中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【中国消費洞察メルマガ 第401号】~中国の先行モデルをしたたかに学ぶべし!!~

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティング&データ会員コース
http://www.cast-marketing.com/

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2020年1月8日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第401号】
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 新年明けましておめでとうございます。キャストの大亀です。

 2020年、いよいよ東京オリンピックイヤーとなりました。日本では夏に向けて国中が盛り上がっていきそうですね。中国でも昨今の良好な日中関係にも後押しされ、日本のポジティブな報道が増えそうです。日中間のビジネス面でも、本格的な回復軌道に乗ったといえる1年になってほしいと願っています。

 今日から9年目を迎えるこのメルマガ。この度、タイトルを「中国消費洞察メルマガ」に改名します。会員様向けの月刊会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」も、7&8月合併号から「中国消費洞察」に改名済みですが、その理由として「マーケット」は金融的な意味合いがありますし、「インサイト」も何となく分かるような分からないような英語です。

 これまでの8年間のバックナンバーを改めて見直すと、「市場」というよりも「消費」といったほうがしっくりきますし、カタカナよりも漢字のほうがパッと目に入り、理解しやすい。なおかつ、中国のことなので、なおさら漢字でいいだろうということで決定しました。

 中国消費の最新情報をお届けしながら、日本企業にとってのビジネスチャンスを常に意識したメルマガにしていこうと考えています。引き続きご愛読のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 今週のコラムは2020年の抱負についてです。では、中国消費洞察メルマガ第401号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第401回)
   ◆日本は中国から3年遅れ??
    ~中国の先行モデルをしたたかに学ぶべし!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2019年12月号(vol.70)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第401回)

◆日本は中国から3年遅れ??
 ~中国の先行モデルをしたたかに学ぶべし!!~

 新年明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 2020年が始まりました。皆さん、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?と言っても、中国ではまさにこれからが師走。1月25日の春節(旧正月)に向けて、年越しムードがますます高まってきそうです。

 年末年始は実家の広島で過ごしましたが、今回は特に「キャッシュレス」が目立った滞在でした。テレビや街頭の広告から店内のレジ、さらには家族の間でも、最近スマホに乗り換えた両親にペイペイでの決済や割り勘の仕方などが話題になりました。

 私も日本のスマホにペイペイをインストールしましたが、もちろん使い方はお手の物。すでに中国ではかれこれ3年ほど当たり前のように使っていますし、そもそも現金を持って出かけることすらほぼ皆無となった生活です。

 一方で、2024年度に新しくデザインが刷新される1万円札の顔となる「渋沢栄一」の特集番組を録画で見ました。500社以上の株式会社を設立。銀行、証券、インフラからホテル、大学など幅広く日本の資本主義を型作りした功績に加え、企業は社会のために貢献すべきと、明治の近代産業勃興の時代にすでにCSR(企業の社会的責任)を唱えていた経済人として再評価されています。

 キャッシュレスに紙幣のデザイン刷新。お互いに逆行するような動きにも見えますが、果たしてどちらが進むべき方向なのでしょうか。中国でもスマホ決済普及当初は、若い人たちの間でも安全面などの懸念や抵抗感がありましたが、結局は圧倒的な「便利さ」がそうした不安を払拭しました。

 日本も少なからず近い将来同じ道を歩むことになるだろうと思いながら、ふと感じたのが、日本はすでに中国から3年ほど「遅れている」と。スマホ決済普及で登場した数々のビジネスモデルが、日本ではこれから試していく段階とも言えるでしょう。

 中国に対して「教える」から「教わる」立場にシフトしつつある反面、もちろん、まだ日本にも優位性がある分野も数多くあります。2020年は、まずフラットな目線で中国の「今」を客観的に観察しながら、自らのビジネスチャンスを冷静かつ“したたか”に計画していく年にしてほしいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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新着コンテンツ一覧
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※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

