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【中国消費洞察メルマガ 第467号】~コロナでブランドよりも“中身”重視の「安全感消費」!!~

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2021年4月28日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第467号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 先週金曜日に、最近話題の「植物肉」の試食会に招待されました。場所は外灘の「M on the Bund」。外灘に立ち並ぶレトロな西洋建築の一つで、高級レストランが入居する「外灘5号」の7階。テラス席からは外灘の北側と浦東の高級ビル群が望める絶好のロケーションです。

 オーストラリア出身の女性オーナーが手掛けるコンチネンタル料理で、植物肉のコースメニューが出されました。このお店が選ばれたのも、植物肉がオーストラリア産であることと関係があったのでしょう。えんどう豆とこんにゃくを原料に、ビーフ、ポーク、チキンのほか、ベーコンやチーズ味などのシーズニングも製造しているようです。

 早速出てきたのが、チキンのつくねで、素揚げと焼いたもの。洋食の味付けがされているので、ある意味“ごまかされて”いるとも言えますが、正直、植物肉と明かされなければ、ほぼ判別できないほどのリアル感。その後、ポークとビーフも出てきましたが、味付けを工夫すれば、まさに肉の代替として十分アリと思います。

 タンパク質などの栄養素も、本物の肉より高く、かつカロリーはほぼゼロ。最近流行りのビーガンだけでく、ダイエット食にも適しており、昨今の中国の健康志向にもマッチしているでしょう。食後はある程度の満腹感があったのですが、翌朝にはかなりの空腹感に襲われました。恐るべし、植物肉…です。

 今週のコラムは、キーワードから読み解く2021年中国消費動向①ということで、「安全感消費」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第467号をお送りいたします。

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2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第467回)
   ◆キーワードから読み解く2021年中国消費動向①
    ~コロナでブランドよりも“中身”重視の「安全感消費」!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年3月号(vol.82)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第467回)
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【第467回】 キーワードから読み解く2021年中国消費動向①
 ~コロナでブランドよりも“中身”重視の「安全感消費」!!~

 コロナ禍が続く世界各国を尻目に、感染拡大を抑え込み、着々と元の生活、つまり“オールドノーマル”に戻りつつある中国。今や世界の消費を引っ張る存在としても、世界中の企業が中国の消費動向に注目しているでしょう。

 中国の消費者も、2020年のコロナを経て、消費に対する考え方や価値観、行動などがガラッと変わったのも事実です。海外への旅行がままならないがゆえに、国内旅行や高級ブランド品消費が盛り上がっていますが、そうしたプラス面からは見えない中国消費の実態も知っておくべきでしょう。

 そこで、中国消費の「いま」について、いくつかのキーワードをもとに洞察してみましょう。まずは中国語で「安全感消費」と称される、「安心感消費」についてです。コロナで将来に対する不確実性が増す中、物理的のみならず、精神的にも安心を求める人が増えているようです。

 例えばこの安心感消費は、殺菌や消毒などの機能を備えた家電人気の高まりから見て取れます。2020年の双11(ダブルイレブン)セールでも、除菌機能付き冷蔵庫やダニ除去機能付きの消毒乾燥機などが売上を大きく伸ばし、また耳式体温計や口腔洗浄器といった医療用小型家電も急成長を示しました。

 安心感を求める風潮は、保険の購入にも反映されました。コロナ保険、復職保険、ライドシェア専用コロナ保険など保険商品のセグメント化も進み、2020年10月には、全国の保険収入が前年同期比で6.9%増で、3兆9,608.4億元に達したというデータもあります。

 商品や食品の産地にも関心が高まっています。家電量販大手の蘇寧易購(スニン)が2020年に開催した「66産地直売節」(※節=セール)では、取引額が前年比163%も増加。12月の「双12原産直売節」でも、新たな販売者が159%も増加し、ライブコマースの視聴者数は累計600万人に達しました。

 中国の消費者は、ますます洗練され、かつ理性的で専門的な消費を好むようになりつつあります。広告やプロモーションなどの影響も受けにくくなり、消費の実用面や品質面をより重視する傾向を強めています。

 化粧品なども、ブランドではなく、科学的に立証された成分のほうを重視するようになっています。「成分」、「原材料」、「商品テスト」などのキーワードの検索回数が急増。HFP(Home Facial Pro)、Haa、Drunk Elephant(酔象)など新興のスキンケアブランドの急成長も、このトレンドを反映しているのでしょう。ロレアルも「美白377+ニコチンアミド」など成分を前面にアピールした新商品を発売するなど、中国人が求める「安全感」を戦略の1ピースとして捉える必要がありそうです。

