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【第270回】 初年度で1000万人超えなるか
成功を収めつつある上海ディズニー
2017年5月17日
 5月6日(土)に2回目の上海ディズニーランドに行きました。前回は昨年9月、娘の運動会の振替休日を利用した月曜日でした。当時はまだオープンして3カ月ほど。高い入園料や、園内のレストランの食事が高くてまずいといったネガティブな情報が多く広まっていたからか、それほど混雑を意識することなく楽しめました。人気のアトラクションは1時間前後の行列ができていましたが、ファストパスの取得及び使用方法もまだ知り渡っていなかったためか、比較的容易にゲットできました。

 ところが、今回は週末であることも関係し、とにかくすごい入場客の数。入園前からセキュリティチェックで約1時間、さらにチケットゲートでも約30分待たされるほどの行列。やっとのことで入場したころには、すでに疲労感がありました。

 アトラクションも、人気の高いバイク型のローラーコースター「トロン・ライトサイクル・パワーラン」や円形ボートのラフティング「ロアリング・ラピッド」、ファミリー向けコースターの「七人のこびとのマイントレイン」はこぞって待ち時間が100分超え。一番人気のハングライダーに乗って世界中を旅する「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」は150分待ち。ファストパスも長蛇の列ができ、あっという間に配布終了でした。

 上海ディズニーランドの人気も徐々にうなぎのぼり。16年6月16日の開園から今年3月までに入場者総数が850万人を突破、1周年までに1000万人に達する見込みとのこと。16年度の東京ディズニーランドとシーの入場者数(合算)が3000万4000人、USJが1460万人なので、これらと比較すると若干見劣りする感じですが、初年度はいずれも約1000万人だったことを考えると、出足はそれほど悪くないことがわかります。

 結局、トロンとソアリンはいずれも東京にはないことから列に並んでトライしましたが、終わった頃には足が棒状態に。ファストパスのダフ屋が出回り、数枚綴のクーポン券のようなものも販売されているといった噂を耳にしましたが、もうしばらくは遠慮したいと思います。マナーや接客の悪さなどがメディア等で話題となった上海ディズニーですが、着々と中国の認知度と人気を高めているようです。


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