◆高級化が進む中国ビール市場 (17)
 ~“プチ贅沢”ニーズにピッタリ 政府も産業育成を積極支援

 「80後(1980年代生まれ)」や「90後(90年代生まれ)」など若い世代が消費の主力層になるのに伴い、個性や差別化、こだわりといったニーズに応えるクラフトビールは、「消費昇級(アップグレード)」トレンドにも乗り、大きな発展が見込まれる。フレーバーの豊富さも、女性消費者へのアピールも期待できるだろう......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (16)
 ~こだわりのマイナー商品から 大衆向け人気商品へ

 現在、クラフトビールの消費者層は二つに分類できる。一つは文化的素養のある消費者層。彼らは品質や文化、社交などを重視する傾向が強い。年齢は28~45歳、月収1.2~1.5万元以上で、一定の消費力を持つ。 もう一つは消費主導型の消費層だ......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (15)
 ~人気レストランチェーン店も クラフトビールを発売

 レストランはクラフトビール消費の重要なチャネルの一つだ。2017年に人気火鍋チェーン「海底撈」が自社オリジナルのクラフトビールを発売。老舗の重慶徳庄火鍋店もオリジナルの徳庄精醸ビールを発売した......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (14)
 ~天猫がインベブと「新小売」提携

 アリババ系の天猫(Tモール)は、2016年から定期的に「世界酒水節(フェスティバル)」を開催。当初はワインやリキュールなどを中心としていたが、現在はクラフトビールにも力を入れている。18年にはインベブと戦略提携し、傘下のグースアイランドやボクシングキャットなどのクラフトビールブランドの販売に乗り出した......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (13)
 ~京東もクラフトビール販売着手

 EC(電子商取引)大手の京東(JDドットコム)やアリババ系天猫(Tモール)も、クラフトビールの販売に力を入れ始めている。コールドチェーン物流が整備され、ビールの鮮度保持技術が向上されるに伴い、ECチャネルがクラフトビールの重要な販売チャネルとして注目を集めている......

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http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3040

◆高級化が進む中国ビール市場 (12)
 ~中国の主要クラフトビールブランド~【酒花児】

 外部からの投資を得たもう一つのクラフトビール関連企業が、2015年設立の「酒花児」だ。他のクラフトビールブランドとは異なり、「酒花児」はビールの生産のみならず、販売、流通、メディアなど多くの段階に関わっている......

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◆高級化が進む中国ビール市場 (11)
 ~中国の主要クラフトビールブランド~【パンダブリュー(熊猫精醸)】

 パンダブリュー(熊猫精醸)は2013年の設立。当初は店内醸造の方式を採用していたが、現在は店内消費と流通の両方を採用。北京、上海、成都、青島、長沙、杭州、厦門、合肥、昆明などの都市で、18の直営店を運営している。2014年から15年にかけてメディアで高い注目を集め、各地の卸売や販売チャネルでも急発展......

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http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3038

◆高級化が進む中国ビール市場 (10)
 ~中国の主要クラフトビールブランド~【マスターガオ(高大師)】

 「マスターガオ(高大師)」は中国でもっとも古いクラフトビールブランドの一つだ。設立は2008年。その最大の特色は中国テイストを前面に押し出している点だ。味、イメージ、パッケージなど、中国らしさへのこだわりが感じられる。例えば、「Baby Fat(嬰児肥)」シリーズは、縁起の良い年画風の子供のイラストをラベルに起用......

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新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆中国家具業界の製品別シェア(2018年)

 2018年の中国家具業界は、木製家具の売上が4,485億元で最も多く、全体の64%を占めた......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3021.pdf

◆スマート倉庫の市場規模及び成長率(2013-2018年)

 物流業界の急発展に伴い、スマート倉庫の市場規模も拡大を続けている......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3020.pdf

◆中国の倉庫企業数(2018年)

 高工産業研究院(GGII)のデータによると、2018年の中国倉庫企業の数は6万社で......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3019.pdf

◆物流市場総額の内訳及び物流コスト率(2018年)

 中国の2018年の物流総額内訳を見ると、工業関連品のシェアが90.7%に達している......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3018.pdf

統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

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お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2019年12月号(vol.70)発行

