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マーケティング戦略分析 [ 2015年10月23日 ]
塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(5)
「晒す」文化は中国だけ?
「秘密の花園」に続けとばかりに、類似の塗り絵ブックが多数出版されている。韓国の「美味食光」や中国独自の「中国的美」などがその例だ。比較的人気が高いのは、韓国のLago Designによる「スクラッチ・ナイトビュー」。灰色の下絵に沿って削ると背景に色が現れ、美しい夜景が作られるものだ。このほか、電子版の「秘密の花園」である「Momicoloring」が7月にアップルのアプリストアに登場した。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年10月22日 ]
塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(4)
色鉛筆の売上も右肩上がり
「秘密の花園」の中国版が発売されてから今夏までの2カ月間ほどは、朋友圏で作品を見ない日はなかったほどだ。このようなネット上のブームの賞味期限はせいぜい1~2週間とされるが、今回の塗り絵ブームはこれまでになかった長さで人気が続いている。その背景には、ファン層の広がりがあるのだろう。百度や豆瓣などには「秘密の花園」のファンのコミュニティが次々と生まれ、作品そのものや、どうやったらもっとうまく塗れるのかなどを話し合う空間が出てきた。これらの登場が塗り絵ブックにもう一つの「生命力」を与え、これまでの人気商品とは次元が異なる魅力が備わってきたのである。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年10月20日 ]
塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(3)
SNSにアップ、楽しみな友人からの評価
このSNSで広がった「秘密の花園」ブームの仕掛け人は誰なのだろうか。まずは出版社の名が挙げられよう。彼らは京東や豆瓣(SNSや掲示板機能などを備えた総合ポータルサイト)などのプラットフォームを活用し、事前プロモーションに力を入れた。発売前から、「スマホでの撮影方法を手取り足取り教えます! 塗り絵作品を朋友圏にアップしよう!」などと盛り上げていた。元々、韓国ドラマの中で「秘密の花園」が登場し、一定の認知度があったこともプラスに働いたのだろう。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年10月19日 ]
塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(2)
癒しを求める都市市民に人気
「秘密の花園」がなぜこれほどの人気を集めているのだろうか。それは、このブックの独特なポジショニングとSNS上での広がりにポイントがある。塗り絵ブックは通常、幼児や児童向けの商品が多いが、「秘密の花園」は「プレッシャー低減」や「心の癒し」を訴求し、仕事や生活で忙しい都市のホワイトカラー層をターゲットにした。塗り絵に集中すると、頭の中からあせりや苛立ちが抜けていき、自然とリラックスできる。京東のデータによると、OLからの支持が高いという。購入者の80%は女性で、残りの20%の男性の多くも女性向けプレゼントとして買い求める者が多い。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年10月16日 ]
塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(1)
瞬く間に人気が出た塗り絵ブック
2015年6月頃から、塗り絵ブックの「Secret Garden(秘密の花園)」がSNSを中心に人気を集めている。微信(WeChat)の朋友圏では、その出来上がり作品をアップするのがブームになっており、その色鮮やかで、複雑かつ美しいデザインの絵を目にしない日はないほどだ。仕事で忙しい弁護士、会社の受付に座る新人女性職員、理財商品を扱う銀行員、専業主婦……。あらゆる層がこの塗り絵に夢中だ。……
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