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【中国消費洞察メルマガ 第457号】~ライブコマースは社会にプラス効果!!~

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
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2021年2月10日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第457号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 明日から中国は一週間の春節(旧正月)休暇に入ります。明日は中国の大晦日「除夕」。肉や魚、野菜などの料理が盛り付けられたいくつもの皿が食卓に並べられ、「年菜」と呼ばれる中国式の“おせち”を、家族で囲み団らんします。火鍋や餃子などを食べる家庭もあるでしょう。

 今年は新型コロナの影響で、こうした家族団らんも多くないかもしれません。中国でも局地的に感染が発生しており、現地政府から14日間の自主隔離を要求されるところもあるとのこと。特に上海は先月感染が確認されたこともあり、自主的に帰省を自粛する人たちも多いようです。

 一方、こうした14日間の自主隔離を踏まえ、早めに帰省する人も少なくありませんでした。家事代行やデリバリーなど、人手不足が例年にも増して顕著のように思えます。先日のフードデリバリーでは、注文から1時間後の到着予定が45分も遅延。申し訳無さそうに届けてくれたスタッフも「オーダーが爆発してる!」と嘆いていました。

 ネットスーパーの盒馬(フーマー)も、今週から配達料6元を徴収しはじめました。スタッフ減ながら、今年は海外旅行にも行けない上海の居残り組は増。春節を間近に控えながら、休まず届けてくれる配達員に感謝しかありません。

※来週(2月17日)の配信は、春節休暇のためお休みさせていただきます。次号の配信は2月24日となります。

 今週のコラムはライブコマースが及ぼした中国社会へのプラス効果についてです。では、中国消費洞察メルマガ第457号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第457回)
   ◆脱貧困にも威力発揮の中国EC!!
    ~ライブコマースは社会にプラス効果!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2020年12月号(vol.80)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第457回)
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【第457回】 脱貧困にも威力発揮の中国EC!!
 ~ライブコマースは社会にプラス効果!!~

 近年中国で急成長しているライブコマース。スマートフォン(スマホ)上で配信されるライブ動画から直接EC(電子商取引)で購入できるスマホ版テレビショッピングですが、2020年には1兆元、21年には2兆元を超すと見込まれています。

 一方で、行き過ぎた割引合戦や高騰するトップライバー(ライブ配信者)への委託費、さらには実は返品が多いといった批判や指摘があるものの、ライブコマースが中国社会に与えたプラスの影響は計り知れません。

 新型コロナ禍で自宅にいながら買い物を楽しめる小売改革から、倉庫や工場、卸市場から直接販売する流通革命、さらには製造業のアップグレードにも貢献しています。

 もちろん就業機会の創出も無視できず、ライバーのほかに、ライブ配信アシスタント、バイヤー、脚本・プランニング、運営、現場監督など多くの新しい職業が生まれました。中国人民大学の最新の試算によると、淘宝直播(タオバオライブコマース)が生み出した直接・間接的就業機会は173万件超だそうです。

 ライブコマースは農村部でも威力を発揮。淘宝直播では1年間で10万人の農民がライブコマースを実施。31の省・区・市の 2,000あまりの地域をサポートしました。スマホと自撮り棒は、いつでもどこでも農民をサポートできる“新農具”になったともいえます。

 こうした社会貢献で最も特筆すべきなのが「扶貧助農」。貧困をサポートし、農業を助ける政策を後押ししたことでしょう。中国「十三五」(第十三次五ヶ年計画)で提唱された脱貧困。2020年11月23日に、貴州省の9つの貧困県が、貧困から脱したと宣言し、中国832の貧困県は全て貧困を脱しました。

 共同購入の拼多多(ピンドウドウ)は、「多多果園」というアプリ上のゲームで扶貧助農を支援。プレイヤーがゲーム上のバーチャル果樹園でフルーツを育てると、拼多多から実物のフルーツが贈られてくる仕組みです。

 2019年末時点で、多多果園のデイリーアクティブユーザー数は6,000万人超、1日に発送されるフルーツは100万kgにも及んでいるようです。その多くが「三区三州」と呼ばれる特に貧しいエリアや国家級の貧困地区が産地。拼多多が一括で購入することで、貧困エリアの収益確保にも繋がっています。

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■新着コンテンツ一覧
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◆2020年中国消費トレンド番付 (11)
 ~前頭:(西)健康意識 ますます強まる健康意識 食品から器材、家電まで波及

 新型コロナウイルスへの注目は、人々の健康理念や習慣にも大きな変化をもたらした。飲食や睡眠、運動など、各方面で健康をより意識する人が増えている。中国オンライン医療サービスの丁香医生(DXY.com)が公表したレポート「アフターコロナの国民健康トレンド洞察」によると、新型コロナの流行が、人々の飲食、睡眠、運動などの面で健康意識を大きく向上させたという......

