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マーケティング戦略分析 [ 2015年8月7日 ]

外食産業の逆風に挑む小南国(5)
意外な分野にも進出
13年頃、行列ができるケーキ屋として上海で一大ブームを巻き起こした「てつおじさんのチーズケーキ」。実は小南国は「てつおじさん」の総代理店である上海香思食品と契約し、深セン、広州、天津、瀋陽、大連、済南、青島の7都市での経営権を取得していたのである。14年末時点で小南国が経営する同チーズケーキ店は16店舗。14年売上高を500万元押し上げた計算だ。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年8月6日 ]

外食産業の逆風に挑む小南国(4)
海外ブランドを積極的に導入
新たな自主ブランドの展開以外にも、小南国は買収や提携などを通じて西洋料理を取り入れている。提携を通じて中国で展開しているブランドとしては、米シュスラー・クリエイティブのThe Boat Houseやウルフギャング・パックなどが挙げられる。15年1月には1.95億香港ドルでポッカ香港の権益65%を取得。西洋スタイルを中心とした10ブランド、32店舗のレストラン業務を手に入れた。将来的にはファミリーレストラン形式の「ポッカカフェ」を中国でも展開する考えだ。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年8月4日 ]

外食産業の逆風に挑む小南国(3)
上海料理を主軸にマルチブランド化
マルチブランド戦略の目標は、「上海小南国」を基盤に、1人当たり消費額10~500元の複数の外食ブランドを立ち上げていくことだ。その中には、ミドル~ハイエンド顧客をターゲットにしたコアブランドの「上海小南国(Shanghai Min)」(14年末時点で81店舗)、広東料理や上海料理を基調とした高級仕様の「慧公館(Maison De L'Hui)」(4店舗)、点心などを中心にお洒落なスペースで食事を楽しめる「南小館(the dining room)」(17店舗)、家庭料理をカジュアルな雰囲気で楽しめる「小小南国(Shanghai Min’s Family Restaurant)」(1店舗)などがある。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年8月3日 ]

外食産業の逆風に挑む小南国(2)
マルチブランド化で市場開拓
この流れに乗って成功を収めているのが小南国集団だ。1987年に誕生した同社のミドル~ハイエンドの上海料理レストラン「小南国」はすでに中国全土に知れ渡っている。12年7月には香港証券取引所に上場を果たし、中華レストランチェーンの経営のスタンダードモデルを確立したとも言える。13年の中国外食トップ100においては第16位にランクインした。ただ、宴会需要が多かった小南国は他の外食企業同様、ぜいたく禁止令の影響を受けた。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年7月31日 ]

外食産業の逆風に挑む小南国(1)
高級消費減退で落ち込んだ外食産業
2012年末に中国政府が打ち出した「ぜいたく禁止令」以降、中国の高級レストラン市場は長期の低迷を余儀なくされている。中国餐飲協会によると、中国の飲食業の収入は12年は前年比14%増だったが、13年は同9%増と直近21年間で最低の成長率まで落ち込んだ。一定規模以上(営業収入200万元以上)の企業に限れば状況はさらに悪い。月間収入ベースでは、12年は平均で前年同月比12.66%増だったが、13年は同1.53%のマイナス成長。14年は5.23%のプラス成長に戻ったものの、まだまだ本調子とは言えない。……

 

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