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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第156号】~ビール博物館、「おもてなし」は中国に軍配?~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年1月28日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第156号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週ミャンマーに出張し、ヤンゴンで最大の観光スポット「シュエダゴン・パゴダ」に行ってきました。早朝7時にホテルのロビーで待ち合わせと現地スタッフに言われ、もう少し遅くにできませんか?と聞いたところ、行けばわかりますとの回答。
 到着し入場料を支払い、いざ境内へと向かったところ壁に「土足厳禁」のサインが。境内はどこも土足厳禁で半ズボンも許されていません。まだ朝7時過ぎだったので床もひんやりとし気持ちよかったのですが、昼間は30℃を超える気候。裸足だと熱くなって歩けなくなるとのことで、早朝での集合の意味が分かりました。
 境内では高さ約100メートルにもなる巨大な金色の仏塔を中心にいくつもの小ぶりな仏塔や仏像が取り囲んでいます。生まれた日の曜日を調べてもらい、その神様の前まで行き、お祈りをします。(ちなみに私は木曜日でした。)平日の早朝ながら、地元市民も多く、信仰と憩いの場となっています。
 しかし残念ながらその巨大な仏塔には竹の足場と金色の布で覆われていました。ちょうど現在5年に一度の金箔塗り替え工事が行われているとのことで、金ぴかに輝く仏塔を見ることができず…。「また来なさい」と言われているような気がしてなりませんでした…。
 今週のコラムは昨年末に訪れたサッポロビール博物館と青島ビール博物館との比較についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第156号をお送りいたします。


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2006年より中国の市場、業界、企業、消費者調査を行っています。特に企業調査では内部関係者にアプローチし、工商資料だけでは見えない精度の高い情報を収集し分析しています。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第156回)
     ~ビール博物館、「おもてなし」は中国に軍配?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) セミナー:2015年1月30日(金)東京開催《参加無料》
      日経MJ(流通新聞)コラム連載中「上海在住コンサルタント」大亀浩介による
      越境EC「海淘」で中国13億人市場に売る!
      ~中国市場再考の時機到来、日本企業はチャンスを生かせるか~」
     2) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     3) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「緩和される一人っ子政策」(2015年1月16日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/


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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第155回)
 ~ビール博物館、「おもてなし」は中国に軍配?~


 昨年末に札幌へ旅行した際、サッポロビール博物館を訪れました。ビール工場見学といえば、これまで山東省の青島にある青島啤酒(ビール)博物館には何度も足を運んでおり、どんな違いがあるかを発見するのも楽しみでした。
 訪問した日はこの冬一番の大雪で、博物館やジンギスカンのレストランがある工場跡地の敷地は完全に真っ白の状態。赤れんが造りの博物館と雪、さらにはクリスマスのデコレーションが一体となり、絶好の雰囲気を醸し出していました。
 入館料は無料。館内に入って展示物を見てすぐに受けた印象は「あ、似てる」でした。ビール工場の歴史から展示が始まるのですが、それに続く製造工程や歴代広告ポスターの展示など内容は違えど展示や誘導の仕方がよく似ていました。青島ビール博物館は最近内装がきれいになったのですが、もしかしたら札幌にも視察に来たのかもしれません。
 ちなみに、青島ビール博物館ですが、現在も工場が併設されており、輸出と一部地元向けにビールを生産しています。ドイツ占領下の1903年にドイツの製造技術を導入して建設された工場跡地が博物館となり、設立から現在に至る歴史や製造工程の説明などが展示され、青島の観光スポットのひとつになっています。
 その展示のなか第一次世界大戦が終わった1914年に日本が青島を占領した後、1916年9月に「大日本麦酒株式会社」がビール工場を買収。1922年の「五四運動」で中国政府が青島を奪還した後もそのビール工場は日本人による経営を続け、中国全土に「青島」「朝日」「麒麟」ブランドのビールを販売していたとのこと。当時の和服を着た女性の広告ポスターや「三ツ矢サイダー」の垂れ幕、さらには1916~45年までの日本人歴代工場長の名前まで掲載されています。サッポロビール博物館にも同様の史実が記載されており、両社の深い関わりを感じずにはいられませんでした。
 なお、青島ビール博物館では、展示内容の見学が終了すると、できたてほやほやの無濾過ビールが一杯、ビール豆というおつまみとともにサービスされます。きりっとした冷たさのなか、ホップと麦芽の味と香りが濃厚な一杯は夏など何とも言えません。青島ビール博物館の前の通り「青島啤酒街」にあるレストランでも「原漿」という名で無濾過ビールが売られています。
 何の予備知識もなくサッポロビール博物館に向かったので、最後に同じくできたての無濾過ビールをと楽しみにしていたのですが、出てきたのは普通の生ビール。黒ラベルのほかに北海道限定のサッポロクラシックと開拓使麦酒の飲み比べセットでした。これはこれで美味しかったのですが、この最後の「おもてなし」部分に関しては、青島ビール博物館に軍配が上がるなと思いました。


