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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第206回】 春節に思うお酒の変遷
「宴会と言えば白酒」の時代は終わり?
2016年2月10日
 中国のビジネスシーンでも滅多に目にしなくなった「白酒」
中国のビジネスシーンでも滅多に目にしなくなった「白酒」
 新年快楽!中国のお正月「春節」を迎えました。毎年春節の前後に屋外やテレビでよく目にするのはバドワイザーの広告です。真っ赤な春節用の特別ボトルを前面に出し、一家団欒をバドワイザーでというイメージでアピールしています。

 中国ではビールのほかに白酒と黄酒(紹興酒)もありますが、お祝い事となると白酒のイメージが強くなります。特に気温が氷点下になる北の寒い地域では、50度を超えるアルコール濃度の白酒を飲み、体を温める必要もあるでしょう。

 ビジネスの場面でも、以前はクライアントや政府関係者との会食で白酒を飲む機会が多くありました。「中国ビジネス=白酒」と、いかにお酒を飲みながら中国人と仲良くなるかといった言い方もされていました。

 私も2007~08年にかけて、弊社が取り組んでいたワーカー派遣事業の関係で、各地の職業訓練学校(日本でいう専門学校)を訪問し、就職課の先生方と打ち合わせ前後の会食で白酒を酌み交わしていました。特に冬に内モンゴルや河南省、山東省などの学校を訪問した際、暖房が効いてない体育館に集められた卒業見込み生を前に説明会を開いていたのですが、白酒のおかげで体は温まっていたのですが、酔っぱらってろれつが回らなかったことが遠い昔のような気がします。

 忘年会の季節になると、上海でも宴会会場のレストランなどで白酒の香りがプンプンしていたものですが、最近ではほとんどそうした場面に遭遇しません。政府関係者との会食は皆無になりましたし、中国人の友人とも健康を意識してか、白酒を飲む機会がほぼなくなりました。

 2003年から12年には毎年平均20%前後成長し「黄金の10年」とまで言われた中国白酒業界。一時はトップブランドの「茅台」や「五粮液」などプレミアム化して破格な値段で取引されていたりもしましたが、12年からは習近平政権による “ぜいたく禁止”令の影響で冬の時代を迎えています。消費者の若年化や健康志向の高まりとともに、ワインやウイスキー、カクテル飲料などとの競争も激しくなるご時世。我が世の春を謳歌していた白酒メーカー各社も、この時代の流れに準じて、自ら「変化・変革」していく必要に迫られています。


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