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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第422回】 微信のソーシャルの牙城を切り崩せるか??
釘釘の「圏子(サークル)」戦略に要注目!!
2020年6月3日
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釘釘の「圏子(サークル)」
 中国語に「圏子(チュエンズ)」という言葉があります。辞書では「サークル」と訳されていますが、大学などの愛好会よりはもう少し広い意味で使われているように思います。友達や仲間、同僚、知り合い、ある趣味の集いなどから、ネット上のグループなども含まれています。

 中国ではご存知の通り、いわゆるSNS(ソーシャルサイト)として圧倒的な存在感を誇るのがテンセント。パソコン時代のQQから始まり、スマホのチャットアプリである微信(ウィーチャット)で多くの人達がつながっています。

 特に微信の中にある「モーメンツ」機能は、中国語では「朋友圏」という名称で、まさに「友達の圏子(サークル)」です。日本でいうフェイスブックやインスタグラムのような位置づけで、友人登録されている仲間の近況やオススメ情報のリツイートなどで日々あふれています。

 この微信のモーメンツの独壇場に、メラメラとライバル心をたぎらせているのが、アリババの「釘釘(ディントーク)」です。主に同僚や上司との連絡に使う釘釘に「圏子」機能を充実させることで、仕事からプライベートにまで“ソーシャル”範囲を広げようという戦略です。

 釘釘のサークル機能は内部向けと外部向けに分かれています。内部向けはあくまでも社内のコミュニケーションに。外部向けは社外や異業種間で、スキルの習得や研修、趣味、オンライン授業やセミナーなど各種コミュニティとして参加したり閲覧したりできる仕組みになっています。

 あるサークルを新規作成すると、ライブ動画から社内の稟議、釘釘版ミニプログラム、さらには外部アプリにまでスムーズにアクセスできるようになっており、また複数の登録済みのサークルに対して一斉にメッセージなどを送付できる便利な機能もついています。

 現時点ではあくまでもビジネスや教育向けの用途がメインとなっていますが、これが今後仕事の域を越えて、商売やプライベートのサークルにまで広がっていくのか。またこの釘釘サークルが、微信モーメンツが占拠するSNSの牙城を切り崩すことができるのか…。興味深くウォッチしたいと思います。
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