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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第266回】 スーパー内で動くベルトコンベアー
生鮮品のネット販売進む中国
2017年4月19日
スーパー内の天井にベルトコンベヤーが張り巡らされた「盒馬鮮生」
スーパー内の天井にベルトコンベヤーが張り巡らされた「盒馬鮮生」
スーパー内の天井にベルトコンベヤーが張り巡らされた「盒馬鮮生」
 会報誌3月号の巻頭特集では、ここ1、2年で業界内外から熱い視線が送られているネットスーパー(生鮮品ネット販売)を取り上げました。特にその革新的なO2Oビジネスモデルで、スタートアップからほどなくして、アリババを中心としたベンチャー融資を受けた「盒馬鮮生」を視察及び調査・分析しました。

 盒馬鮮生のことを初めて耳にしたのは、新年が明けて間もない頃に台湾の友人と食事をしていた時でした。上海虹橋地区の韓国街「龍柏」エリアに、アリババが会員制の面白いスーパーをオープンしたとのこと。店内の天井に張り巡らされたベルトコンベアーに、食品を詰め込んだバッグが吊るされて運ばれている様子に衝撃を受けたそうでした。

 早速、その足で店を視察に行きました。入口では大きな「カバ」のぬいぐるみが出迎えてくれます。それは盒馬鮮生のマスコットキャラクターで、中国語で「河馬先生(カバさん)」と同じ発音。「盒(箱)馬」と「生鮮」を引っ掛けているのが独創的です。

 店内の様子は至って普通のスーパーなのですが、たしかに天井ではガラガラとベルトコンベアーが動いています。制服を着たスタッフが忙しそうにモバイル機器片手に野菜や果物などをピックアップしてバッグに詰め込んでいる姿が目立ちます。そのバッグをハンガーに吊るし、ベルトのフックに引っ掛けると、そのまま天井まで引き上げられ奥の部屋まで運ばれます。

 これはネット(アプリ)で受けた注文対応なのですが、実店舗を倉庫代わりに使うだけでなく、奥の配送センターにまでベルトコンベアーを天井に設置し、それを堂々と客に見せる大胆さに驚きを隠せませんでした。配送も半径3km以内の範囲であれば対応、注文から30分以内に届けるスピードはこうした仕組みに支えられているのでしょう。

 野菜や果物も新鮮で、値段もリーズナブル。今では我が家もスマホで注文し届けてもらうのが当たり前となり、リアル店舗のスーパーには行かなくなりました。飲料水や日用品だけでなく、“最後の砦”でもあった生鮮品の買い物もついにオンライン化した上海での生活。それを支えるネットスーパーの裏側や実態に迫りました。 


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