニア客層の多さです。消費にも前向きで生き生きとした表情のシニア客を見ながら、10〜20年後の中国の消費現場を垣間見た気がしました。
 今週のコラムは会報誌4月号の巻頭特集で取り上げたアパレル業界についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第271号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第271回)
     ~アパレル「冬の時代」の各社の取り組み~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年4月号(vol.43)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「増えるアクティブシニア」(2017年5月19日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「$13bn in fresh food sales point to China's latest online headway(伸びる生鮮品ネット販売)」
         「Taipei eateries attracting mainland Chinese(台北の人気店、中国も注目)」
         「China's revolutionary O2O supermarket chain(ネット融合 先端スーパー)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第271回)
 ~アパレル「冬の時代」の各社の取り組み~

 会報誌4月号の巻頭特集で中国アパレル業界を取り扱いました。景気減速やネット通販の台頭などを背景に、「冬の時代」を迎えているかに見える同業界。各地の百貨店やモールなど、以前は多くの客で賑わっていたアパレルフロアはいまやどこも閑古鳥が鳴いている状況です。特に数年前まで一世を風靡していたVERAMODAやONLYなどの女性ファッション、韓国系や類似の地場系などからかつての勢いを感じられません。
 一方、ZARAやH&M、ユニクロなどファストファッション系も気になります。各店舗を覗くと、以前のように客が殺到する光景はほぼなくなっていますが、実際の業績はどうなのでしょう。特にユニクロはアリババが主催する11月11日の「独身の日(双十一)」のセールでは爆発的な売上を記録するなど、着実に中国消費者からの支持を集めています。また、そのセールでオンラインとオフラインを融合したキャンペーンを実施して大成功を収めるなど、ネットとリアル両面での「勝ち組」になっているようです。
 ネットでの販売が欠かせなくなってきている中国市場において、アパレル主要各社がどのくらい重視し、取り組んでいるのかも興味深いです。例えば、リアルでは売れなくなってきたので、ネットメインにシフトしているのか、それともやはりリアルがメインでネットは補完的なのかなど。そうした中、ネット専門のアパレルブランドもかなり力をつけてきています。韓国系テイストのファッションブランド「韓都衣舎」などの動向チェックも欠かせないでしょう。
 ファッション以外にも昨今の健康ブームで人気が復活しているスポーツブランドにもスポットライトを当てながら、各地の商業施設でよく見かける日系のハニーズやマウジー、アパレル専門ではないですが、MUJI(無印良品)についてもカバーしています。
 大量生産・大量消費の時代が終焉し、個々のニーズに合ったファッションやデザインが求められ始めたアパレル業界。ある意味そうしたトレンドを先取りする役目を背負う宿命なのが同業界でもあります。その動向を追うことで、中国消費の今後の方向性が垣間見れるのではと思いながら、調査・編集しました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」(5)」
 ~コストパフォーマンスの良い良質の商品と現場調理が大きな特色
 2016年1月15日と運営開始が若干遅めの盒馬鮮生だが、16年の生鮮ネット販売業界で最も注目に値する企業といえるだろう。盒馬鮮生の創業者は物流業界で20年の経験を有する元京東物流のトップ候毅氏。運営開始後すぐに、アリババが主導する1.5億米ドルのA輪融資を獲得、アリババグループの一員となった。盒馬鮮生が採用しているのは、簡単にいえばO2Oモデルだ。オフラインの体験型実店舗をベースに、それをアプリの倉庫・分配・配送センターとしても利用......
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「新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」(4)」
 ~若年層が消費の主力、果物、シーフードが人気を集める
 速途研究院の消費者に対する調査結果によると、生鮮ネット販売の主なユーザー層は26~35歳の若年層であり、うち男性が43%、女性が57%を占めている。 若者は新しいものを受入れるのがはやく、ハイクオリティな生活に対するニーズも高い。また、多忙で慌ただしい日常生活も、生鮮ネット販売の「便利でスピーディ」なメリット面が多くの若年層に好まれる背景となっている......
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「新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」(3)」
 ~主な生鮮ネット販売プラットフォーム
 天猫喵鮮生はアリババ系天猫傘下の生鮮ネット販売プラットフォーム。中国全土301都市をカバーし、目下国内最大規模を誇る。2015年10月、25か国の100近い生鮮食品協会及び政府機関の代表と戦略提携協議を締結、海外からの直接買付を実現。また小口の貨物をまとめて通関、物流も一括して行うことで中間コストの削減を図っている......
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「新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」(2)」
 ~天猫、京東が生鮮ネット販売市場を制覇
 現在の生鮮ネット販売企業の運営モデルはプラットフォーム型と垂直型の二つに大きく分類できる。市場シェアの高いのは天猫喵鮮生や京東到家のプラットフォーム型で、 それぞれ26.81%と、24.83%のシェアを占めている。これらのプラットフォーム型は、ユーザー数が多く、ユーザーのプラットフォームへの忠誠度も高いのが特徴。さらにその豊富な資金と優れた物流・決済システムは、生鮮ネット販売市場に参入する際の大きな武器となった......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年4月号(vol.43)発行