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◆2020年中国消費トレンド番付 (10)
 ~前頭:(東)衛生意識 コロナで一気に衛生意識向上 無接触(非接触)配送も常態化

 粉ミルクへのメラミン混入やインフルエンザ(H1N1)、SARSコロナウイルスなど、人々の健康を脅かす事件が起きるたびに、健康や衛生に対する意識は高まりを見せてきた。今回の新型コロナウイルスの流行も、過去に例を見ない健康・衛生教育の大きな機会となった。コロナの流行が沈静化した後も、マスクや手洗い、取り箸などの習慣が巷に定着。携帯用のハンドサニタライザーを持ち歩く人も増えた。 一般用の防疫グッズの消費も激増している......

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◆2020年中国消費トレンド番付 (9)
 ~前頭:(西)新中間層・新ブルーカラー 新タイプの中間層が台頭 アプリ発の新ブルーカラー

 Z世代のほかに、中国で無視できない新たな消費者層が注目を集めている。それは新中間層(新中産階級)と新ブルーカラー(新藍領)だ。中国は世界最大の中産階級(中間消費層)を有し、その数は3億人を超える。2025年にはさらに5億を超え、中国都市部人口の半数以上を占めると予想されている......

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◆2020年中国消費トレンド番付 (8)
 ~前頭:(東)Z世代 存在感増す若いZ世代 近い将来の消費を担う主役に

 Z世代とは、中国では一般に1995年から2009年に生まれた若年層のことを指す。中国国家統計局によると、2019年に中国のZ世代の人口は2.26億人を超え、総人口の16%を占めている。彼らは生まれながらにしてインターネットに慣れ親しんでおり、中国では「網絡原住民」とも称されている。ネットどころか、ソーシャルネイティブともいわれるほどSNSへの依存度が高く、KOL(キーオピニオンリーダー)や網紅(ネットの人気者)の「種草」(ジョンツァオ ※リコメンド)による影響を受けやすい......

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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2020年12月号(vol. 80)発行

 会報誌2020年12月号(vol. 80)では、2016年から毎年の年末に取り組んでいる中国消費トレンド番付を発表しました。今年1年を振り返り、中国の消費現場やトレンド、消費者動向、ネット、小売流通など、顕著となったトピックスや事象などをピックアップしました。

 これといった注目すべきトレンドやトピックスがなかった昨年(2019年)は、正直横綱を何にするか悩んだほどでした。一方、今年はなんといっても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が圧倒的な存在感を示しています。今年前半の消費を低迷させたダメージだけでなく、それを遥かに凌ぐほどのインパクトを、中国の政治、経済、社会から、人々の消費行動、生活様式、仕事、教育、ライフスタイル、娯楽、さらには価値観、人生観に至るまで広範囲に及ぼしました。

 番付である以上、東西に分けて横綱から大関、関脇と格付けするのが一般的ですが、今年はあえて東西共通でこの新型コロナを横綱にしました。仮に東の横綱に新型コロナを持ってきたとして、西に何を持ってくるべきか、まったく想像すらできなかったのが実状です。そのくらい新型コロナのインパクトは計り知れません。

 中国だけでなく、世界にとっても、驚天動地の変化をもたらした新型コロナ。これまでの経済・社会構造、生活スタイル、価値観など、ほとんどすべてがガラリと変わり、「ニューノーマル(新しい日常)」の一言では片付けられないほどの衝撃を、全世界の人たちに与えました。

 まだ世界中で感染が広がる中、急ピッチで開発が進められたワクチンがようやくイギリスとアメリカで接種を開始。世界中にワクチンが行き渡り、元の経済活動や生活様式に戻るにはもうしばらくかかるでしょうが、それでもコロナ収束に向けた第一歩を踏み出せたと言えるでしょう。

