先月、運転免許証の更新のため、実家広島の運転免許センターに行ってきました。私は日本ではほとんど運転しないので、学生時代に免許証を取得して以来、これまでずっと無事故無違反の「ゴールド」（優良）ドライバーです。日本ではペーパードライバーの私も、これまでアメリカ、台湾、中国でそれぞれ運転免許証を取得し、運転してきましたが、いずれも左ハンドルなので、日本での運転は少々戸惑ってしまうのも、日本での運転を避ける要因のひとつでしょう。

　中国でもたまにレンタカーを借りて車を運転しています。特に都市別レポートの取材時には各地のレンタカー業者から車を借りています。中国のレンタカー事情ですが、最近では全国展開している業者もあり、1,600ccのセダンクラスで1日大体150～200元程度で借りることができます。

　ただ問題は地理がわからないことで、レンタカーには日本のようにカーナビが搭載されていないのが通例です。街中のコンビニや雑誌スタンドなどで地図は販売されているのですが、どれも精度が高くなく、特に至るところで道路や地下鉄工事などにより道が閉鎖されたり変わったりしているので、ほとんど役に立たない状況です。

　そのため、私が各地で車を運転する際に重宝しているのがスマホのグーグルマップです。検索エンジンとしては中国撤退を余儀なくされたグーグルですが、マップに関してはかなりの出来で、ルート検索も相当なレベルの精度さで教えてくれます。高速道路なども主要都市では最新の状況にアップデートされており、使い勝手は抜群です。

　しかし負けていないのが中国検索エンジン最大手の百度（バイドゥ）です。先日、安徽省の合肥に行った際に友人に薦められ百度地図のアプリをダウンロードしたのですが、なんとルート検索だけではなく、カーナビ機能もついていました。中国語ではありますが、「このまままっすぐ進んでください」や「次のカーブを右に曲がってください」などの誘導だけではなく、「前方にスピード違反のカメラがあります」や「制限速度を超えて運行しています」などの親切なお知らせまで至れりつくせりです。これらがすべて無料で利用できるので、カーナビ先進国の日本企業ももう入り込む余地がないような気さえなります。

　ただ問題は中国のネット事情です。ネット接続のピーク時や郊外など、モバイル接続状況がいまひとつの場所では全くカーナビが作動しなくなり、結局は地図とルート検索を使い、自分の目に頼らざるを得なくなってしまうのが難点です･･･。

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