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【中国消費洞察メルマガ 第474号】~若者のビール消費、女性が男性を抜く??~

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2021年6月16日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第474号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 先週は杭州に出張でした。昨年10月に上海に戻って以来、実は初めての“お泊り”でした。コロナを境に、日本との会議はもちろんのこと、中国内もウェブ会議が当たり前となりました。確かに時間は効率よく使えますが、やはり実際に会ってお話することのメリットは、それを遥かに超えると改めて実感します。

 出張の合間を縫って、杭州の新しい注目スポット「天目里」を訪れました。世界遺産の西湖と西渓湿地の間に位置するオフィス兼商業スペースで、アートや自然との調和をふんだんに取り入れた新世代の商業施設です。

 こちら、なんと言っても一番の目玉は蔦屋書店の中国1号店です。中国でもここ数年、「文化」と「創作」を組み合わせた造語「文創」コンセプトの書店が数多く出現していますが、ここで改めて蔦屋書店がその存在感を見せつけています。

 高い天井にまでそびえ立つ本棚に所狭しと並べられた本。そのそばのカフェスペースで、のんびりと本を読みながら、ゆったりとした時の流れを満喫できます。コロナを経て、働く環境も見直される中、アートや書籍に囲まれながら、仕事とライフのバランスを追求する空間が求められつつあるのでしょう。

 今週のコラムは、盒馬のX会員店で目にしたフルーツビールについてです。では、中国消費洞察メルマガ第474号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第474回)
   ◆バドワイザーがフルーツビールを新発売!!
    ~若者のビール消費、女性が男性を抜く??~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol.84)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第474回)
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【第474回】 バドワイザーがフルーツビールを新発売!!
 ~若者のビール消費、女性が男性を抜く??~

 先日訪れたアリババ系スーパーの盒馬(フーマー)の「X会員店」。いわゆるコストコやサムズクラブといった会員制倉庫型の店舗形態です。第1号店は、上海浦東新区の北側、森蘭緑地近くにある「森蘭商都」モールの地下1階で、2020年10月にオープンしました。

 盒馬は御存知の通り、スマホアプリから注文してデリバリーしてもらえるネットスーパーで、上海などでは、スマホからの注文が7~8割とも言われています。そうした中、清明節の連休期間だったこともあるのか、店内には多くの客で賑わっていました。

 トイレットペーパーなどの日用品からスナックや生鮮食品、さらにはワインや白酒なども種類が豊富で、かつ割安となっています。自宅が半径20キロメートル以内であれば、翌日以降にデリバリーしてもらえるのですが、そうではない客が安さを求めて来店しているのでしょう。

 私の足は自ずとワインやビールなどの販売エリアに向いてしまうのですが、そこで興味深い販促の特設ブースを発見。濃いピンク色がベースで、一見カクテル系?とも思いがちなイメージなのですが、実際にはバドワイザーが新発売したフルーツ系ビール「ME3」です。

 試飲してみると、パッションフルーツの味と香りが口中に広がります。正直これビール?と思うほど、ビールの味は感じず、アルコール度数も2.8%のみ。最近流行りのフレーバー付きの炭酸飲料と言われても疑わないような味わいでした。

 これも、酒類市場で女性消費者の存在感の高まりを反映しての新商品なのでしょう。実際に、中国大手経済情報メディア・第一財経傘下のCBNData(第一財経商業データセンター)も、酒類の消費ビッグデータから、「90後」と「95後」世代の男女の割合は、ほぼ五分五分となり、「90後」世代では女性消費者の割合が男性を上回っているともレポートしています。

 これまで一貫して男性を主要ターゲットと捉えてきたビール業界ですが、女性消費者も無視できなくなりつつあります。ある調査で、ヒアリング対象となった女性消費者の44.7%が、最近ビールを飲んだと回答。なかでも「90後」世代の女性の割合が高かったようです。

 ちなみに中国では華南地区の女性がビールを飲む割合が44.5%で最も高く、2位の東北地区を7.5ポイント上回っているもよう。喉を癒やすために、キンキンに冷えたビールを求める女性が増えつつあるのでしょう。

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■新着コンテンツ一覧
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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (9)
 ~成長著しい“生協”型共同購入 社区・社群コミュニティの実態は?

 コミュニティ共同購入のユーザー層は「80後(80年代生まれ)」と「90後(90年代生まれ)」世代に集中し、一般的なソーシャルECユーザーの年齢層よりやや高めの傾向がある。また男性ユーザーが増加傾向にあり、2020年の男性消費者の割合は4割近くに達している......

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (8)
 ~ソーシャルECのユーザー層は? 若い、シェア・微信好き、高リピート率

 中国の調査会社iiMedia Research(艾媒諮詢)のレポート「2019中国ソーシャルEC業界研究報告」によると、ソーシャルECユーザーは24歳以下が最も多く、全体の35.7%を占めているもよう。これに次いで多いのが25~30歳層で27.7%。よって、「90後(90年代生まれ)」世代がソーシャルECの主要消費層だ......

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (7)
 ~ソーシャルECモデル④ コミュニティ共同購入型

 中国で「社区」と呼ばれる居住・生活圏のコミュニティをベースとした共同購入もソーシャルECの一つとして広がりつつある 。ある意味、日本の「生協」のようなモデルだが、グループ内での目玉商品やキャンペーンなどの情報は、基本、微信などのSNSアプリでやり取りされていることから、中国で「社群」と呼ばれるネット上のコミュニティも同時に当てはまる......

