中国の市場・業界・企業・商習慣を徹底調査&研究 ~ キャスト中国ビジネス「中国マーケティングEC会員コース」

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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第35回】 値引きや特典になびきやすい中国の消費者にアピール
中国で普及の予感?会員制ポイントシステム
2012年8月29日
ヤマダ電機南京新街口店の会員ポイントシステム 会員制ポイントシステム、つまり、何か商品やサービスを購入した際にその額に応じて数パーセントがポイントとして換算され、その溜まったポイントでまた別の消費ができるというシステムですが、中国では広まるのでしょうか。

 先日、南京のヤマダ電機に行った際に、店員からこのポイント会員を強く勧められ、スロットマシンで5元から2,000元分のポイントが当たるキャンペーンをしていたので娘からのおねだりもあり入会手続きをしました。その店員に実際にこのポイントシステムを説明してお客様の反応はどうですかと聞いたところ、やはり中国人は目の前の値引きになびく傾向にあるとのこと。つまりポイント還元的には同じ値引き幅で、かつそのポイントを溜めればまた別の新たにほしい商品を購入できるにもかかわらず、目の前のほしい物については安く表示された値札のついたお店を選ぶそうです。

 一方ネット通販では、B2C最大手の天猫(Tmall)や日用品の1号店、旅行チケットの携程(Ctrip)など、会員制のポイントシステムはありますが、あくまでも彼らが指定する商品をポイントと変換できたり、ポイントの一部を使って安く購入できたりする程度で、溜めたポイントで自由に商品を購入したり、そのまま値引き預金として使えたりはできません。ポイントシステムを売りに意気揚々と中国進出を果たした楽天もいまや市場から撤退しました。

 しかし、レストラン等の割引クーポン券が取得できるVELO(維洛城)などの端末システムが中国各都市の地下鉄やデパートに普及していることを考えれば、値引きや特典に強い関心を示す中国人消費者は必ずこのポイントシステムの仕組みや利便性を理解し、一気に普及するときが来ることは容易に想像できます。ただもう少し時間が必要なだけでしょう。

 そんななか、企業の人事管理面でこのポイントを活用しようという動きも出てきています。福利厚生業務の運営代行サービスを行うベネフィットワンが上海で優秀な社員にポイントを付与しモチベーションを高める福利厚生プログラムを企業に導入するとのこと。新しい業態に果敢にチャレンジする日本企業がどんどん出てきてほしいですね。
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