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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第46回】 杭州は長江デルタを代表する経済と観光の街
洗練された商業施設が並ぶ杭州
2012年11月14日
 新たな商業オフィス街として開発中の銭江新城
新たな商業オフィス街として開発中の銭江新城
 先日都市別レポートの取材で杭州に行ってきました。上海市内から南西へ約200km、車で2時間強で到着する杭州は浙江省の省都で、浙江省のみならず上海や蘇州と並び、長江デルタの華東地区を代表する経済大都市です。ブルガリやセリーヌなど高級ブランド品の担当者も売り上げ規模的に北京と上海についで必ず3番手に名前を挙げるほど富裕層が集う街としても有名です。

 杭州といえば「西湖」というほど、世界遺産にも認定された西湖の美しい景色は古くから人々を魅了し、中国では「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり。(上有天堂、下有蘇杭。)」といわれ、また13世紀の元朝時代に数回にわたって訪れたマルコ・ポーロも杭州を「世界で最も美しく華やかな都市」と称えたほどです。この優美な湖畔と古代中国を思わせるのんびりとした時間と空間が国内外から毎年多くの観光客を集め、中国でも最も有名な観光都市のひとつでもあります。

 マクロ経済データを見ると、2011年杭州全市のGDPは7,011.8億元に達し、上海、北京、広州、天津、深セン、蘇州、重慶に次いで全国第8位。一人当たりのGDPは8万元(約12,380米ドル)を突破し、可処分所得も34,065元で、東莞、深セン、上海、温州、広州に次いで全国第6位となっています。私もこれまで杭州には何度か足を運んだことがあるのですが、いずれも観光か出張目的だったため、中国3番手の奢侈品売り上げ規模を誇る杭州の市場や消費現場を今回初めて目の当たりにしました。

 商圏として特筆すべきは武林広場一帯の商業エリアで、国営の杭州大厦を中心に銀泰百貨や杭州百貨大楼などの商業施設が並び高級ブランドからローカル系ミドルエンド、外食、劇場など一大エンターテイメントスポットになっていました。特に中国でも一二を争う売り上げを誇る杭州大厦はA館からD館まであり、それぞれが渡り廊下で接続され、施設の雰囲気的にはあたかも香港にいるような感覚でした。通りすぎる来客者の格好や持ち物もブランド品含め洗練されたもので、こちらも東京と比べて遜色ないレベルでした。

 杭州の商圏は、武林広場のほかに西湖湖畔の湖浜国際名品街、業績が好調な万象城を筆頭に新たな商業オフィス街として開発中の銭江新城、西湖銀泰を中核とした呉山商圈など西湖を中心に八方に急拡大していることを実感しました。

 ただこの都市化の急拡大に伴い、大問題になっているのが渋滞です。今回は上海でレンタカーを借りて車で行ったのですが、週末ということもありどこも大渋滞。奢侈品が飛ぶように売れる杭州でもやっと今年11月に地下鉄1号線が、来年2号線がそれぞれ開通するそうで、今後さらに地下鉄と各商圏が有機的に発展していく姿をまた見てみたいと思いました。

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