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マーケティング戦略分析 [ 2015年9月11日 ]

人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(6)
ニーズ高い出前、今後は「質」で勝負
筆者も「餓了麼」と「到家美食会」を利用したことがある。特に大きな問題もなく、「とても便利」というのが率直な感想だ。使い方は簡単。アプリを開くとGPS機能が立ち上がり、近くの飲食店を探してくれる。通常は100店舗以上の選択肢が示される。「餓了麼」は比較的小型店やファストフード店の紹介が多い。一方、「到家美食会」はランクが高い著名レストランもカバーしている。 画面上で飲食店を選ぶとメニューが示され、料金もすぐに分かるようになっている。ネット決済や代引きなどの支払い方法も選択できる。宅配所要時間は基本的に1時間以内だ。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年9月10日 ]

人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(5)
管理型で勝負する「餓了麼」
「餓了麼」は融資を活用して資金面を厚くした後、ブランドイメージの強化に乗り出している。15年5月には人気テレビ番組「奔跑吧兄弟」で一躍有名になった王祖藍をイメージキャラクターに迎えた。ブランド力の向上を通じてホワイトカラー層や都市コミュニティ地域での知名度強化を図っている。前述のように、出前アプリを利用する際にユーザーが最も重視するのは宅配スピードだ。これを意識し、それまで飲食店自身の宅配に頼っていた「餓了麼」は14年から自社宅配サービスを開始した。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年9月8日 ]

人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(4)
ユーザーは若者層中心
速途研究院が発表した「2015上半期飲食O2O報告」によると、地域別のユーザー分布数は多い順に北京市、上海市、広東省となる。ところが、経済的に発展した地域、すなわち大都市では、人口密度が高く生活リズムも速いという特徴から、市場はあっという間にビッグプレーヤーに取られてしまい、市場はすでに飽和状態だ。今後の発展の中心は二~三線級都市に拡大していくと見られる。一方、ユーザーの年齢層を見ると、20~29歳が全体の45%、30~39歳が36%を占め、この層が飲食O2O市場の主力と言える。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年9月7日 ]

人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(3)
強みが異なるアプリ各社
「餓了麼」は、上海交通大学の閔行キャンパスの学生向け出前サイトを母体に09年4月に発足。11年に外部から資金調達を行い、成長期に入った。市場は上海の各大学キャンパス、大都市の各大学キャンパスへと広がり、都市全体に普及していった。14年10月時点での進出都市数は200近く。加盟店は18万店、1日当たり注文件数は100万件超、従業員数は7000人(うち、6000人はマーケティングと宅配スタッフ)に達する。13年の取引額は10億元。出前アプリのリーディングブランドで、多くのロー~ミドルエンドの飲食店を顧客としており、ユーザー層も幅広い。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年9月4日 ]

人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(2)
外食O2Oが急成長中
易観智庫がまとめた「中国インターネット飲食出前市場2015年上半期研究報告」によると、15年1~6月期の出前市場は大きく成長し、取引額ベースで120億元超に達したという。運営者別の市場シェアは、「美団外売」が41.24%で首位、「餓了麼」が38.75%で、この2社で全体の約8割を占める。以下、「百度外売」が7.95%、「淘点点」が3.51%、「到家美食会」が0.6%などとなっている。……

 


 

マーケティング戦略分析 [ 2015年9月3日 ]

人気の出前アプリ、各社がサービス合戦(1)
ランチ難民から解放される日
サラリーマンやOLはランチ難民の苦難から解放され、スマートフォン(スマホ)のアプリで注文さえすれば、数十分後にはオフィスのエアコンが効いた部屋で有名レストランの味に舌鼓を打つことができる。出前アプリはホワイトカラー層の間で最も人気のあるアプリと言えよう。70後、80後、90後を対象としたインタビューの中でも、大部分の参加者が出前アプリを使っていると話してくれた。今や生活必需品の感もあるタクシー配車アプリに次ぐ勢いがあると感じられる。……

 

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