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【第443回】 観光不可のはずなのになぜか多くの中国人客が…
上海浦東空港では見事なまでの“流れ作業”…
2020年10月28日
 成田空港へは上野からスカイライナーを利用。コロナ前の京成上野駅は外国人旅行客でごった返していましたが、寂しいくらいガラガラ。車内も乗客はまばらで、コロナ後の世界の変わりように胸が痛くなりました。

 空港では、体温検査の後にカウンターに向かうと、我々のフライトのみが搭乗手続きをしている様子でした。ビル全体が閑散とする中、我々のカウンターのみ乗客が集まり、以前のような“活気”があります。無事チェックインを済ませ、スマホでQRコードを読み取り、「健康状況」の申告をするよう促されます。(日本語版あり)

 ちょうどお昼だったので、最後に和食をと思い、2階のレストランフロアに行ったところ、ほとんどが閉店状態。まるでどこかのシャッター街かのごとくで、かろうじてコンビニとマクドナルドのみ営業しています。普段好んで食べないマックですが、広島滞在の4ヶ月間、一度も口にしなかったせいか、意外と美味しくいただきました。

 パスポートチェック後の出国フロアでは、免税店が2~3店舗営業しています。(レストランは休業中。)上海到着後に始まる14日間の隔離生活に備え、ウィスキーを購入し、搭乗ゲートに向かいます。昨年はほぼ毎月行き来していたこの光景も、本当にガラッと様変わりしました。

 機内はほぼ満席。日本人ばかりと思いきや、意外と中国人客が多く、6割くらいでしょうか。観光はほぼストップしているはずなのですが…、不思議です。機内サービスは紙袋に入ったパンとミネラルウォーターのみ。3時間半のフライトですが、久々の上海に戻れる高揚感で、あっという間に到着となりました。

 飛行機がゲートに到着してから、一旦席で待機。1時間弱くらいでしょうか。ようやく降りるよう誘導され、晴れて上海の地を踏むことに。そこからは見事なまでの“流れ作業”が続きます。まずPCR検査の同意書にサインさせられ、搭乗前に申告していた健康状況のQRコードをスキャンし、PCR検査へ。ビルの外に設置された簡易検査場には、30ブースくらいでしょうか。ずらりと並んでいます。

 鼻の奥から粘液を採取され、次はパスポートチェック。無事入国を許可され、預け荷物を受け取り、居住区(浦東新区)のカウンターへと進みます。ここまでは本当に何らストレスを感じることなくスムーズで、賞味30分程度で完了。しかし、この後に…(続く)
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