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【中国消費洞察メルマガ 第517号】~新興インスタントコーヒー「Saturnbird Coffee・三頓半」~

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2022年4月27日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第517号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 延々と続く上海のロックダウン。先週末、私が住む浦東のマンション区で3週間ぶりに陽性が出てしまい、またしばらく封鎖されそうです。今回のロックダウン期間中に、一番よく使われた中国語は「搶」(qiǎng)と「囤」(tún)ではないでしょか?

 「搶」は「掴む」という意味ですが、特にネットスーパーやグループチャットなどで数量など購入制限がかかっている状況下で、「搶菜」する、つまり食材を“掴み取る”といった意味合いでしょうか。一方、「囤」は「囤貨」と使われ、買いだめの意味になります。

 ネットスーパーやフードデリバリーが普及してしばらく経つ上海。自由気ままにスマホから注文し、30分程度でデリバリーしてもらえる生活に慣れ親しんだ上海人にとって、まさか今回のように「搶」と「囤」する状況に追い込まれるとは、夢にも思っていなかったでしょう。

 仮に今回感染が収まったとしても、オミクロンですから、またいつ広がるか予想できません。微信のモーメンツでは、大きな冷蔵庫が3台並んだ写真に「改装参考図」と書かれた冗談とも言えない投稿が出回っていました。次なるロックダウンに備えて、冷蔵庫や長期保存可能な食品のニーズが高まりそうです。

 今週のコラムは、ネスレを超えて売上ナンバーワンになった新興インスタントコーヒー「Saturnbird Coffee・三頓半」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第517号をお送りいたします。

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2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第517回)
   ◆ネスレを超えて売上ナンバーワンに!
    ~新興インスタントコーヒー「Saturnbird Coffee・三頓半」~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2022年3月号(vol. 92)発行
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第517回)
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【第517回】 ネスレを超えて売上ナンバーワンに!
 ~新興インスタントコーヒー「Saturnbird Coffee・三頓半」~

 中国主要経済メディア「第一財経」傘下の調査会社・CBNDataによると、2020年から2021年にかけて、ネットでのコーヒーの売上が60%近くも成長したようです。このことからも、コーヒーを日常的に飲む消費者が増加していることが伺い知れます。

 世界的にはレギュラーコーヒーが市場全体の60~80%を占め主流となっていますが、中国では2020年にインスタントコーヒーのほうが52.4%で、レギューラーコーヒーの36.5%を上回っています。インスタントコーヒーはまだ健在といったところでしょう。

 一方、コーヒー豆や焙煎などにこだわるコーヒー愛好家が増えるなか、インスタントコーヒーにも、抽出方法にこだわったフリーズドライやコーヒー原液、ドリップパック、カプセルコーヒーなどが存在感を高めつつあります。

 その筆頭格が、いまや中国で一番売れているインスタントコーヒーの新興ブランド「Saturnbird Coffee・三頓半」です。2015年に湖南省の省都・長沙に設立されたSaturnbird Coffeeは、スペシャルティとインスタントの両ニーズを見事に組み合わせた“スペシャルティインスタントコーヒー”のポジショニングで、若者から絶大な支持を取り付けました。

 設立後わずか2年で、売上は当初の1,000万元台から2億元へと急成長。2018年に上海で開かれたコーヒー博「Cafeex Shanghai」への出展を機に、天猫(Tモール)からも注目され、EC旗艦店のオープンに繋がりました。

 2019年独身の日の双11(ダブルイレブン)セールでは、インスタントコーヒー部門でなんと最大手のネスレを押さえて、取引額トップに躍り出ます。これは中国の国産ブランドとして初の快挙でした。翌2020年には取引額が1億元を突破。ベンチャーキャピタルからの資金調達が相次ぎ、企業価値は約45億元にまで上昇しています。

 Saturnbird Coffeeが人気になった最大の理由は、そのビジュアルでしょう。親指大のミニコーヒーカップを模したパッケージが、ひと目を引きます。黄色や赤、ブラウンなどビビッドなカラーを採用し、さらに焙煎の深さやフレーバーに応じて、パッケージ上に1~6などの数字で表示するなど、オリジナリティ溢れるパッケージデザインは、2020年に独レッド・ドット・デザイン賞を受賞しました。

