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マーケティング戦略分析 [ 2015年7月30日 ]

低価格と高品質で勝負、台湾のcama café(5)
中国人の間でもカフェブーム?
さて、フランチャイズチェーンへの加盟条件だが、加盟金や内装費用、平均3カ月間のトレーニング期間やテストなどとなっている。加盟者はまず300万台湾元を納めなければならない。1店舗当たりの月商は50万~100万台湾元だが、家賃や人件費、その他雑費などのコストを引けば6万~20万元程度が手元に残る計算だ。メニューはシンプルで、テイクアウトが中心というスタイルは、それほど飲食店の経営経験がない者にとってもハードルが低く、しかも高い利益率も魅力的だ。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年7月28日 ]

低価格と高品質で勝負、台湾のcama café(4)
コーヒー豆を模したキャラクターが誕生
創業者の何氏は広告業界出身ということもあり、明確なロゴの存在こそが成功する企業の秘訣という思いが強い。それゆえ、何氏はかつての同僚に頼み、camaのロゴ制作に力を入れた。その結果生まれたのが、カフェの看板キャラクターの「cama baby」だ。当初は、貨車に満載されたコーヒー豆や、コーヒー豆がお風呂に入っている様子など様々なイラストが候補に挙がった。さらにアイデアを絞って検討したところ、最終的にコーヒー豆の擬人化という結論にたどり着いた。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年7月27日 ]

低価格と高品質で勝負、台湾のcama café(3)
厳しいチェックで品質キープ
次に重視したのは品質である。全ての従業員は創業者の何氏が自ら実施する「コーヒー評価」を通過しなければならない。従業員は8分内に5杯のラテを入れ、さらにハートマークのラテアートを完成させなければならない。1杯350ml前後という規定もある。コーヒーの温度や口当たりは全て何氏のチェックを受ける。フランチャイズ店に対しては2カ月間のトレーニング期間を設け、店舗管理、コーヒーの知識、技術などをたたき込む。それらの終了後にやはりテストを受ける。急いでいる顧客も多いため、全てのプロセスを5分以内に終わらせるという項目も盛り込まれている。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年7月24日 ]

低価格と高品質で勝負、台湾のcama café(2)
値段はスタバ以下、質はコンビニ以上
台湾のテイクアウトコーヒー市場は3種類に分かれる。1杯100~140台湾元ほどのスタバに代表されるコーヒーチェーン、1杯50台湾元ほどのセブン―イレブンやファミリーマートに代表されるコンビニコーヒー、1杯30元ほどの朝食スタンドや飲料店のコーヒーの三つだ。店舗としてはスタバのほか、怡客咖啡(イカリコーヒー)、丹堤咖啡(ダンテコーヒー)、Mr.Brown、85度Cなどが有名だ。台湾財政部のまとめによると、台湾人は毎年、21.7億杯のコーヒーを嗜むとされ、1人当たり平均では94.3杯になる。コーヒー文化は相当程度浸透しており、コーヒー市場の競争は激しい。この市場環境の中、cama caféはいかにして成功を収めてきたのだろうか。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年7月23日 ]

低価格と高品質で勝負、台湾のcama café(1)
サラリーマンとOLに絶大な人気のコーヒー店
台湾・台北のメインストリート、忠孝東路を歩くと、どこからともなくコーヒーの香りが漂ってくる。それを頼りに歩いて行くと、「cama café」という小さなコーヒー屋にたどり着いた。8坪ほどの小さな店舗で、店頭には麻袋に入ったコーヒー豆が置かれ、店員は焙煎機を動かしている。全身真っ白のキャラクター「cama baby」がいやがおうにも目立っている。香ばしいコーヒーの香りに我慢できず、1杯40台湾元(約160円)のアメリカンコーヒーを注文した。良心的な価格の割にはしっかりとした味で、さすが専門店といった感じだ。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年4月7日 ]

拡大する中国の外食産業(3)
しゃぶしゃぶや火鍋が高い支持
さて、ファストフードの中にも「ファストフード・カジュアルレストラン」という形態がある。特徴としては、1人当たり平均消費額が35~65元程度とやや高めに設定されていること(一般ファストフードは概ね35元以下)、調理はオーダーを受けてから行うこと(一般ファストフードは半製品を多用)などが挙げられる。この形態の市場は13年時点で127億元にとどまっており、ファストフード全体の2.3%に過ぎない。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年4月6日 ]

拡大する中国の外食産業(2)
注目されるファストフード業界
成長しつつあるファストフード業界をさらに見てみる。同市場は2438億元(08年)から5465億元(13年)まで5年間で2倍以上の規模になった。今後も右肩上がりで成長し、18年には1兆元を超え、1兆1654億元市場になると見られている。この内訳だが、「アジア式」と「西洋式」に分けられる。前者の代表格は中華風ファストフード店の「真功夫」、アジア圏で抜群の知名度を誇る「味千ラーメン」、台湾発のしゃぶしゃぶ鍋チェーン「呷哺呷哺」などだ。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年4月3日 ]

拡大する中国の外食産業(1)
飲食業市場規模、5年で2倍に
中国の飲食サービス業の市場規模は2013年に2兆5569億元に上った。08年の1兆2652億元と比べると、5年間で2倍以上の規模にまで拡大した。18年には4兆4602億元規模になると見られている。食費に占める外食支出比率は緩やかに上昇してきた。13年の値は23.2%。これは18年までに26.5%まで上昇する見通しだ。……

 

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