中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

 

中国ビジネス最前線 [ 2015年4月16日 ]

人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(5)
中国の福利厚生、日本の10倍のマーケット
ただ、実際に中国で事業を始めてから元々持っていた中国人に対するイメージと異なる点にも気づいた。中国人は常にジョブホッピングをして職を変えているイメージがあったが、上海のホワイトカラー層を集めたグループインタビューでは35歳を超えると急に保守的となり、福利厚生に対しても年金制度を充実してほしいといった声が大きかったのには驚いた。特に日系含む外資系企業の従業員は男女問わずいわゆる“草食系”で、変化を嫌い、責任を取ることを回避しようとする傾向にある。……

 


 

中国ビジネス最前線 [ 2015年4月14日 ]

人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(4)
要求がストレートな中国人
ポイントは主に「福利厚生」と「インセンティブ」の2種類。前者は春節や中秋節、誕生日など季節やイベント等に配布する定期的なもの。後者は業績優秀や勤続など成果に応じて付与する報酬的なもの。日本では前者の福利厚生のほうが多いのだが、中国では両者ほぼ半々になっている。ポイントの有効期限はクライアントごとに1年や2年など自由に選択できるが、1年間を有効期限としている会社が多い。……

 


 

中国ビジネス最前線 [ 2015年4月13日 ]

人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(3)
中国で重要な「家族」というキーワード
中国では特に「家族(ファミリー)」のキーワードが大事だと感じる。ある20代後半の男性社員がポイントを貯めて選んだ商品が一眼レフカメラ。成都にいる父親にプレゼントするためだ。単に両親に喜んでもらいたいという願いのほかに、こうした商品を報酬としてもらえる会社に勤めていることを褒めてもらいたい、自分の進路を認めてもらいたいという願望もあるのだろう。……

 


 

中国ビジネス最前線 [ 2015年4月10日 ]

人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(2)
目まぐるしい変化、社会や従業員の価値観
進出前の市場調査で、中国の国営企業を中心に社員旅行や社内イベントが盛んで、月餅などの現物給付や「贈り物」文化が根付いており、マーケットは大きいと考えた。一方では、社会や従業員の価値観の変化が目まぐるしく、社員旅行を敬遠したり、もらった月餅を転売するなど従来のやり方では満足していない従業員の姿も垣間見られたので、これはチャンスだと感じた。……

 


 

中国ビジネス最前線 [ 2015年4月9日 ]

人事・報酬制度のポイント制、中国でテイクオフ(1)
時代変化の中で福利厚生システムも変革中
ベネフィット・ワン上海は2012年5月の設立。日本のベネフィット・ワン株式会社の100%独資だ。14年4月には北京にも営業事務所を開設した。弊社は主に「インセンティブカフェ」という従業員向け「福利厚生/インセンティブ」サービスを提供している。紅包(春節)や月餅(中秋節)を贈る代わりに、成績優秀な従業員に報酬としてポイントを付与し、その溜まったポイントに応じて商品やサービスが選べる福利厚生システムだ。……

 

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