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【中国消費洞察メルマガ 第473号】~中国流C2Mで花開く「個性化(パーソナライズ)消費」とは??~

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2021年6月9日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第473号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 先週の土曜日にワクチンの第1回目を接種しました。広州でまた感染が広がりつつある中、6月10日以降は、2回目の接種優先で1回目を受け付けないといった噂も聞きつけ、早めに受けておこうと思い立ちました。

 ワクチン接種はスマホからの申し込みとなります。居住地を浦東新区にすると、外国人向けの指定会場は3箇所しかなく、どこも予約で一杯。半ば諦めかけていたところ、知り合いから長寧区だと予約なしで土曜と月曜の午後に接種できると聞き、早速会場に向かいました。

 場所は仙霞路の同仁医院(第4病棟)。入り口に簡易の登記デスクが並べられ、外国人が集まっています。スマホからの申し込みで、居住地は長寧区を選んだのですが、住所まで記入する欄があり…。困っていると、担当のスタッフから「同仁医院でいいよ」と。

 自己責任の同意書にもサインし、接種料の100元を支払い、すぐに注射となりました。国薬(シノファーム)か科興(シノバック)から選択できます。打った瞬間、「え?いま打った」というほど何の感覚もなく、その後30分間、待機スペースで休憩します。

 副反応はほとんど感じることなく、その後も普段と変わらぬ生活が送れています。接種後に手渡された英語の注意事項には、当日のシャワー、辛い食事、激しい運動はNGと書かれていますが、肝心のお酒には言及なし。とはいえ、さすがに当日のお酒は控えました。

 今週のコラムは、キーワードから読み解く2021年中国消費動向⑤ということで、「個性化(パーソナライズ)消費」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第473号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第473回)
   ◆キーワードから読み解く2021年中国消費動向⑤
    ~中国流C2Mで花開く「個性化(パーソナライズ)消費」とは??~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol.84)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第473回)
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【第473回】 キーワードから読み解く2021年中国消費動向⑤
 ~中国流C2Mで花開く「個性化(パーソナライズ)消費」とは??~

 2021年の中国消費動向を洞察するキーワード。最後の5つ目は「個性化消費」、つまりパーソナライズ消費です。当メルマガの第464号(2021年4月7日)で、アパレルを中心に広がる中国流の「C2M」(Consumter to Manufacturer)について解説しました。

 中国流のC2Mとは、完全に我々一人一人の特殊なニーズを汲み取って、それに応じたオーダーメイドという意味ではなく、もう少し大きな枠組みで、天猫や京東などの大手ECプラットフォームが、“C”群の売れ筋や人気爆発しそうなタイミングで、提携先のメーカー(工場)に製造させるといったイメージとお伝えしました。

 スマホによるネット通販の普及で、中国では単なるECサイトから、SNSやチャットなど出店側と消費者が交流しながらの新しい売り方が広がっています。これには、中国で「私域」、「社区・社群」、「S2b2c」などと称されるソーシャルコマースのほか、ライブコマースも含まれます。

 こうした交流で集まったビッグデータをもとに、アクセスや購入歴、フィードバックなどを分析し、消費者から生産者へという“逆方向”型の生産モデルのことを、中国では「C2M」と称し、消費市場の主力となりつつあります。

 天猫(Tモール)は、2020年3月8日の「女王節」と6月18日の「618」の2つのセールで、C2M関連の受注件数が、前年比でそれぞれ370%と668%増加。京東(JDドットコム)も、双11セールでC2M関連の売上が前年比1.7倍増と成長したようです。

 パーソナライズのニーズに特化した小型家電人気はその一例です。蘇寧(スニン)のビッグデータによると、2020年の双11セールで、蘇寧の単身向け家電製品の売上は前年比108%増。なかでも炊飯器の売上は308%増と成長したようです。若者向けのオシャレな外観で人気の小型家電ブランドの「小熊(Bear)」は、こうしたニーズを反映して誕生した新興勢力といえます。

