中国の市場・業界・企業・商習慣を徹底調査&研究 ~ キャスト中国ビジネス「中国マーケティングEC会員コース」

 お試しIDバナー  メルマガ登録バナー
お問い合わせ/ご相談は
キャストコンサルティング
(東京) 03-5405-7860
(上海) +86-21-6321-3000
 service@cast-marketing.com
 お問い合わせフォームはこちら
 市場調査バナー
 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第406回】 14日間の「自主隔離(自宅待機)」が厳格に!!
中国の外出制限「封閉式管理」とは??
2020年2月12日
中国の集合住宅団地「小区」の門(ゲート)
中国の集合住宅団地「小区」の門(ゲート)
 新型肺炎の拡大に伴い、湖北省の武漢市がヒトの往来を完全にシャットアウトするため、「都市封鎖」したことはご存知かと思います。その後も、湖北省の他都市だけでなく、浙江省の温州市や杭州市はじめ、多くの都市でいわゆる「外出制限」となったわけですが、これは実際にどういう状況かおわかりでしょうか。

 中国語では「封閉式管理」と呼ばれていますが、具体的にマンションから外出できるヒトの数と回数を制限するもの。例えば、各世帯で1週間に1度1名のみが食材や日用品などを買い出しに行くことが許可されるのですが、それを厳格に管理するために「通行証」を発行し、出入り口で本人確認とともに、検温と消毒が施されます。

 ではそもそもどうしてこのような管理が可能なのかという疑問が、日本にいる方々には湧いてくると思います。中国では、「小区」と呼ばれる複数のマンションやアパートが一区画内に集まる集合住宅団地となっており、団地ごとに周りが塀で囲まれ、出入りは決められた門からのみとなっています。

 イメージとしては、東京港区の赤坂1丁目1番地から3番地が一つの「小区」として塀で囲まれた住宅区になっているような感じで、こうしたそれぞれ独立した「小区」が無数に隣接しています。これはマンションだけでなく、一戸建ての別荘(别墅)も、基本同じように「小区」の枠内で集まっています。

 各小区には日本で言う「町内会」のような位置づけの「居民委員会」が設置されており、住民の生活上の利便性や安全を確保するといった各種活動をしてくれています。今回の「封閉式管理」も、基本この居民委員会が中心となって、「小区」のヒトの出入りを管理しています。

 我々住民は、居民委員会の指示に従わざるを得ません。例えば、14日間の「自主隔離(自宅待機)」ですが、地元政府からは湖北省などの重点地区からのみとなっていながら、居民委員会から上海以外の場所から戻ってきたヒトは皆自宅待機するよう要請されるケースが増えてきています。

 実際に、私が住む「小区」の居民委員会に電話で問い合わせたところ、同じように14日間の自宅待機を要求されました。「食材の買い出しには行けるの?」と聞いたところ、「デリバリーで持ってきてもらえるから出る必要なし」とのこと。このような状況のため、ほぼ人影もない上海の繁華街が日本のニュース等で報道されていますが、ある意味「当たり前」の光景なのです。
このページをA4版で印刷する
 前のページに戻る