 ミニカップの中には、独自技術による冷水でも簡単に溶けるフリーズドライのコーヒーの粉が入っており、旅行やアウトドアなどのシーンでも手軽に“淹れたて”のスペシャルティコーヒーを楽しみたいというニーズに応えました。

 使い終わったミニカップを小さな植木鉢として活用し、写真や動画を投稿するといったブームも起きるなど、SNS上でバズリました。また同時に、昨今のエコロジートレンドを意識した「返航計画」という空カップの返却プロジェクトを始動。書店やカフェ、ショッピングモールなど中国全土52都市168ヶ所に回収スポットを設け、リアルでの交流にも繋げています。

 2021年に、多くのカフェやレストランが並ぶ上海の安福路に、初のリアル店舗「into_the force原力飛行」をオープンしました。カフェ形式の業態で、新しい体験(コト)の場を提供するとともに、ブランド知名度や顧客ロイヤルティアップを期待してのことでしょう。Saturnbird Coffeeの今後のさらなる躍進に注目したいと思います。

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◆中国コンビニ業界調査レポート(2)
 ~美宜佳が店舗型でトップを維持 外資系ではローソンがトップに

 中国チェーン経営協会が公表した「2021年中国コンビニエンスストア・ランキングトップ100」によると、店舗数のランキングトップ10は、中石化(シノペック)系の易捷(27,600店)、美宜佳(22,394店)、中国石油系の崑崙好客(20,212店)、天福(5,808店)、ローソン(3,256店)、ファミリーマート(2,967店)、セブンイレブン(2,387店)、浙江人本超市有限公司傘下の十足と之上(2,358店)、見福(2,021店)、便利蜂(2,000店)の順となっている......

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◆中国コンビニ業界調査レポート(1)
 ~「下沈」市場開拓進む中国コンビニ市場のいまに迫る

 2020年、中国で「便利店」と称されるコンビニエンスストア(以下、コンビニ)業界は、新型コロナウイルスの流行に大きな影響を受けながらも、小売業界の中では高い成長を保った。コンビニチェーンの売上は、前年比6%成長し、店舗数は20万店近くにまで増加した......

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◆中国コンテンツマーケティング市場研究レポート(22)
 ~最終目標は「私域」網の構築 マーケットインの視点が重要に

 コンテンツマーケティングは今や、すでに広く普及したマーケティング手法となりつつある。ネットユーザーの誰もがコンテンツ制作者にもなりうる時代となった今、コンテンツマーケティングへの参入ハードルは下がる一方だ。 コンテンツマーケティングには2つの大きな伝達ルートがある。1つは、中央集権型のマーケティングルート。もう1つは、分散型のマーケティングルートだ......

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◆中国コンテンツマーケティング市場研究レポート(21)
 ~効果をいかに評価すべし? 3つの評価基準で効果測定

 最後に、コンテンツマーケティングの効果はどのように評価したら良いだろうか?効果に対する評価には、主にコンテンツ、ブランド、効果の3つの評価基準がある。コンテンツについては、主にコンテンツ自体の配信量と影響力を評価。コンテンツの選択や、事後に効果を評価する際の指標とする......

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◆中国コンテンツマーケティング市場研究レポート(20)
 ~コンテンツとの相性も要考察 新鮮で面白いコンテンツを期待

 コンテンツ自身の価値のみならず、コンテンツとブランドの相性にも注意する必要がある。消費者の嗜好との相性のほか、ブランドカラーとコンテンツの相性もだ。良質なコンテンツでも相性の悪いブランドとのマッチングは、マイナス効果が大きく、事故になる可能性すらある......

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◆中国コンテンツマーケティング市場研究レポート(19)
 ~コンテンツの価値とは? 目に“見えない”価値を重視

 コンテンツの選択に関しては、外部との提携によるコンテンツ制作のほか、BGC(ブランド生成コンテンツ)を選択することもできる。コンテンツの選び方ひとつで、コンテンツマーケティングが最終的にアプローチできる消費者や影響力が確定する。具体的な選択の際には、コンテンツの価値や相性が最も大きなポイントとなる......

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◆中国コンテンツマーケティング市場研究レポート(18)
 ~コンテンツ形式をいかに選択? 合理的な選択方法とは?

