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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第211号】~杭州の売りは観光と経済の二大車輪~

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2016年3月16日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第211号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末は消費者グループインタビューのために杭州を訪れました。上海から西に車で2時間強の近さ。上海大経済圏の一部とも言えなくもないですが、独自の文化や歴史、経済発展の基礎を持つ浙江省の省都として独自の輝きを放ちます。
 杭州は中国でも有数の観光スポットとして有名な西湖を中心に都市が広がっています。しかし、一方で景観を保護するために橋などで湖上を横断させることができないため、市内の交通網が西湖で遮断されてしまいます。よって、観光客や地元客が殺到する西湖周辺では常に交通渋滞となりタクシーを捕まえるのも至難の業に。市内も昔ながらの狭い車道に多くの車が殺到し、街じゅうが大渋滞になります。
 こうした渋滞を緩和させるため、都市高速含む市内の主要道路は、平日ラッシュ時の朝7時から9時までと夕方16時半から18時半までの間、「浙A」の杭州ナンバー以外を通行禁止に。また浙Aナンバーでも曜日ごとに定められた末尾の番号に応じた通行制限を。さらには西湖の風景区は週末と祝日に末尾が奇数か偶数かで出入りの制限をしています。
 日本では都市部を中心に若者の車離れが進み、自動車販売の売れ行きが鈍っているという話も耳にしますが、中国の若者もこの渋滞を目の当たりにしてその方向に進むかもと思った次第です。
 今週のコラムは杭州で感じた都市の変化についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第211号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第211回)
     ~杭州の売りは観光と経済の二大車輪~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年1&2月合併号(vol.31)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「高級品、個人用途攻略を」(2016年3月4日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Luxury market still alive in China(高級品、個人用途攻略を)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第211回)
 ~杭州の売りは観光と経済の二大車輪~

 先週末は杭州を訪れました。杭州は西湖が有名な中国有数の観光都市。南宋時代の首都でもあり、古くから「上有天堂、下有蘇杭(天上には天国があるが、地上にも蘇州と杭州がある)」と言われていました。風光明媚な西湖の景色は国内外の観光客を魅了。13世紀に活躍し、「東方見聞録」で有名なイタリア出身の冒険家であるマルコ・ポーロも「世界で最も美しく華やか」で「東洋のヴェニス」と称したほどです。
 西湖のほとり、龍井地区で栽培される緑茶は「龍井茶」と呼ばれ、中国じゅうに知れ渡る銘茶として有名です。龍井茶に加え、醤油や香酢をベースにさっぱりとした味付けの浙江料理は、隣町の紹興で作られる「黄酒(紹興酒)」との相性もぴったり。西湖湖畔で都市の喧騒から逃れてのんびりと過ごすのに絶好の場所です。
 しかし、杭州は浙江省の省都、政治と経済の中心地としての役割も担います。日本や台湾などの外資を呼び込んで急成長した蘇州や無錫などを擁する江蘇省と比べ、どちらかというと自らの起業精神で成長を遂げた浙江省の雄。ネット通販最大手のアリババを筆頭に独立的な企業家も多く、古くから個人消費が活発で、市の中心部にある杭州大廈(百貨店)は常に中国一、二を争う売上高を誇ります。最近では「中国好声音」や「奔跑吧兄弟」など高視聴率を誇る番組を世に送り出す浙江電視台(テレビ局)が人気で、昨今の大衆文化やトレンドに大きな影響力を持つに至っています。
 今年9月4日と5日には杭州で主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開催されます。街中は地下鉄工事もあり、若干ごちゃごちゃした様子で、平日も休日も関係なく市内はどこも大渋滞。観光都市として整然とした街並みの印象とはかけ離れていましたが、横断歩道ではどの車も必ず止まり、歩行者を優先的に渡らせている光景には驚きました。国際的なビッグイベントを機に、都市として新たなステージにステップアップしようという意気込みすら感じる杭州。日本の“京都”がオーバーラップするこの洗練された「観光+経済」都市の今後の一挙手一投足は注目に値します。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「中国で日本の「手帳(Shou Zhang)」が大人気(3)」
 ~バラエティ豊富な手帳製品に商機
 現在中国で人気の手帳ブランドはHOBO(ほぼ日)、Midori(ミドリ)、Filofax、Kikki's、国誉(KOKUYO)等であるという。HOBO(ほぼ日)は中国に代理店を設置していないにも関わらず一番人気だ。これら人気ブランドのうち、HOBO(ほぼ日)、Midori(ミドリ)、国誉(KOKUYO)は日本ブランド。「国内の手帳愛好者は皆日本製品を無条件で信頼する......
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「中国で日本の「手帳(Shou Zhang)」が大人気(2)」
 ~手帳人気は台湾から中国へ
 手帳文化の流行は、手帳と関連商品の売上にも大きく貢献している。台湾最大のネット書店である「博客来(books.com.tw)」の統計によると、2014年の手帳販売量は、前年比で4割増加。購入者は19~29歳の「小資女(適度に経済力を有し、物質及び精神面双方の満足を追求する世代)」が主体で、1人平均2冊以上を購入するという...... 
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「中国で日本の「手帳(Shou Zhang)」が大人気(1)」
 ~デジタル化の波に逆走?共存?関連商品に大きな商機
 手帳がいま中国で密かなブームとなりつつある。まだ限られた愛好家による水面下での動きではあるが、同じ「手帳」の漢字を「Shou Zhang」と中国語の読み方で、着実に支持層を広げている。スマートフォン(スマホ)の普及が進む中国では、デジタル化が一気に進み、若い世代などは物心ついたころからすでにスマホ生活が当たり前となっている......
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (15)」
 ~今後も日本旅行の人気は継続傾向
 台湾人にとって日本は長く人気の旅行先であり、ビザも不要だ。中国人旅行客の場合、現在マルチビザが発給されるようになり、日中間のフライトも増便され、クルージング路線も大幅に増えるなど、中国の大都市から日本の地方都市へのアクセスも大きく改善した。今後日本を複数回訪れる旅行客や、地方都市を巡る人々も増加していくことだろう...... 
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年1&2月合併号(vol.31)発行

