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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第400号】~日中ビジネスが来年いよいよ「開花」か??~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2019年12月24日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第400号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 2011年末に始めたこのメルマガも今日で400号を迎えました。毎週水曜日に発行して早8年。中国消費の現場やトレンド、消費者の価値観やライフスタイルなどの移り変わりをつぶさに追っかけてきました。またちょうど運良くタイミングを同じくして、中国消費が大飛躍した期間でもありました。

 12年の反日デモを契機として日中関係が悪化し、日本企業が“全く”と言っても過言ではないほど、中国を「スルー」する時期もありました。もちろんこうした間にも中国経済や消費は拡大の一途をたどっていながらもです。こうした成長の現場を目の当たりにしながら、「リスク」を恐れて見て見ぬふりする日本企業に歯がゆい思いもしたものです。

 メディア等では、中国経済の先行き不安が強調され、折角改善しつつある日中関係に水を差すのではと心配もしていましたが、どうもそうした心配は不要のようです。改めて、日中ビジネスは、中国の経済や景気云々よりも、日中関係の良し悪しに依存していると改めて感じます。

 今年に入り、日本企業の中国に対する関心は大きく上向いたと肌身に感じています。今や、小売や流通だけでなく、製造、金融、物流面でも世界の最先端を行くビジネスモデルが数多く存在する中国。中国でのビジネスチャンスだけでなく、学びの対象として、再度見直すべきかもしれません。

 日本企業のさらなる中国ビジネスへの関心と関与の高まりを祈りながら、2019年のメルマガを締めくくりたいと思います。皆さん、よいお年を!!

 ※次回のメルマガは来年1月8日(水)からの配信となります。

 今週のコラムは2019年を振り返ってです。では、中国市場インサイトメルマガ第400号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第400回)
   ◆日中関係正常化の2019年を振り返って
    ~日中ビジネスが来年いよいよ「開花」か??~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2019年12月号(vol.70)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第400回)

◆日中関係正常化の2019年を振り返って
 ~日中ビジネスが来年いよいよ「開花」か??~

 2019年も終わりを迎えようとしています。皆さんにとって、今年はどんな1年だったでしょうか。

 日本では、今年の漢字は「令」、流行語大賞は「One Team」でした。平成から令和への移行、ワールドカップラグビーの盛り上がり、さらには来年の東京オリンピック開催に向けた準備などで日本全体がまさに「ワンチーム」になったのではないでしょうか。

 一方、中国は政治や外交の問題はさておき、やはり景気の停滞感がじわりじわりと広く浸透してきているのを肌身に強く感じます。特に2004年からの高度経済成長期を経験してきた身としては、今年は特にそれが日常生活でも明るみに出てきたと感じています。

 先週のメルマガでもお伝えしたとおり、今年の消費トレンド番付でも、ここ2〜3年賑わせてくれた、スマートフォン(スマホ)決済を軸としたシェアリングやアプリ系の新興ビジネス、オンラインとオフラインを融合させた「新小売」モデルの小売・流通業態、斬新的な「コト(体験)」消費など、大きく話題になったトピックの選抜に苦心するほどでした。

 一方で、このように以前は「新興」だったビジネスモデルが、もはや当たり前の日常生活(ライフスタイル)化しているのも事実。衣類や家電、日用品などのネット通販は言わずもがな、ネット出前やネットスーパー、さらには家事代行やオーダースーツの採寸すら、アプリ経由で自宅に届くという「宅配」エコノミーの「日常化」が今年はさらに浸透しました。

 このように不景気と「引きこもり」族の増殖で、どこか“暗い”イメージのある中国ですが、日本企業の関心度は実は上向いてきているのを感じた1年でもありました。これはやはり日中関係が本格的に改善され、政治家同士の往来が活発になっているのが一因でしょう。

 改めて上海や深センなどの消費現場を視察したいという問い合わせが今年は増えました。すでに来年早々にツアーを組んで来られる視察団も複数あります。実は最近スマホ決済のアリペイ(支付宝)は、外国人でもクレジットカードを紐づけて中国で利用できるようになったようです。無人店舗など消費の現場もさることながら、ぜひとも中国で自らスマホ決済の浸透ぶりを体験していただければと思います。

 ようやく正常に戻った日中関係をバックに、来年はさらなるビジネス面での往来が強まりそうです。景気の先行きに不安はありながら、14億人の消費者がより良いモノ(サービス)を貪欲に求める中国。中国消費からますます目が離せません。

 今年1年、当メルマガをご愛読いただき、誠にありがとうございました。来年も引き続き何卒よろしくお願い致します。皆さん、よいお年を!

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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◆高級化が進む中国ビール市場 (9)
 ~店内醸造と委託加工が主流

 現在、中国のクラフトビール(「工房ビール」とも称される)の流通チャネルには、自家醸造設備付き店舗型と委託加工型パック済み製品の二つが存在する。自家醸造設備付き店舗の場合、レストランの経営許可証を取得すれば、店内に500~2000リットルの生産設備を設置し、店内で醸造と販売を行うことができる。消費ターゲットは所在地とその周辺エリアだ......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (8)
 ~クラフトビールが爆発的成長

 中国の消費性向やトレンドの変化に伴い、国内のビール生産量は年々減少傾向にある。その一方で、輸入ビールは急成長中だ。ビールの輸入量は2011年から16年の間に6万4203キロリットルから64万6384キロリットルに急増。6年でなんと10倍増となっている......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (7)
 ~業界大手5社の動向~燕京ビール及びカールスバーグ

 燕京ビールは北京がメインの市場だ。傘下では「恵泉」、「漓泉」、「雪鹿」などの地場ブランドも展開。北京の市場シェアは85%を誇る。広西では漓泉ブランドが強く、シェアは70%。内モンゴルには6つの生産拠点があり、雪鹿ブランドが市場シェア50%以上を占めている......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (6)
 ~業界大手5社の動向~青島ビール

 中国の“国民的”ビールブランドである青島ビールは、地元山東省の市場シェアが70%超を誇る。また黄河流域の甘粛省、陝西省、山西省、河北省南部、河南省などに重点的な投資を行い、なかでも陝西省の市場シェアは80%に達している。上海市場においては、サントリー(三得利)ブランドも担当。市場シェアは50%近くに達している......