 コンテンツの形式により、影響を与える消費者層にも差が生まれる。画像とテキストによるコンテンツは、最も幅広く消費者にアプローチできるため、大規模なマーケティングに適したコンテンツ形式といえる。音楽やゲームなどのコンテンツは、比較的対象範囲が限られるため、より狭いターゲットを対象とするのに適している......

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◆中国コンテンツマーケティング市場研究レポート(17)
 ~ターゲット客層にアプローチする4つのステップ

 コンテンツマーケティングの戦略策定から実施までのフローを紹介しよう。通常、企業がコンテンツマーケティングを行う際に、以下の4つのステップを経て、最終的にターゲットとするユーザー層にアプローチすることになる。①ニーズの把握・評価、②コンテンツ形式の選択、③メディアとコンテンツ・KOLの選択、④配信方式の選択......

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■新着統計データ一覧
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◆大学生の趣味

 大学生の趣味トップ3は、食べること、映像・音楽などのエンターテイメント、及び学習・読書。電子ゲームや旅行、トレーニングなどの人気も高い......

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◆大学生が最もよく使用する娯楽系アプリ

 校果研究院が公表した「2021大学生消費行為洞察報告」によると、大学生がよく使う娯楽系アプリは、動画、音楽、ゲーム、二次元(アニメ、漫画など)、及びライブ動画など。なかでも抖音(中国版TikTok)、騰訊視頻(Tencent Video)、王者栄耀(Honor of Kings)が人気トップ3を占めている......

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2022年3月合併号(vol. 92)発行

 会報誌2022年3月号(vol. 92)の巻頭特集では、中国で「小様経済」と呼ばれるサンプルエコノミーを取り上げました。小様経済とはその名のとおり、化粧品などのサンプル販売を中心とする新しいビジネスモデルのことです。

 ここ数年、1995年以降生まれの若いZ世代が主力層として成長しつつある中国消費。個性を重視する彼らがトレンドを牽引する形となり、新しい消費シーン、新消費、新体験、新業態が相次いで誕生しています。

 本来化粧品や日用品メーカーが新しいブランドや新製品を試してもらうために消費者に無償で提供していたサンプル品。製品購入者への無料提供や期間限定のセット商品などの形で消費者に配布されることがほとんどで、それを専門に販売する正規チャネルはほとんどありませんでした。

 そうした中、Z世代の台頭に伴い、非売品だったこれらのサンプル品が商品として販売されるようになり、広く支持されるようになっています。サンプル品を手に入れることで、高価な製品を買って後悔することを防げますし、結果的に正規品の購入を促進する効果も期待でき、ブランド(企業)側にとっては重要なマーケティングツールとなりつつあります。

 公開情報によると、アメリカではスキンケア・コスメのサンプルの売上が、2018年時点で12億米ドルに達しているようです。最近になり、中国でも、こうしたトレンドが顕著になってきています。

 不完全な統計ながら、ソーシャルコマースの小紅書(RED)上には、「小様」(サンプル)というキーワードのテキストコンテンツが約60万件も存在。淘宝(タオバオ)で「化粧品小様」(化粧品サンプル)と検索すると、数多くの店舗が存在。アリババ傘下のフリマアプリ「閑魚」(シェンユー)をはじめとする中古品販売サイトのほか、微信(ウィーチャット)の代理購入グループでも、コスメのサンプル販売が増加しています。

 小様経済の発展にも大きな役割を果たしているライブコマース。「買一贈N」(※1つ買うとN個のサンプルプレゼント)は、「ネット最安値」といったキャッチフレーズに替わり、ライブコマースの大きな目玉となっています。

 こうしたな中、サンプル品を主力商品とするオフラインのブランド集合型コスメショップが続々と登場。「HARMAY話梅」、「THE COLORIST調色師」、「WOW COLOUR」、「ONLY WRITE」、「HAYDON黒洞」、「H.E.A.T喜燃」などのショップが若者の間で人気となっています。

 不完全な統計ながら、2021年に一定の規模に成長した新興のブランド集合型コスメショップは25社に上り、店舗数は全体で1,200店を超えているもよう。なかでも注目に値するのが「HARMAY話梅」です。今や中国で「小様経済」といえば、まず思いつくほどの知名度と人気を誇る同店の魅力や成功体験を中心に、サンプルエコノミーが中国で発展する背景や要因について、調査・分析しています。