 今年1月に大規模な新型コロナの感染拡大(パンデミック)が始まった中国・武漢での都市封鎖(ロックダウン)のニュース映像は、世界中に衝撃を与えました。が、まさかわが町でも同じような状況になろうとは、当時誰ひとり思ってはいなかったでしょう。

 日本もこの被害を免れることはできず、感染拡大とともに、誰もが待ち望んでいた東京オリンピックの開催を延期。第三波が今まさに猛威を奮っている中、通常の経済活動もままならない状況が続いています。

 こうした世界各国のコロナの惨状を尻目に、いち早く経済活動を回復させた中国。国外からの感染を未然に防ぐ水際対策も徹底し、生産だけでなく消費のほうも、昨年とほぼ同レベルの状態にまで戻しています。

 11月11日の「独身の日」前後に開催された双11(ダブルイレブン)セールでも、アリババ(天猫)が取引額4,982億元と、昨年の2,684億元からほぼ倍増。同様に2,715億元だった京東(JDドットコム)などを含めたネット全体でも、取引額が8,403億元という驚異的な記録を打ち立て、世界中に旺盛な中国消費の健在ぶりをアピールする形となりました。

 関脇以下も、実は新型コロナと深く関わるトレンドやトピックスが目白押しとなっていますが、あえて特筆すべき事象をピックアップしています。中国で事業を展開する日本企業にとっても、知っておくべき、また注視しておくべき視点やテーマも考慮しながら選出しました。今後の中国ビジネスのあり方すら変えうる今年の消費トレンド番付は必見です。

 次にトレンドウォッチとして、中国人の家(住居)や家庭生活の意識について特集しています。近年の所得水準向上に伴い、より良いモノ・サービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドが広がる中、生活のクオリティにこだわる人が増えています。

 家庭生活に関連する消費は、今や消費者が最もグレードアップしたいと考えているジャンルの一つ。なかでも健康食品、ハイテク家電、高品質の家具・インテリアの需要が伸びる中、特に若い消費者層ほど、ライフスタイルに対するこだわりが強い傾向があります。

 ストレスの多い都会での生活で、日々大きな焦りにさらされている1980年代生まれの「80後」(現在30代)や90年代生まれの「90後」(現在20代)世代。社会的に中堅勢力になりつつある彼らは、公私ともに重い生活の負担やプレッシャーを抱えています。そんな彼らにとって、家庭生活は心の拠り所であり、安息の場所とも言えるでしょう。

 彼らが家庭生活を重視する傾向は、消費にも顕著に表れています。中国経済情報メディア大手の第一財経傘下のCBNDataによると、ここ3年間で、家庭関連グッズの消費は安定的に成長しているもよう。その中心となっているのは、やはり「80後」と「90後」世代の若年消費者層です。

 新型コロナウイルスの流行は、人々の生活意識を大きく変化させました。多くの人が家庭生活の重要性に目覚め、家族と過ごし、食事を共にし、一緒に映画を観たりするなどして楽しみを見出すようになりました。この現象は消費データでも、家族の生活環境を改善する商品やサービスの消費増として如実に表れています。

 そこで今号では、中国人の家や家庭生活に関する意識調査レポートをもとに、アフターコロナの生活理念の変化や衛生・除菌習慣、「新中式」と呼ばれる新しい居住環境・家具・インテリアのスタイル、「養生」生活トレンド、不眠・睡眠不足の悩みと解消方法、自炊需要とオープンキッチン人気、スマート浴室、子供やペットなどの視点から、中国人の現在のリビング・ライフの意識やニーズに迫っています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2020年12月号(vol. 80)  もくじ
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【巻頭特集】2020年中国消費トレンド番付
東西横綱にはもちろん「新型コロナ」!!
コロナでさらに伸展した中国スマホ経済・社会

【トレンドウォッチ】中国人の「家(住居)」意識調査レポート
健康・スマート・個性重視がますます顕著に
コロナで変わる中国「家庭生活」トレンド分析

【マーケティングレポート】「雲」の上の生活へ 〜完〜
リアル命のサービスも工夫凝らして新業態

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