文責:コンサルタント 大亀浩介


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「韓都衣舍から学ぶネット通販成功の極意とは(3)」
 ~強みはアメーバ方式
 同社の成功のカギは、主力部門を267グループに分け、それぞれに製品企画や販売方式の全権を任せるユニークな経営方針にある。いわばファッション業界のアメーバ方式だ。各グループは製品モデル、サイズ展開、価格、販促方法などを決める裁量が与えられる。朝会では前日の販売状況が報告され、それを元にグループごとに次の戦略を練っていく。それぞれが独立した企業体のようで、ライバルは他のグループ。お互いに切磋琢磨しながら販売拡大にまい進していくことが同社の原動力となっている。……
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「韓都衣舍から学ぶネット通販成功の極意とは(2)」
 ~「韓国に行く時間がないのなら韓都衣舍へ」
 14年の「双11セール」の結果をジャンルやブランド別で見てみると、携帯端末部門のトップは小米(シャオミ)で取引額は15億6000万元。メンズアパレルではJack & Jonesだった。競争が一番激しかったレディースアパレルでは、韓都衣舍(HStyle)の取引額が1億9800万元となり、ユニクロを上回った。韓都衣舍は「1日のサイト訪問者数1500万人超」「サイト閲覧数8000万」という全企業でのトップ記録を打ち立て、14年の「勝ち組」と言われている。……
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「韓都衣舍から学ぶネット通販成功の極意とは(1)」
 ~顧客対応とモデル撮影の「本気度」に注目
 中国では毎年11月11日は「光棍節(独身節)」と呼ばれ、1年のうちでインターネット通販が最も盛り上がる日である。その理由は定かではないが、アリババ系の淘宝(タオバオ)が2009年に開始した「1111(双十一)購物節」という販促セールが大成功を収めたのがきっかけだ。その後、ネット通販各社がこぞって参入し、今日のような大規模セールまで発展した。……
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「ネット展開とモール化に活路を見出す銀泰商業(4)」
 ~都市型モールに注力
 銀泰商業は決して大きな百貨店チェーンではないが、EC勃興という時代の中、自ら積極的にB2Cに進出し、アリババとの提携によるO2Oの強化に乗り出している。ECに圧倒される、もしくは呑み込まれるという危機感を逆手に取り、むしろ飛び込んでいくという選択肢を採っているわけだ。一方で、都市型モールというトレンドに沿って既存店のリニューアルも行っている。……
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お知らせ
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1) セミナー開催決定!【東京】 2015年1月30日(金)《参加無料》
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 越境EC「海淘」で中国13億人市場に売る!
 ~中国市場再考の時機到来、日本企業はチャンスを生かせるか~
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 今、中国人消費者の熱い視線が日本や日本商品に向けられています。改めて中国人の旺盛な消費意欲に“市場機会”ととらえる日本企業も多いことでしょう。一方、急成長する中国ネット市場でも、日本から直接個人で購入する越境EC(海淘)も盛り上がりを見せています。
 一方、急成長する中国ネット市場でも、日本から直接個人で購入する越境EC(海淘)も盛り上がりを見せています。その背景には、円安のほかに個人取引限定で新たに導入された「行郵税」による関税の簡素化もあげられます。
 この行郵税が導入されることになった背景や仕組み、また法的な見地からも、従来の一般貿易との違いやスキームについてもコンプライアンスの観点から周知しておく必要があります。
 そこで、日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア 商売見聞録」連載を通じて現地のリアルな消費状況を発信している中国在住コンサルタントの大亀浩介が、中国全土を駆け巡った経験から感じ取った2014~15年の中国消費現場のトレンドと越境EC「海淘」の実態と始め方について講演いたします。
 越境ECの仕組みはもちろん、2015年のキーワードともいえる「越境EC(海淘)」通して、本セミナーが日系企業の市場攻略におけるヒントの一助となれば幸いです。