 会報誌2017年4月号(vol.43)では、巻頭特集にアパレル業界を取り上げました。中国各地の商業施設を見て回ると、必ず目にするのが数多くのアパレルブランド店舗。以前は多くの客で埋まっていたのですが、最近はどこの店舗も閑古鳥が泣いている状況。景気減速による需要の落ち込みなのか、またはネット通販に需要を喰われているのか…。理由は幾多もあげられますが、アパレル業界の低迷が特に顕著です。
 実際に、16年の国家統計局が発表する全国社会消費品小売総額のアパレル類は、1兆218億元で6.8%増。14年までの2ケタ%増の勢いはなく、GDP成長率とほぼ同じ水準となっています。市況の低迷を背景に、アパレル製品の販促セールが至るところで常態化している中、同業界はどこに向かおうとしているのでしょうか。
 リアル店舗からネット通販へのシフト、ネット通販専業ブランドの隆盛、高級生地採用による差別化、「新小売」時代を先取りするセレクトショップの台頭、健康ブームの波に乗るスポーツアパレルなど、中国アパレル業界の現状と動向について、好調を維持するユニクロやMUJI(無印良品)など日系各社の状況も踏まえながら調査・分析しています。
 トレンドウォッチでは、最近話題の“網紅店”(クチコミ人気店)についてです。情報収集の手法がテレビやラジオ、雑誌など伝統的なメディアからネットへとシフトしているのは世界的な趨勢です。特に中国では、スマホ普及に伴い、微信や微博などSNSが新たな情報拡散の手段として影響力を高める中、こうしたSNSのクチコミで人気に火がついたグルメや飲食店が目立つようになってきました。
 上海でも屈指の賑わいを見せる人民広場の人気商業施設「ラッフルズシティ(来福士購物中心)」。平日の午後ながら、入口附近に特設された行列のためのスペースに数百人の行列ができています。その行列の先にあるのは、「HEYTEA 喜茶」という名の茶飲料専門店。1杯のアイスティーを手に入れるため、少なくとも2~3時間、ひどい時には6~7時間並ぶことも。一方、その向かい側の歩道にも、北京発の伝統菓子店「鮑師傅」の前に長い行列が…。こうした人気爆発の原動力になったのが、微信によるクチコミの拡散です。中国で成功するための一要素ともなったSNSでのコミュニケーション戦略について、喜茶のケーススタディとともに調査・分析しています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、ますます広がるコンビニ経済圏について。中国商務省によると、16年の小売売上高は前年比10.4%増。そのうち、ネット通販、コンビニ、ショッピングセンターの伸びが顕著で、それぞれ25.6%、7.7%、7.4%の成長でした。15年の13.2%増から比べると若干成長スピードが鈍化したコンビニですが、20年までは8〜10%の成長を維持するとも予想されています。
 少し前までは、買い物といえば定期的にスーパーでまとめ買いをすることを習慣にしている消費者が多かったのですが、最近では、若い消費者を中心に大口の買い物はネットで、日常のちょっとしたニーズは近所のコンビニで済ますというのが主流になっています。そうした中、大手スーパーチェーンや百貨店もコンビニ業態への進出を加速する動きが顕著になってきていますが、それら企業の取り組みとは…。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.43(2017年4月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『「新小売り」時代への対応急ぐ
消費の高度化でセレクトショップなどが台頭』
 中国アパレル業界最新動向

【トレンドウォッチ】
『“網紅”経済の視点で見る中国の消費アップグレード』
 「HEYTEA 喜茶」が火をつけた行列ブーム

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『ネット通販との提携 生活サービスの拡充で2桁増の成長目指す』
 大手スーパーなどもコンビニ業態への進出拡大を積極化

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ その①
『一見ばらばらな3分野 成功の共通項は』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第103回「増えるアクティブシニア」(2017年5月19日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第103回は「増えるアクティブシニア」(2017年5月19日付)。昨年末、「一緒に旅行してくれる19~24歳の女性を募集」とスマホSNSの微信で告知した63歳の女性がネット上で話題となった。河南省・鄭州在住の彼女は、“中国のハワイ”と称される海南島・三亜への旅行を思い立った。しかし、一人娘はカナダへ移民、旦那は友人とのハイキングで家を留守にしがち。ツアーに参加しても周りは家族や友人同士ばかりで、1人参加組は孤独を感じてしまう。彼女の希望は「一緒におしゃべりや写真撮影をしてほしい」こと。告知には、旅行代金の全額負担とiPhone 7をプレゼントすると付け加えた。急速に高齢化社会を迎えようとする中国において、「老後」という概念が変わりつつあるが、その実態は…。
 次回の掲載は2017年6月2日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「$13bn in fresh food sales point to China's latest online headway(伸びる生鮮品ネット販売)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/13bn-in-fresh-food-sales-point-to-China-s-latest-online-headway

「Taipei eateries attracting mainland Chinese(台北の人気店、中国も注目)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Taipei-eateries-attracting-mainland-Chinese

「China's revolutionary O2O supermarket chain(ネット融合 先端スーパー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/China-s-revolutionary-O2O-supermarket-chain

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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