 次に、昨年から上海や北京など中国の大都市で人気となっている会員制倉庫型スーパーの業界分析に取り組みました。

 ここ数年、中国の小売業界では生鮮EC、つまりネットスーパーが広く普及し、既存のスーパーは客足が大きく減少。減収や閉店、倒産に追い込まれるスーパーも増加。新型コロナの影響も、既存スーパー業界にとってはさらなる打撃となっています。

 一方で、この劣悪な市場環境下にもかかわらず、消費者から支持され、急成長を続ける会員制の倉庫型スーパー。同業態が中国市場で初めて登場したのは、1996年に1号店をオープンした米ウォルマート傘下のサムズクラブ(Sam's Club・山姆会員店)に遡(さかのぼ)ります。

 その後、蘭SHVが出資したMakro(万客隆)、独METRO(麦徳龍)などが相次いで市場参入。しかし当時は、有料の会員制スーパーが消費者にあまり受け入れられず、大きな流れにはなりませんでした。

 その後、大きなきっかけとなったのが、2019年に中国大陸1号店を上海にオープンした米コストコ(Costco)。オープン当日に多くの客が押しかけ、大きな話題を呼びました。サムズクラブも長年の運営が実り、徐々に存在感を示し始める中、会員制倉庫型スーパー業界は急成長期に入りました。

 2020年には、サムズクラブやコストコが出店ペースを加速。METROや仏カルフール(家楽福)など外資系のほか、アリババ系のフーマー(盒馬)や永輝超市、北京華聯など地場系スーパーも倉庫型業態に参入しました。

 北京商務局の統計データによると、2021年に北京市の会員制倉庫型スーパー1店舗当たりの売上は1日60万~80万元で、週末には100万元を超えることもあるとのこと。これは既存スーパーよりも20~30%上回る数字です。

 大型の店舗スペースに大容量パッケージの商品群、さらに会員制といった特徴を有する倉庫型スーパーが、いまや中国小売流通業界の一大トレンドとなる中、同業態のビジネスモデルやターゲット客層、商品戦略などについて、サムズクラブと盒馬X会員店の紹介とともに調査・分析しています。

 さらに、今号ではマーケティング戦略として、「私域」の運営代行業にも着目。中国でのマーケティングにおいて、「私域」と呼ばれるD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)的な自社ネットワーク網の運営が、もはや欠かせない重要な要素となっています。

 なかでも私域運営で最も重要なエコシステム(ビジネス生態系)となっているのが、チャット・SNSアプリの微信(ウィーチャット)。法人向け微信の「企業微信(WechatWork)」を使用している企業や組織は、2021年末時点で1,000万社以上に達しています。

 しかしながら、多くの企業にとって私域はまだあまり馴染みのないもので、その運営には多くの課題に直面しているのが実状でしょう。顧客獲得効率の低さ、運営コスト高、ユーザーアクティブ度の低さ、データ不足といった事態に陥っているケースも少なくありません。

 こうした状況を背景に、私域の運営を代行する企業が相次いで登場。企業が私域ネットワーク網を速やかに構築し、より効率的に私域運営を行うための各種サポートを提供しています。

 一方、多くの企業にとって「運営代行業者に私域業務を委託すべきか?」、「どのように運営代行業者を選ぶか?」、「運営代行の成果をどう評価するか?」、「運営代行の成否をどのように判断するか?」といった問題に直面しているのが容易に想像できます。

 そこで今号では、中国の私域運営代行業の現状とともに、主な代行業者を紹介しながら、私域運営代行業者を選択する際の参考として、調査レポートしています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2022年3月号(vol. 92)  もくじ
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【巻頭特集】「小様経済」(サンプルエコノミー)分析レポート
化粧品サンプル販売で若者女子から絶大な支持
化粧品販売を変える「小様経済」(サンプルエコノミー)とは?

【業界分析】中国会員制倉庫型スーパー業界調査レポート
スーパーリアル業態の“救世主”?
会員制倉庫型スーパーが一大ブームに!

【マーケティング戦略】「私域」運営代行業調査レポート
中国マーケ戦略に必須となった「私域」運営
「私域」運営代行業者をいかに選別・評価するか?

【マーケティングレポート】注目 KEY WORD
中国人の「飲酒」文化・生活が激変!
若者が消費の主流となるビール市場のいま

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