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マーケティング戦略分析 [ 2015年5月21日 ]

中国で盛り上がる株式投資ブーム(4)
「炒股」ブームはどこまで続く?
もっとも、中国株式市場はいびつな構造だ。機関投資家が多数を占める海外の株式市場とは異なり、中国市場の参加者は8割が個人投資家だ。彼らは企業の業績や将来性などのファンダメンタルズ面はそれほど気にしない。一番重視するのは株が上がるか下がるか、その一点だ。しかも、長期投資ではなく短期的な儲けが優先事項。そのため、一方的な相場になりやすいのも特徴だ。株が上がり始めれば皆が競って買い始め、逆に下落したら売り一辺倒の展開になる……。このようなリスクもはらみながら中国市場は動いているのだ。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年5月19日 ]

中国で盛り上がる株式投資ブーム(3)
借金してでも株式投資
最近、携帯電話にかかってくる迷惑電話の内容が微妙に変わってきた。これまでは不動産投資の勧めや身に覚えのない架空請求の話が多かったが、このところは融資の申し出が多い。「何をするにも元手が必要。でも十分な資金がない時もありますよね。それだったら私たちが貸しますよ……」。簡単に言えばこのような内容だ。市民が株式投資にのめり込むこのタイミングでの絶妙なサービスと言えよう。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年5月18日 ]

中国で盛り上がる株式投資ブーム(2)
新規参入者の62%が「80後」
このチャンスを逃すまいと、投資家が市場に続々と参入している。15年1~3月期の新規口座開設数はなんと795万口座に上った。卑近な例で恐縮だが、わずか3カ月の間に埼玉県民が全員口座を開設した計算になる。この勢いはその後も続き、4月20日から24日の週にはなんと413万の新規口座が開設された。月次ベースではもちろん過去最高の数字。1日当たり80万口座が開かれたということになる。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年5月15日 ]

中国で盛り上がる株式投資ブーム(1)
街の話題は株一色
2014年後半頃から中国人がハマっているモノがある。それは、スマートフォンの新製品や日本発の美味しいスイーツなどではない。もっと直接的で自分の生活に直結してくるものだ。それはズバリ、株式投資による資産運用だ。俗っぽく言えば「株式投機によるカネもうけ」とでもなるだろうか。中国株式市場を代表するインデックスの上海総合指数は、15年4月までのわずか半年間で2倍以上になった。14年は2000pt台だった指数は、4月末には4500ptまで上昇。07年に付けた過去最高値の6000pt台を目指し、市場では「夢よもう一度」という期待感が高まっている。……

 

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