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◆中国「直播(ライブ配信)」市場調査分析レポート(5)
 ~新型コロナで娯楽もライブ配信にシフト

 中国では近年、IP(知的財産権)をベースとしたアニメ、漫画、ゲーム、音楽、書籍、映画などの「汎娯楽(Pan-Entertainment)」産業が急成長してきた。2019年夏には国産アニメ映画の「哪吒(ナーザ)之魔童降世」が大ヒット。ネット大手各社が相次いで漫画アニメ産業への投資を積極化したことから、汎2次元ユーザーも2020年には4億人を突破すると予想されている......

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◆中国「直播(ライブ配信)」市場調査分析レポート(4)
 ~官民挙げて教育関連のライブ配信に着手

 新型コロナを機に、小学校から大学まであらゆる教育機関が授業をオンライン化。 ライブ配信は教育界でも常態化しつつある。当初はマンツーマンが多かった授業形態も、複数の生徒への同時配信が増え、また内容も多様化している。中国政府も関連の政策を矢継ぎ早に発布し、教育機関によるライブ配信を支持している......

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◆中国「直播(ライブ配信)」市場調査分析レポート(3)
 ~ユーザー数5.6億人超 ライブ配信に続々と参入

 中国互聯網絡信息中心(CNNIC:中国インターネット情報センター)によると、2020年3月時点のライブ動画ユーザー数は5.6億人。すなわち中国全人口の約4割に達し、ネット人口の62%を占めているという。そのうち、ライブコマースのユーザーは約2.65億人。新型コロナウイルスの影響により、ライブ動画配信が様々な業界で高い注目を集めていることから、2020年にはさらにユーザー数は大きく増加しそうだ......

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◆中国「直播(ライブ配信)」市場調査分析レポート(2)
 ~中国「直播」産業の発展史と市場規模は?

 中国でライブ動画配信のプラットフォームが相次いで登場したのは2005年以降のことだ。その後2014年ごろまでは、収益化含むビジネスモデルを模索しながら試行錯誤の連続だった段階だ。2015〜17年にようやくトラフィック(閲覧数)の拡大期に入り、2018〜19年についに黒字転換期に。現在はすでにさらなる普及の段階に進んだといえるだろう......

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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

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統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年3月号(vol. 82)発行

 会報誌2021年3月号(vol. 82)では、巻頭特集に、アフターコロナでも急成長が続く中国のヘルステック(オンライン医療)業界を取り上げました。

 2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が世界的に大流行するなか、中国では「互聯網+(インターネットプラス)」医療に大きな注目が集まりました。「インターネット+」とは、インターネットを活用して既存産業の競争力強化を図ろうとする中国政府による国家戦略のことです。

 スマートフォン(スマホ)を介してネット上で気軽に医師とのやり取りや問診サービスを受けられるだけでなく、医療機関でのヒト混みを回避したり、殺到する患者を効率的に減らしたりできるのが大きなメリットでしょう。また慢性疾患患者や軽症患者にとっては、外出しなくとも自宅で療養できるのは、コロナ禍でも大きな安心感に繋がりました。

 新型コロナの流行期には、阿里健康、平安好医生、微医、丁香園、春雨医生などのオンライン医療プラットフォームが、無料のオンライン問診サービスや医薬品のEC(電子商取引)、コロナ防疫対策に関わるコンテンツや感染状況などの情報を提供。短期間でユーザー数を大きく伸ばしました。

 同時に、オンライン医療機関の設立も急増。2020年の第1四半期には、国家衛生健康委員会が管轄する医療機関のオンライン診療室の数が、前年同期比17倍と増加。浙江省では省主導のオンライン医療プラットフォームが設置され、50を超える医療機関がネットワークで結ばれました。

 衛寧健康、創業惠康、東華軟件など医療関連のソフトウェア企業は、医療機関のオンライン業務システムの構築をアシスト。オンライン問診や遠隔回診などの業務に貢献しました。

 新型コロナの流行は、オンライン医療業界にとって大きな発展の契機となりました。中国政府も関連政策を公布して業界の発展を推進。当会報誌でも2020年5月号で、当時のオンライン医療の発展状況をレポートしましたが、その後も業界は急成長が続いています。