講演の主なポイント(予定)
・2014年の中国消費現場から見た主要トピックス
・2015年の中国消費現場はどうなるか
・中国O2O(オンライン・ツー・オフライン)はどこまで進んでいるか
・越境EC「海淘」は実際盛り上がっているのか
・越境EC「海淘」徹底解説
・「行郵税」とは
・越境ECと一般貿易の違いは
・越境EC「海淘」をはじめるには


詳細、お申込はこちらから↓↓↓
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=302


2)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2014年12月号(vol.20)発行


 会報誌2014年12月号(vol.20)では、巻頭特集に順調な成長を見せる中国のベビー・マタニティ産業を取り上げました。13年の市場規模は1兆4305億元。13~17年にかけて年平均で16%の成長を遂げると見込まれ、早ければ15年には2兆元を突破、17年には2兆5000億元に達すると見られています。こうした成長を後押しするのが「一人っ子政策」の緩和だと仮説を立てましたが実際にはどうなのでしょう。またピジョンや花王、ユニ・チャームなど奮闘する日本企業の実態を分析しながら子供向け市場の最新動向とトレンドを探っています。
 第二特集の業界&企業分析では、創業からわずか20年ほどで中国の建設機械トップに成長した三一集団にスポットライトを当てました。海外市場では「SANY」のブランド名で知られる同社の躍進の背景には、技術開発とアフターサービスの重視という戦略があります。中国から世界へと市場拡大を狙う三一集団の製品別売上構成から売上高と純利益、生産台数の推移を眺めながら、いかに業界トップに躍り出たか、その実態に迫ります。
 トレンド・ウォッチでは、1日の取引額が571億1200万元を超え世界中の度肝を抜いたアリババ系淘宝(タオバオ)の販促キャンペーンイベント「双十一購物節」。このイベントで競争が最も激しかったレディースアパレルでユニクロを押さえ、取引額1億9800万元でトップとなったのが韓都衣舍(HStyle)についてです。「1日のサイト訪問者数1500万人超」「サイト閲覧数8000万」という全企業でのトップ記録を打ち立てた同社のネット通販成功の極意に迫りました。
 現地企業のインタビューでは、昨今の円安・人民元高を背景に、中国国内の消費者が海外のネット通販サイトから直接購入する越境ネット取引「海淘(ハイタオ)」市場について、日本企業の中国ネット通販市場への出店・運営代行やコンサルティングを行う上海麗衆電子商務有限公司・総経理の銭江峰氏にインタビューしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。


※次号は2015年1・2月合併号を予定しています。


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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年12月号 (vol.20)  もくじ
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【巻頭特集】
・中国最新マーケティング
 『品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業』
 高級嗜好が拡大中、日系にも勝機


【第2特集】
・チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
 『中国最大の建機メーカー、三一集団の野望』
 油圧ショベルで躍進、中国から世界へ


【トレンド・ウォッチ】
・現地の最新商品&サービス
 『顧客対応とモデル撮影の「本気度」に注目』
 韓都衣舎から学ぶネット通販成功の極意とは


【インタビュー】
・中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
 『越境ECが拡大中、待たれる日本企業の積極進出』
 日本製品の意外なニーズ、人気商材は?


【都市別調査】
・都市別マーケティングレポート 済南 編
 『「銀座」の存在感強い済南 商業の中心は泉城路商圏』


※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical


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3)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第44回「緩和される一人っ子政策」(2015年1月16日付)


 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第44回は「緩和される一人っ子政策」(2015年1月16日付)。上海に住む弁護士の王煒氏(43)。2013年10月、第2子となる女の子が生まれた。長男は地元のインターナショナルスクールに通う高校3年生だ。中国では2014年から各地で「一人っ子政策」が緩和され始めている。夫婦のうち一方が一人っ子であれば2人目の出産が認められるようになった。しかし、第2子出産の条件を満たす夫婦のわずか24.9%しか出産申請をしていないという統計がある。子育ての時間的コストや教育費の大きな負担、キャリアへの影響などの懸念のほかに、家族観の変化も大きい。現在、出産適齢期に当たる80~90年代生まれ世代の56.3%が「子供は1人でいい」と答えた調査結果もあるほどだ。「一人っ子」に慣れた(?)中国、2人目の出産は果たして増えるのか…。
 次回の掲載は1月30日を予定しています。


※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk


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