 近年、美容食品として人気の、燕窩(ツバメの巣)のトップブランド「小仙炖」も、C2Mモデルの成功例です。ネットで注文を受けてから工場で生産し、作りたてを冷蔵品として配送。新鮮さを重視する消費者のニーズに応えています。

 消費者を商品の開発段階から関与させて、ニーズに応える形で人気商品を生み出している仏コスメブランドのロレアルも注目に値します。同社は59日間かけて、1,000名の消費者と共同でフェイスクリーム「零点面霜」を開発しました。

 市場の変化やトレンドを調査・分析して、将来を予測しながら新商品やジャンルを開発していく従来のマーケティングのやり方は、少なくとも中国ではもう通用しないかもしれません。ビッグデータから消費者の変化を読み取り、即時に対応できるサプライチェーンを準備し、刻々と変化する中国人のパーソナライズニーズに対応していける企業こそが、最終的に生き残っていけるのかもしれません。

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (5)
 ~ソーシャルECモデル② 会員アフィリエイト型

 「S2b2c」モデルが、この会員アフィリエイト(分銷)型に属する。「分銷」は中国語でディストリビューターの意味だが、ここでは問屋や代理商などの企業よりも、“個人”の意味合いが強い。つまり、中国で「網紅(ワンホン)」と呼ばれるKOL(キーオピニオンリーダー)やインフルエンサーなど個人の情報発信・拡散力を活用し、彼らのフォロワー(顧客)とサプライヤーを結びつけ、商品を流通させるソーシャルECモデルだ......

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (4)
 ~ソーシャルECモデル① 共同購入型

 ソーシャルECの運営モデルは共同購入型、会員アフィリエイト型、コンテンツシェア型、社区・社群コミュニティ共同購入型の4つに分類できる。共同購入型は拼多多(ピンドウドウ)、会員アフィリエイト型は雲集(Yunji)や貝店(Beidian)などが有名で、コンテンツシェア型は小紅書(RED)が筆頭だ......

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (3)
 ~拡大続く中国ソーシャルEC市場 18年拼多多と雲集の米上場が契機に

 ソーシャルEC市場規模は、拡大が続いている。中国互聯網(インターネット)協会が公表したレポート「2019年中国ソーシャルEC業界発展報告」によると、ソーシャルEC業界は2019年も高い成長を記録。市場規模は前年比63.2%増の2兆605.8億元に達すると試算した。 消費者の数は5.12億人に達し、規模の面でもEコマース業界の新たな主力となりつつあるという......

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (2)
 ~中国でソーシャルECがなぜ盛んに? 成長を促した4つの要因

 従来型Eコマースでは、市場の成長スピードがボトルネックに達し、顧客獲得コスト(CAC)も上昇が続いている。結果的にソーシャルECの発展が後押しされたわけだが、その発展のベースにモバイル通信網とSNS(ソーシャルメディア)の普及があることはいうまでもない。また地方都市での消費増も大きく貢献していることも無視できない......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol. 84)発行

 会報誌2021年5月号(vol. 84)では、巻頭特集で中国の健康消費トレンドを取り上げました。新型コロナウイルスの流行で、健康意識の高まりが以前にも増して加速した中国。これまでは、病気になってはじめて意識した健康でしたが、今や病気にならないためにどうすべきかといった予防的要素も強まっています。

 日々の生活から飲食、スポーツなど、健康的かつ若々しく日々を送るためにどうすべきかといった意識が芽生える中、これまで健康生活に対して受け身だった態度も、より積極的に追求していこうというムードへと変化しています。

 飲食面では、機能性食品の人気が高まる一方で、中国(漢方)医学に基づいた、中国で「養生」と称される健康改善や促進にも注目が集まっています。中高年だけでなく若者も、低カロリーや低脂肪を心掛けるなど、目的意識を持った食生活を通して、健康促進に努める風潮が広がりつつあります。

