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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


一般家庭に普及進む、中国スマートホーム (1)
IoTとAIの発展が業界を底上げ
2019年4月29日
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家庭向けスマート製品を購入する消費者の数が増加
  IoT(モノのインターネット ※中国語名:物聯網)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、そして人工知能(AI)などの絶えまない技術革新に伴い、中国で「スマートホーム(智能家居)」産業の発展が著しい。家庭向けスマート製品を購入する消費者の数も、増加の一途を辿っている。

  中国では2014 年が「スマートホーム元年」と呼ばれている。ハイアール、美的(Media)を始めとする家電大手各社が、相次いでスマート家電製品を発売したためだ。

  その後、シャオミ(小米)、アリババ、バイドゥ(百度)などのインターネット大手やスタートアップ企業も続々参入。4年の時を経て、中国のスマートホーム業界は、その啓蒙期を終え、一般家庭への普及が進んでいる。

  IoTの応用領域における新興産業として、中国政府もスマートホーム産業の発展を支持している。

  2012年、スマートホームは「物聯網(IoT)『十二五(第十二次五ヶ年計画)』発展計画」の中で、初めて9大重点領域に指定された。

  16年3月には、国務院の政府業務報告でも初めて取り上げられた。

  17年1月に公布された「情報通信業界の発展計画物聯網(IoT)別冊」で、スマートホームが6大重点領域に格上げされた。

  17年12月に公布された「次世代人工知能(AI)産業発展促進の三年行動計画(2018-2020年)」で、スマートホームがAIの8大領域に組み込まれている。
「スマートホーム総合基準化システム構築指南」では、2020年までに、中国スマートホーム産業の発展に必要な基準やシステムを完成させることが目指されている。

  中国政府や政策の追い風を受け、また鍵となる技術の進歩、更に産業システムの改善を背景に、中国のスマートホーム市場は、今後間違いなく大きな潜在力を秘めている。

堅調な住宅施工・竣工面積
消費昇級も発展を後押し

  スマートホームは「住宅」をキャリアとし、自動操作技術、コンピューター技術、IoT技術を融合、より快適、且つ省エネの居住環境の実現を目指すシステムといえる。

  家電製品のコントロールをはじめ、環境監視、情報管理、エンタテイメントなど様々な機能を搭載。データ収集を通して、ユーザーの行為を分析・学習し、個々に合ったサービスを提供することも可能だ。

  中国の住宅施工面積と竣工面積の指標は、近年高いレベルを保っている。過去10年間の不動産黄金期に蓄積した大量の住宅は、スマートホーム市場発展の安定した土台となっている。(図1:2013~17年 中国の商品不動産の施工面積と竣工面積)
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  モバイル通信とスマートフォン(スマホ)の普及も、スマートホームの遠隔操作機能の重要なベースとなった。

  中国の一般家庭の消費レベルは年々上昇し、消費者のスマート製品に対するニーズも「価格主導」から「価値主導」へと変化している。

  2014年比で見ても、高品質な製品や新しいテクノロジー製品がより好まれるようになっている。割高でもより良いモノを求める「消費昇級(アップグレード)」トレンドの影響が、ここにも感じ取れる。(図2:2014~17年 中国消費者のスマート製品に対するニーズの変化)
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  主要消費層が生活環境やクオリティを重視するようになり、スマートホーム製品は高所得層のみが享受する贅沢品から、一般消費者にも手が届く普及品へと変化しつつある。
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