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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第51回】 安徽省の中心、急成長する合肥
発展途上の合肥は建設ラッシュ
2012年12月19日
 地下鉄など建設ラッシュの合肥

 地下鉄など建設ラッシュの合肥

 先月、都市別レポートの取材のために安徽省の省都・合肥市に行ってきました。安徽省といえば、江蘇省や浙江省などの発展著しい沿岸部と内陸部の交通の要所として古くから栄える湖北省や河南省に囲まれた、ある意味「空白の地」で、比較的貧しく出稼ぎ労働者が多いイメージがありました。しかし、最近はカルフールやウォルマートなどの小売流通業がこぞって進出しているという噂を耳にし、今回の訪問をとても楽しみにしていました。

 実際に現地に到着して、まず頭に浮かんだ言葉は、“乱”(中国語で「ごちゃごちゃしている」の意)でした。現在、合肥では2016年開通に向け地下鉄工事が急ピッチで進んでいるため、繁華街や合肥駅前など街中の至るところで道路が封鎖され、その周りが自動車や歩行者で埋め尽くされていました。また高層ビルの建設も多く、あるショッピングモールの屋上から見える大型クレーンの数は優に10本を超えるなど、2010年の万博前の上海を彷彿させるような建設ラッシュです。

 こうしたインフラ整備の傍ら、6,000万を超える人口を抱える安徽省の政治・経済・商業の中心地として、急成長する合肥にも噂どおりに多くの百貨店やショッピングモールがオープンしていました。そのうち特に目立ったのが、地場系の百大(合肥百貨大楼)グループと大連を本拠とする万達グループです。

 百大は地元の強みを生かし、安徽省政府も隣接する合肥一の繁華街・淮河路歩行街にある百大鼓楼では、Swarovski、SKⅡ、ファンケルなどが出店し、多くの来店客で賑わっていました。また百貨店以外に合家福などのスーパーもあり、地元の生活に密着した総合小売流通業として地元民に愛され、小売業のランキングでも148億元(2011年)で全国第35位にランクインされているほどです。

 もう一方の万達はいまや中国のどの主要都市にも存在するほど有名なショッピングモールですが、特に合肥では包河区と政務新区の2箇所にあり、いずれも商業と住居が一体となり発展している新興CBD(Central Business District:中心業務地区)にオープンしています。高級ブランドのほかにユニクロやH&M、ZARAなどのファストファッションも出店し、週末にはイベントが開催され若者や家族客の憩いの場となっています。

 このようにハード面では急速に上海などの主要都市に追いつく勢いで成長している合肥ですが、ソフト面ではまだこれからという段階です。たとえば、レストランやお店での店側の接客もまだまだですが、ファーストフード店などで列に並ぶ習慣がまだ浸透していないのか、お客もレジの前でたむろしだし、肩を入れて自分の順番をアピールしなくてはならない状況でした。日本のサービス業にとって、こうした場面での意識が改善されるまでは、進出は時期尚早だと思いました。

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