 日常生活においても、スマートウォッチをつけたり、仲間とランニングをしたり、トレーニングやヨガなどで健康でバランスの取れたライフスタイルを目指す若者が増加中。オンライン診療や処方など、新しい医療チャネルを普及し、利用者の数も上昇しています。また自身や家族の生活を保障するために、保険の購入などにも注目が集まっています。

 消費に関しては、特に若年層で、主要な消費チャネルとなったネット通販が、健康消費でも存在感を増しつつあります。ここ数年絶大な人気を誇るライブコマースが、専門知識や商品の特徴などを直接かつ視覚的に消費者に伝えることができるといった理由から、健康関連消費においても重要なチャネルと目されています。

 そこで今号では、アフターコロナ時代を迎えた中国で、若年消費者の健康意識や関連消費がどのように変化したか、そして今後どのようなトレンドが予想されるかについて考察しました。健康のためなら出費を厭(いと)わない人が6割を超える中国の若者の健康意識から、低カロリーからバランス重視へとシフトする若年層の食事観、さらには運動したいが実行が伴わない若年層のスポーツ・トレーニング観などを深堀りします。

 そして、保険の購入やライブコマースなど若年層の健康関連消費の実態から、若い“新健康消費者”を5つ類型に分けて健康消費や関連商品を分析。またニーズを捉えた新商品・ブランドが続々登場する中国健康消費のニュートレンドについて、ケーススタディを交えながら調査・レポートしています。

 次に業界分析として取り上げたのが、中国のコンビニ市場です。少々割高でも、より良いモノやサービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドを背景に、市場を急拡大してきた、中国で「便利店」と称されるコンビニエンスストア(以下、コンビニ)業界。百貨店やスーパーの低迷を尻目に、モールとともにコト(体験)や便利さを求める中国の消費者から支持を集めていました。

 しかしネットスーパーやフードデリバリーが普及するに伴い、特に都市部では以前のような勢いに陰りが見え始めていた矢先、新型コロナウイルスが追い打ちをかけました。美団(メイトゥアン)や餓了么(ウーラマ)、京東到家など宅配代行プラットフォームを利用してデリバリー業務を始めたコンビニ店も数多くありますが、それでもコロナ禍の外出制限は大きな打撃となりました。

 そうした中、確かに新型コロナの影響を受けながらも、2020年の中国コンビニチェーンの売上は、前年比6%成長し、店舗数は20万店近くにまで増加しました。成長のボトルネックに達した側面も垣間見える中国コンビニ業界。コロナによる来客数の減少や閉店の増加、単位面積当たりの売上減などマイナスの影響が続く中、小売業界の中では比較的高い成長を保ったようです。

 上海など大都市では、ネットスーパーがコンビニの市場パイを奪った感が拭えませんが、中国全土で見ると、まだ潜在的な成長余地は大きいのかもしれません。実際に、中国で「下沈」と称される、三線級以下の地方都市や農村地区での出店攻勢も盛んとなっており、地理的な拡大傾向も続いています。

 さらには店舗経営のデジタル化も進み、7割以上のコンビニチェーンが会員システムを導入するなど、オンライン業務の拡大に取り組んでいます。

 アフターコロナの時代となり、また「十四五」(第十四次五ヵ年計画)の初年度となる今年、中国政府が国内消費の喚起を積極的に推進する中、中国のコンビニ業界はどのような発展を遂げるのか?中国消費者の消費意識の変化が、コンビニ業界にどのような影響をもたらすのか?について、調査・分析しています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年5月号(vol. 84)  もくじ
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【巻頭特集】中国健康消費トレンド調査分析レポート
健康市場も若者を意識した戦略が必須に
存在感増す中国若者の健康消費トレンドを斬る

【業界研究】中国コンビニ業界調査レポート
ネットスーパーやフードデリバリーとの競争に直面
「下沈」市場開拓進む中国コンビニ市場のいまに迫る

【マーケティングレポート】オンライン医療 完
海外進出、次のBAT 5Gで更なる可能性も

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