 中国EC大手の京東(JDドットコム)傘下の京東健康(JDヘルス)が香港で上場。アリババ系の阿里健康(アリヘルス)は、公式アプリ「医鹿」の運営を開始。中国保険大手の平安保険傘下の平安好医生(Ping An Good Doctor)は、サービスを「大健康」(医療を含む健康関連全般)領域へと拡大。名称も「平安健康」に変更しました。

 アフターコロナの時代を迎え、ウイルス防疫が新たなライフスタイルの1つとして定着するなか、中国のオンライン医療業界は今後どのような発展を遂げるのか?今号では20年5月号に続いて、中国政府の政策支援、市場規模、ベンチャー投資の状況、産業チェーンを紹介。またセグメント別に、医療機器、オンライン問診、医薬品EC、オンライン健康診断について、各代表企業とともに調査しました。

 さらに中国ネット大手のBATの取り組み、特に百度(バイドゥ)とテンセントについて詳しく解説。7割を超える中国のネットユーザーが、新型コロナの流行期にオンライン問診や健康コンサル、医薬品ECを利用した中、官民挙げてのオンライン医療産業の振興を目指す中国の現状を調査・分析しています。

 次に業界分析として取り組んだのが、人工知能(AI)技術の発展により、急成長が続く中国の音声認識市場です。音声認識技術は、AI領域で最も早くから発展が始まった分野で、商業化も進みました。ここ数年は、ディープラーニング技術の進歩に伴い、識別の正確性も大幅に上昇し、実用化がさらに進んでいます。

 この業界を代表する科大訊飛(iFLYTEK)、捷通華声(SinoVoice)などのほか、思必馳(AISpeech)、雲知声(Unisound)、出門問問(Mobvoi)などの新興スタートアップ企業も躍進。もちろんインターネット大手の百度(バイドゥ)やアリババなども、同分野に積極的に参入しています。

 教育、カスタマーサービス、通信などの業界のみならず、自動車業界ではテレマティクス、また住宅、医療、スマートハードウェアなど様々な領域で応用が進むAI音声認識。スマート化が進む昨今、音声によるオペレーションをメインとしたツールも増えつつあります。

 ここ数年、中国のAIによる音声認識機能の需要は、消費市場を中心に急拡大を続けています。ネット企業やスマートデバイスメーカーは、音声認識領域への投資を増やし、スマートスピーカーメーカーもスマートホーム市場でのシェアを獲得すべく、大幅に価格をディスカウントするなどして熾烈な争奪戦を繰り広げています。

 IT専門の調査会社・IDC中国によると、中国の音声認識技術応用の市場規模は2019年に12億2,490万米ドルと試算。スマートホーム分野での製品市場のほか、カスタマーサービス、法廷審理の際の音声文字自動変換などの分野で幅広く普及が進んでいるとレポートしています。

 一方、中国政府系シンクタンクである賽迪智庫の統計では、2019年の中国の音声認識の市場規模は121.7億元と算出。AI技術の成熟と応用の進化に伴い、今後も同市場は年間約25%の成長を保ち、市場規模が21年には195億元に達すると見込んでいます。

 今後、音声認識技術やスマートフォン(スマホ)、タブレットなどのIT・電子機器の進化がさらに進めば、誤認識などのトラブルも減少して、使い勝手はより改善していくでしょう。中国の音声認識市場は、今後もさらなる拡大が予想されています。

 そこで、今号では世界に先駆けて応用が進む中国のAI音声認識について、市場規模から産業チェーンを調査。またネット系と専業系との熾烈な主導権争いが続く中、アリババ、科大訊飛、百度、テンセント各社の取り組みを紹介。音声認識技術の応用分野として、モバイルデバイス、自動車(テレマティクス)、スマートホーム、家電、教育、医療、カスタマーサービス、警察・司法などでの活用事例を紹介。

 さらには2018年7&8月号で取り上げたスマート(AI)スピーカーについて、その後の状況を網羅するとともに、ビッグスリーとなったアリババの天猫精霊、百度の小度、小米(シャオミ)の小愛同学について解説。さらに若干存在感が薄いイメージのある微信(ウィーチャット)の取り組みもレポートしています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年3月号(vol. 82)  もくじ
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【巻頭特集】中国ヘルステック市場調査レポート
中国「大健康」市場規模は20年7兆元超に!!
アフターコロナも急成長の中国オンライン医療市場

【業界研究】中国AI音声認識市場調査レポート
家電、教育、医療から警察、司法まで応用広がる
アリババ、百度、科大訊飛が牽引する中国AI音声認識

【マーケティングレポート】オンライン医療②
医師との連携、AI開発 多機能高度化するアプリ

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