コロナが影響を与えた自宅・内装のニーズとは?
自宅待機で改装需要アップ?
住環境のアップグレード需要
スマート便座は今後標準装備になるという予想も |
長期の自宅待機期間を経て、人々は自宅の快適さや機能性、安全性などをより意識するようになっている。
中国建築装飾協会住宅装飾装修和部品産業分会が公表したレポート「新型コロナウイルス危機後の家・装消費意向調査」によると、回答者の56%近くが自宅の内装を新しくしたいと考えているようだ。
コロナウイルスは人々のライフスタイルを大きく変え、住宅の健康維持・予防機能に大きな注目が集まっている。健康的な住宅が人々に与える心理的作用は軽視できない。
また長期の自宅待機により、ホームトレーニングが新たな日常のルーティンに加わった。自宅にトレーニングスペースを持ちたいと考える人も増えている。テレワークやオンライン教育の普及も劇的に進んだ。このため静かで快適なオフィススペースも、住宅の新たなニーズとして注目を集めている。
また住宅の整理や清掃のニーズも高まった。収納スペースを増やすなど、内装のカスタマイズにも人気が集まっている。
住宅の健康維持・災害防止ニーズの高まりから、安全で健康的な「グリーンホーム」にお金を費やす人が増えている。特に安全性が高く衛生的なキッチンやバスルームが注目され、消毒除菌や空気清浄などの機能に人気が集まっている。
スマート便座やベンチレーションシステム、除菌機能、汚染廃棄処理機能などは、今後標準設備になるとも予想されている。スマート設備やスマート家電を備えた「スマートホーム」の普及も進むだろう。
住宅業界でもオフラインからオンラインへの移行が進んでいる。
同レポートによると、回答者の64.4%が設計士とオンラインで初歩的なコミュニケーションをとりたいと考え、60.6%がライブ動画によるガイダンスを利用したいと考えているようだ。さらに、59%が工事の進度や原材料の入荷、検収などの状況のネット確認に興味があると回答した。
以前は、多くに人々にとって、ここまで長い時間を自宅で過ごしたことがなかった。このため自宅に対する理解もそこまで深くなかった。
今回のコロナ危機は、住宅について深く考える良い契機となった。消費者は理想的な住宅のイメージを持ち、よりクリアで理性的な消費計画ができるようになったといえるだろう。