中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年11月9日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(8)
海外にも活路見出す
小米は、中国市場が飽和しつつある中、海外市場への展開を積極的に検討している。元グーグルのヒューゴ・バラ氏の参画後、その動きが加速化してきた。特に新興市場を重視している。インドでは、EC最大手のFlipkartと提携したほか、デリーとムンバイにMiセンターを開設し、サービスセンターも36カ所設置した。14年7月に「小米3」を投入し、同8月には「紅米」を発売した。インドネシアでも現地EC大手との提携を模索中で、今後15カ所程度のサービスセンターを立ち上げる計画だ。……

 


 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年11月6日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(7)
フラット化された組織
マーケティング部門である市場事業部は、主に製品販売を担当する運営部が中心となっている。そのうち、販売プラットフォームである「小米網」に関わる従業員は約150人だ。物流部は1800人体制で、中国全土にある10カ所の倉庫物流センター(総面積は7万平方メートル)を管理している。600人いるアフターサービス部は18の「小米之家」(直営修理センター)及び500の委託式サービス業者の管理を行う。2100人の大所帯の顧客サービス部は24時間体制だ。……

 


 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年11月5日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(6)
ユーザー参加型の開発
小米は開発・設計については消費者ニーズを満たすことを優先事項に掲げている。SNSを通じて消費者の嗜好やニーズを理解し、それを製品に反映していくのが基本スタイルだ。スマホ開発前に新機能に関する意見を募集することもある。また、オンラインコミュニティでは、ユーザーが製品の方向性や機能の開発プロセスに参加することができる。同社は毎週金曜日を「オレンジフライデー」と位置付け、毎週新バージョンを発表する日とした。……

 


 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年11月2日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(5)
スマホ販売は7割がネット経由
販売面は、全体の7割が小米の公式オンラインショップを経由するネット直販、残りの3割が従来型のオフラインチャネルだ。ネットで直接購入もできれば、通信キャリアのショップでも買い求めることができる。一方で特徴的なのは、非公式の販売チャネルも存在することだ。これは、一部の個人あるいは企業が小米の公式販売チャネルで商品を買いだめし、価格を吊り上げた上でエンドユーザーに販売する、いわば転売方式である。このような転売業者の存在の背景には、小米自身が製品不足を煽る「飢餓感マーケティング」を展開していることもある。……

 


 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年10月30日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(4)
スマート住宅生態圏の構築目指す
同社は、スマホが次第にパソコン(PC)に取って代わり、全ての電子関連消費の中心になると考えている。ただ、スマホはサイズの制約上、画面の大きさに限度があり、用途によっては見にくいこともある。それを解決するため、普通のメーカーならば大画面化やタブレットへの移行を考えるわけだが、小米はテレビに解決法を求めた。インターネットと接続したスマートテレビの開発である。その接続のため、同社は自社でセットトップボックスも開発した。周辺機器のルーターなども同様の流れである。製品という「アイテム」にとどまらず、その製品同士をつないだ「生活圏」の構築に注力しているのだ。……

 


 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年10月29日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(3)
製造業の新勢力、小米の戦略を探る
中国のスマートフォン業界にすい星のごとく現れた小米(シャオミ)。格安スマホの代表格として称賛を浴びる一方、アップルのiPhoneのコピーに過ぎないというネガティブな声もあり、評価が分かれるところだ。果たして、小米はただの格安端末メーカーなのか、それとも中国、ひいては世界のIT及びネット業界の革命児となり得る存在なのだろうか。まずは小米の事業推移を見てみよう。同社は2010年4月に雷軍氏が設立した新興企業。正式社名は「小米科技有限責任公司」という。本社は北京に置く。……

 


 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年10月27日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(2)
高まる労働コスト
さて、「中国製造2025」をきっかけに注目を集めている産業の一つに家電業界が挙げられる。市場が飽和状態にあると伝えられる同業界だが、産業のグレードアップをきっかけに新たな成長のステージに入ることも期待されている。ポイントとなるのは、「オーダーメイド」「インターネット」「スマート化」などのキーワードだ。家電大手の海爾集団(ハイアール)は、ユーザー参加型のドラム式洗濯機をラインオフした。これは、メーカー側が中心だったデザインや機能の設計を一部ユーザーに委譲し、その意見を取り入れながら生産していくプロジェクトだ。……

 


 

チャイナ・マーケット・インサイト [ 2015年10月26日 ]

小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(1)
技術力とマーケティング力で「製造強国」目指す
中国は今、「中国製造2025」という政策の下、製造業が新たな段階に入ろうとしている。技術力の向上と業務の効率化で付加価値を上げていくのがその内実だ。中心産業の一つとして家電産業が挙げられるが、その中でも異彩を放つのが小米。ただの格安スマホメーカーではない同社の取り組みから、中国の次世代製造業の姿が見えてくる。……

 

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