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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第151回】 地元住民で賑わう済南の洋風レストラン
済南で感じた消費の多様化
2014年12月17日
泉城路商圏の新名所「貴和購物中心」
泉城路商圏の新名所「貴和購物中心」
 山東省の済南を訪れました。済南は同省の省都。日本人は「
省都は青島」と間違えてしまいそうになりますが、青島から西へ380kmの済南こそが山東省の政治の中心です。

 訪問は昨年6月に続いて今回が2回目。
国慶節期間中ということもあり、“天下第一泉”の「趵突泉」や大明湖は観光客で溢れていましたが、繁華街の泉城路一帯は新たにオープンした商業施設により客足が分散したのか、比較的のんびりとした様子でした。

 新規オープンの代表格は2012年12月にリニューアルオープン
した「貴和購物中心」です。ブルガリやルイ・ヴィトンなど高級ブランド店が数多く入居し、泉城路商圏の新名所になっています。また、隣り合う形でユニクロが出店する「世茂国際広場」も今年オープンし、消費現場の勢いを感じました。

 消費の盛り上がりを見せる済南ですが、
青島と比べてどこかあか抜けていない印象が拭えません。飲食にしても、商業施設内のレストランは行列ができるほどの活況ではありません。代わりに一番賑やかだったのは、泉城路から大明湖へと続く小道「芙蓉街」に広がる地元「魯菜(山東料理)」の老舗レストランや屋台街。たこ焼きや臭豆腐などの食べ歩きをする人たちで混み合っていました。

 さて、連日の中華料理にうんざりしていたため、検索エンジンの「
百度」やグルメ口コミアプリの「大衆点評」で和食や洋食店を探してみました。ところが、目ぼしいお店は見つかりません。ほぼ諦めていたのですが、貴和購物中心の裏で「瑪蓮娜」というレストランを偶然発見しました。中国式の“なんちゃって”洋食かと思いきや、店内には外国人客の姿もちらほら。ドイツやベルギーの生ビールサーバーが並ぶバーカウンターがあり外国人留学生のアルバイトもウェイトレスとして働いている本格的なイタリア料理レストランでした。店内の客の大半が地元の中国人で、休日ということもあり店内はほぼ満席でした。

 素朴で朴訥な印象のある済南の町並みでしたが、
消費の多様化が着実に進んでいます。ネットで飛び交う情報はどうしても予算を抑えたリーズナブルな価格のお店が主流となってしまいます。一方で、ハイエンド消費を求める客層が存在するのも事実。通りを挟んだ表と裏で目にした全く正反対の光景は、地方都市で進行する消費の高度化と潜在的な需要の広がりを表しているように思えました。


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