 会報誌2016年1&2月合併号(vol.31)では、巻頭特集に中国消費市場の15年総括と16年動向予測を取り上げました。インバウンド消費を象徴する“爆買い”で幕を開けた15年。上海株価上昇にも後押しされ、日本を驚愕させるほどの買いっぷりがメディアを中心に話題となりました。ところが、後半に入ると株価急落とともに中国経済の減速感が顕在化しはじめ、こうした中国消費熱も冷めていくのではないかという懸念が日本を蔓延しました。そこで今号ではこうした情勢を背景に、改めて中国消費にスポットライトを当て、16年がどのような方向に向かうのかについて予測・分析しました。O2O、双方向型動画システム、女性、健康、高品質、コンビニなどのキーワードから消費動向を占い、そのうえで、ネット通販(モバイル化、高齢化、越境、輸入&生鮮食品など)の拡大や、それに伴うリアル店舗への脅威、二人っ子政策、奢侈品など各種トピックスから多角的に中国消費の現場をレポートしています。
 次に、最近中国で静かなブームとなりつつある「手帳」のトレンドについてです。中国語で同じ漢字でそのまま「Shou Zhang」と呼ばれ、国内に20万人を超える熱狂的な手帳ファン(手帳迷)がコミュニティーを作り、独自の作品を発表しあうことで徐々に普及しています。日本など他の先進諸国が歩んできたアナログ時代を一足飛びでスキップし、ネットやスマホなどデジタル化が急速に進んだ中国で、いかに手書きの「手帳」が人気を集めるのか。その深層に迫りながら、日本企業を中心とする文房具メーカーの商機を探ります。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして台湾系の「喜士多(C-Store)」を取り上げました。上海自宅近くの虹梅路に突如としてフランスのお洒落なお店を彷彿とさせるコンビニが現れました。それまでの内装とは明らかに異なり、店内もレンガ造りの壁にお花は鉄柵が置かれ、コンビニというよりはフランス料理レストランの内装。店の前半部分は16人が座れるイートインコーナーになっており、朝方の出勤時には多くの客で席が埋まっています。このようにコンビニ界の常識を覆す大胆なチャレンジを行う喜士多の裏側と戦略に迫ります。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と深圳で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.31(2016年1&2月合併号)  もくじ 
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
『訪日観光増で拡大する日本企業の商機
 インバウンドからアウトバウンドへの転換が急務に』
中国消費市場:15年の総括と16年の動向予測

【トレンドウォッチ】現地の最新商品&サービス
『中国で日本の「手帳(Shou Zhang)」が大人気』
デジタル化の波に逆走?共存?関連商品に大きな商機

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『サラダやスイーツを拡充し、ワンランク上のライフスタイルを提案』
コンビニ界で大胆なチャレンジ、台湾系「喜士多」

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『老婦もスマホで株価チェックする時代になったが…』
『上海株価チャートの電光掲示板がまるであるものに!!』
『深圳高速の料金所で出くわした奇妙な銀色の棒…』
『経済減速の哀愁漂う人影もまばらな深圳羅湖口岸…』

【都市別調査】
塩城 編
『外資受け入れ活発 商業的には発展途上』
重慶 vs 成都 編 ~その1
『中心街比較 規模の重慶、若さの成都』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第73回「高級品、個人用途攻略を」(2016年3月4日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第73回は「高級品、個人用途攻略を」(2016年3月4日付)。2015年も前年比2%減少し、2年連続で前年割れの中国のぜいたく品市場。中国の経済減速や株価下落とともに深刻な打撃を加えているのが政府の反腐敗政策だ。ビジネス贈答品の市場は大幅に縮小し、なかでも男性用品市場では腕時計と男性用衣料の売上がそれぞれ10%減、12%減だった。ただ、中国人がもうブランド品を欲しなくなったと見るのは間違いだ。中国人が海外で購入するぜいたく品市場は6%増加。円安を背景にインバウンドが活況な日本では251%も伸びた。一方、国内での消費喚起が喫緊の課題となる中国政府と各ブランド企業だが、好調を維持するブランドも存在する。その秘訣とは…。
 次回の掲載は3月18日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Luxury market still alive in China(高級品、個人用途攻略を)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Luxury-market-still-alive-in-China

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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