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新着統計データ一覧
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◆中国の物流市場規模(2010-2018年)

 工業の急発展に伴い、大口商品輸送、工業生産原材料、半製品の輸送需要が上昇。物流規模も増え続けている......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3017.pdf

◆中国アパレル業界の市場シェア・市場価値/営業収入トップ10(2018年)

 中国のアパレル業界は集中度が低く、2018年の市場シェアトップ10企業のシェアは9.6%に止まっている......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3016.pdf


◆中国アパレル業界 売上高シェア(2018年)

 アパレル業界全体の売上のうち、最も大きな比率を占めるのはレディース製品であり、2018年のシェアは全体の48.1%を占めた......

(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >> 
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お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2019年12月号(vol.70)発行

 会報誌12月号(vol.70)では、巻頭特集で2019年の中国消費トレンド番付を発表しました。2016年から毎年12月号の好例となった「中国消費トレンド番付」。今年も中国の消費現場やトレンド、流行、話題、ニュース、ライフスタイル、価値観など、特に顕著で注目すべき事柄について番付表にまとめました。

 今年は米中貿易摩擦などの影響で景気減速がメディア等で騒がれる中、ここ数年見られたように斬新的なビジネスモデルや新サービスの勃興には乏しかった感が否めません。一方で、着実に消費が質的にも量的にも力強く成長している姿が垣間見れました。

 中国人としてのアイデンティティの高まりから、「国潮(国産愛)」ブームが各界に波及。一方で、ごみ分別の施行による環境意識の高まりや、室内スキー教室、スマホベースの簡易ジムなど、健康やスポーツ熱の高まりも、モノからコト、さらにはスローライフを求める消費性向の変化が顕著になっています。

 スマホエコノミー(経済)の深化も見逃せません。大都市だけでなく、中国全土隅々にまで普及したモバイル通信網と物流網により、「下沈」と称される地方の中小都市や農村部に住むスマホユーザー層が、ついに消費の表舞台に登場。ネット業界をはじめ、大きな注目を集めました。

 従来型産業のネット(スマート)化も目立ちました。家事代行からオーダースーツ、さらにはテレビショッピングならぬライブコマースなど、色んなビジネス形態がスマホの画面内に集約。もちろん、広告宣伝の機能として「網紅(ワンホン)」の影響力もさらにパワーアップした感もありました。

 このように一見あまり目立ったトピックが少ない中、特に注目すべきトレンドや事柄について、弊社の独断と偏見で番付しています。今後の中国消費の未来を占う上でも、ぜひ参考にしていただければと思います。

 次に、取り上げたのが1年に1度、11月11日に開催されるEC(電子商取引)ビッグセール「双11(独身の日)」についてです。

 アリババ系の天猫(Tモール)と淘宝網(タオバオ)の取引額は、今年も最高記録を更新。合計で2,684億元に達し、昨年の2,135億元を26%上回りました。1日の取引額がすでに楽天の1年の取引額を上回るのですから、中国の消費力のすごさを思い知らされます。

 双11セールを2008年に始めた天猫と淘宝だけでなく、京東(JDドットコム)、拼多多(ピンドウドウ)、蘇寧(スニン)など他のECサイト各社も高い取引額を記録し、これまでの記録を更新。双11セール期間中のネット全体の取引額は4,101億元に達し、前年比30.5%増の成長でした。

 今年の双11セールの成長は、主に中国で「下沈市場」と呼ばれる三線級以下の地方都市と農村地区の市場開拓に依るところが大きかったと多くのメディアで分析されています。中国の地方都市・農村の市場成長が、中国ECの新たな牽引役として登場した「元年」とも言えるでしょう。

 ECサイト各社が地方都市や農村地区への進出を積極化しながらも、客単価は穏やかな上昇傾向を保っているのは注目に値します。消費は地方へと広がりつつある中、消費レベルは全体的に落ちていないことは、中国人の消費意欲が依然旺盛だと見て取れます。

 今号では、今年の双11セールの各サイトの販売状況について分析しながら、売れ筋の商品やブランド、そこから垣間見れる消費トレンドについて解説しています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2019年12月号(vol.70)  もくじ
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【巻頭特集】2019年中国消費トレンド番付
「国潮(中国愛)」ブームが広く波及
地方と農村市場がいよいよ表舞台に登場
 ~2019年中国消費トレンド番付を発表。景気減速感が強まる中、今年最も注目すべき消費トピックは???

【業界研究】天猫「双11(独身の日)」セール
新記録更新の双11セールを徹底解剖
地方・農村とライブコマースの勃興に着目
 ~今年も1日の取引額が2,684億元で最高記録を更新したアリババ「双11(独身の日)」セールを徹底解説!!!

【マーケティングレポート】ナマケモノたちの家③
「宅配」という名のスマートホーム
 ~宅配サービスは「モノ消費」なのか?AI機器とスマートスピーカーとペット。一見無関係な3分野の流行に共通の背景を追う…

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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