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (6)
 ~ソーシャルECモデル③ コンテンツシェア型

 コンテンツシェア型ソーシャルECは、KOL(キー・オピニオン・リーダー)をトラフィックの入口(ポータル)とし、画像やスレッド、ライブ動画、ショート動画などの形式で商品情報やクチコミ、使用方法などのコンテンツを発信。ユーザーにアピールするシステムだ......

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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol. 84)発行

 会報誌2021年5月号(vol. 84)では、巻頭特集で中国の健康消費トレンドを取り上げました。新型コロナウイルスの流行で、健康意識の高まりが以前にも増して加速した中国。これまでは、病気になってはじめて意識した健康でしたが、今や病気にならないためにどうすべきかといった予防的要素も強まっています。

 日々の生活から飲食、スポーツなど、健康的かつ若々しく日々を送るためにどうすべきかといった意識が芽生える中、これまで健康生活に対して受け身だった態度も、より積極的に追求していこうというムードへと変化しています。

 飲食面では、機能性食品の人気が高まる一方で、中国(漢方)医学に基づいた、中国で「養生」と称される健康改善や促進にも注目が集まっています。中高年だけでなく若者も、低カロリーや低脂肪を心掛けるなど、目的意識を持った食生活を通して、健康促進に努める風潮が広がりつつあります。

 日常生活においても、スマートウォッチをつけたり、仲間とランニングをしたり、トレーニングやヨガなどで健康でバランスの取れたライフスタイルを目指す若者が増加中。オンライン診療や処方など、新しい医療チャネルを普及し、利用者の数も上昇しています。また自身や家族の生活を保障するために、保険の購入などにも注目が集まっています。

 消費に関しては、特に若年層で、主要な消費チャネルとなったネット通販が、健康消費でも存在感を増しつつあります。ここ数年絶大な人気を誇るライブコマースが、専門知識や商品の特徴などを直接かつ視覚的に消費者に伝えることができるといった理由から、健康関連消費においても重要なチャネルと目されています。

 そこで今号では、アフターコロナ時代を迎えた中国で、若年消費者の健康意識や関連消費がどのように変化したか、そして今後どのようなトレンドが予想されるかについて考察しました。健康のためなら出費を厭(いと)わない人が6割を超える中国の若者の健康意識から、低カロリーからバランス重視へとシフトする若年層の食事観、さらには運動したいが実行が伴わない若年層のスポーツ・トレーニング観などを深堀りします。

 そして、保険の購入やライブコマースなど若年層の健康関連消費の実態から、若い“新健康消費者”を5つ類型に分けて健康消費や関連商品を分析。またニーズを捉えた新商品・ブランドが続々登場する中国健康消費のニュートレンドについて、ケーススタディを交えながら調査・レポートしています。

 次に業界分析として取り上げたのが、中国のコンビニ市場です。少々割高でも、より良いモノやサービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドを背景に、市場を急拡大してきた、中国で「便利店」と称されるコンビニエンスストア(以下、コンビニ)業界。百貨店やスーパーの低迷を尻目に、モールとともにコト(体験)や便利さを求める中国の消費者から支持を集めていました。

 しかしネットスーパーやフードデリバリーが普及するに伴い、特に都市部では以前のような勢いに陰りが見え始めていた矢先、新型コロナウイルスが追い打ちをかけました。美団(メイトゥアン)や餓了么(ウーラマ)、京東到家など宅配代行プラットフォームを利用してデリバリー業務を始めたコンビニ店も数多くありますが、それでもコロナ禍の外出制限は大きな打撃となりました。

 そうした中、確かに新型コロナの影響を受けながらも、2020年の中国コンビニチェーンの売上は、前年比6%成長し、店舗数は20万店近くにまで増加しました。成長のボトルネックに達した側面も垣間見える中国コンビニ業界。コロナによる来客数の減少や閉店の増加、単位面積当たりの売上減などマイナスの影響が続く中、小売業界の中では比較的高い成長を保ったようです。

 上海など大都市では、ネットスーパーがコンビニの市場パイを奪った感が拭えませんが、中国全土で見ると、まだ潜在的な成長余地は大きいのかもしれません。実際に、中国で「下沈」と称される、三線級以下の地方都市や農村地区での出店攻勢も盛んとなっており、地理的な拡大傾向も続いています。

 さらには店舗経営のデジタル化も進み、7割以上のコンビニチェーンが会員システムを導入するなど、オンライン業務の拡大に取り組んでいます。

 アフターコロナの時代となり、また「十四五」(第十四次五ヵ年計画)の初年度となる今年、中国政府が国内消費の喚起を積極的に推進する中、中国のコンビニ業界はどのような発展を遂げるのか?中国消費者の消費意識の変化が、コンビニ業界にどのような影響をもたらすのか?について、調査・分析しています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年5月号(vol. 84)  もくじ
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【巻頭特集】中国健康消費トレンド調査分析レポート
健康市場も若者を意識した戦略が必須に
存在感増す中国若者の健康消費トレンドを斬る

【業界研究】中国コンビニ業界調査レポート
ネットスーパーやフードデリバリーとの競争に直面
「下沈」市場開拓進む中国コンビニ市場のいまに迫る

【マーケティングレポート】オンライン医療 完
海外進出、次のBAT 5Gで更なる可能性も

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