 会報誌12月号(vol.70)では、巻頭特集で2019年の中国消費トレンド番付を発表しました。2016年から毎年12月号の好例となった「中国消費トレンド番付」。今年も中国の消費現場やトレンド、流行、話題、ニュース、ライフスタイル、価値観など、特に顕著で注目すべき事柄について番付表にまとめました。

 今年は米中貿易摩擦などの影響で景気減速がメディア等で騒がれる中、ここ数年見られたように斬新的なビジネスモデルや新サービスの勃興には乏しかった感が否めません。一方で、着実に消費が質的にも量的にも力強く成長している姿が垣間見れました。

 中国人としてのアイデンティティの高まりから、「国潮(国産愛)」ブームが各界に波及。一方で、ごみ分別の施行による環境意識の高まりや、室内スキー教室、スマホベースの簡易ジムなど、健康やスポーツ熱の高まりも、モノからコト、さらにはスローライフを求める消費性向の変化が顕著になっています。

 スマホエコノミー(経済)の深化も見逃せません。大都市だけでなく、中国全土隅々にまで普及したモバイル通信網と物流網により、「下沈」と称される地方の中小都市や農村部に住むスマホユーザー層が、ついに消費の表舞台に登場。ネット業界をはじめ、大きな注目を集めました。

 従来型産業のネット(スマート)化も目立ちました。家事代行からオーダースーツ、さらにはテレビショッピングならぬライブコマースなど、色んなビジネス形態がスマホの画面内に集約。もちろん、広告宣伝の機能として「網紅(ワンホン)」の影響力もさらにパワーアップした感もありました。

 このように一見あまり目立ったトピックが少ない中、特に注目すべきトレンドや事柄について、弊社の独断と偏見で番付しています。今後の中国消費の未来を占う上でも、ぜひ参考にしていただければと思います。

 次に、取り上げたのが1年に1度、11月11日に開催されるEC(電子商取引)ビッグセール「双11(独身の日)」についてです。

 アリババ系の天猫(Tモール)と淘宝網(タオバオ)の取引額は、今年も最高記録を更新。合計で2,684億元に達し、昨年の2,135億元を26%上回りました。1日の取引額がすでに楽天の1年の取引額を上回るのですから、中国の消費力のすごさを思い知らされます。

 双11セールを2008年に始めた天猫と淘宝だけでなく、京東(JDドットコム)、拼多多(ピンドウドウ)、蘇寧(スニン)など他のECサイト各社も高い取引額を記録し、これまでの記録を更新。双11セール期間中のネット全体の取引額は4,101億元に達し、前年比30.5%増の成長でした。

 今年の双11セールの成長は、主に中国で「下沈市場」と呼ばれる三線級以下の地方都市と農村地区の市場開拓に依るところが大きかったと多くのメディアで分析されています。中国の地方都市・農村の市場成長が、中国ECの新たな牽引役として登場した「元年」とも言えるでしょう。

 ECサイト各社が地方都市や農村地区への進出を積極化しながらも、客単価は穏やかな上昇傾向を保っているのは注目に値します。消費は地方へと広がりつつある中、消費レベルは全体的に落ちていないことは、中国人の消費意欲が依然旺盛だと見て取れます。

 今号では、今年の双11セールの各サイトの販売状況について分析しながら、売れ筋の商品やブランド、そこから垣間見れる消費トレンドについて解説しています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2019年12月号(vol.70)  もくじ
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【巻頭特集】2019年中国消費トレンド番付
「国潮(中国愛)」ブームが広く波及
地方と農村市場がいよいよ表舞台に登場
 ~2019年中国消費トレンド番付を発表。景気減速感が強まる中、今年最も注目すべき消費トピックは???

【業界研究】天猫「双11(独身の日)」セール
新記録更新の双11セールを徹底解剖
地方・農村とライブコマースの勃興に着目
 ~今年も1日の取引額が2,684億元で最高記録を更新したアリババ「双11(独身の日)」セールを徹底解説!!!

【マーケティングレポート】ナマケモノたちの家③
「宅配」という名のスマートホーム
 ~宅配サービスは「モノ消費」なのか?AI機器とスマートスピーカーとペット。一見無関係な3分野の流行に共通の背景を追う…

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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