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【中国消費洞察メルマガ 第454号】~中国製品を選ぶ理由で「品質」がトップに!!~

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2021年1月20日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第454号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 大寒波による氷点下の日々も終え、上海も日中の最高気温10℃前後と例年並みの寒さに戻っています。池の水が氷るほどの寒さの中、同僚が住むマンションでは、上階のある部屋のベランダ(屋外)に設置された水道管が破裂。まるで大雨かのごとく、水が吹き出ているところもあったとか。

 そのマンションでは、管理事務所からエアコンを一日中つけっぱなしにしておくこと。また水道もお湯を少しでいいので出し続けておくようにとの通知があったようですが、その部屋は留守にしていたのでしょう。

 また別の話では、最近中国で人気のテスラ。先日上海中山公園のラッフルズモール内にある店舗では、平日の午後ながら多くの客で賑わっていました。新エネ車向けの無償ナンバープレートと、地元で生産されているという親近感もあるのでしょう。

 そのテスラも、友人の話では今回の寒波にお手上げだったとか。テスラのドアの取っ手は普段埋まっており、手を近づけると“ニョキッ”と出てくる構造。それが凍って出てこず、何とか後方座席のドアが開いたので、そこから車内をまたいで運転席にたどり着いたとか。さすがにこの寒さは想定外だったんでしょうね。

 今週のコラムは昨年の双11(ダブルイレブン)セールでより顕著となった国潮(愛国)トレンドについてです。では、中国消費洞察メルマガ第454号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第454回)
   ◆国潮(愛国)トレンドがさらに伸長!!
    ~中国製品を選ぶ理由で「品質」がトップに!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2020年12月号(vol.80)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第454回)
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【第454回】 国潮(愛国)トレンドがさらに伸長!!
 ~中国製品を選ぶ理由で「品質」がトップに!!~

 昨今の中国消費トレンドのうち、特に顕著な現象の一つが「国潮」(グオチャオ)、つまり愛国トレンドです。愛国といっても、別に過度な愛国心の高まりによる脅威という意味ではなく、特に消費面で、中国の国産ブランドや商品をより好んで消費するという風潮のことです。

 中国調査会社のクエストモバイルによると、昨年の双11(ダブルイレブン)セール期間中に、中国ブランドをより好む消費者の割合は57.2%に達したとのこと。中国製品を選ぶ理由としては、品質(24.7%)、価格の安さ(22.8%)、販売実績の高さ(19.6%)などが多かったようです。

 双11が始まった2009年頃は、まさに「安かろう悪かろう」で中国製品よりは日本など外国製品のほうが好まれていたのも事実。もちろん、自動車や化粧品など、まだ外国製品やブランドが根強く人気のジャンルもあるのですが、徐々にそうした優位性も、品質やデザイン、ブランド力などで力をつけてきている国産ブランドに侵食されつつあります。

 京東大数据(ビッグデータ)でも、2020年11月1日から4日に、京東のプラットフォーム上で販売された1億を超えるブランドのうち、81%が中国ブランド。なかでも華為(ファーウェイ)、小米(シャオミ)、ハイアールは売上のトップ3を占め、販売数では乳製品の蒙牛と伊利、調理具の蘇泊尔(SUPOR)が上位を占めたもよう。1万3,173個の中国ブランドの総売上は前年比2倍以上増だったようです。

 アリババ系の天猫でも、双11セールで取引額が1億元を突破したブランド474社のうち、約半数が中国ブランド。また取引額トップ20のうち、半数の10社をミデア(美的)、華為、ハイアール、小米、南極人、GREE(格力)、安踏(アンタ)、OPPEIN(欧派)、レノボ、李寧(リーニン)が占めたとのこと。

 こうした大手のほかにも、新興ブランドが続々と登場。カラーコスメの完美日記のほか、炭酸水飲料の元気森林、高級アイスクリームの鐘薛高、コーヒーの三頓半、アンダーウェアのUbrasなど、中国の特に若い消費者のニーズを捉えながら、かつSNSやライブコマースを活用しながら台頭しています。

 地場のメーカーやブランドが品質力を高めつつある中、高品質を謳う“ジャパン”がいかに立ち向かうべきか。国潮を単なる一過性のトレンドとして見過ごすことなく、真剣に対策すべき必要に迫られています。

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◆ライブコマース市場分析 (10)
 ~問屋市場から直接動画配信 ライブ動画産業基地とは?

 今後、淘宝が力を入れていくのが工場から消費者へのサプライチェーンをライブコマースで一括りにする「直播(ライブ動画)産業基地」の建設だ。工場や卸売市場からライブコマースを通した直売モデルの直播(ライブ動画)産業基地が各地に誕生している。現在、淘宝直播で、アパレル系のライブ動画産業基地の数は100箇所以上、ジュエリー系も17箇所に及ぶ......

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◆ライブコマース市場分析 (9)
 ~観光、外食、内装業も参入 コロナ禍で新規参入719%増

 新型コロナウイルスのまん延を背景に、淘宝直播(タオバオライブ)の新規参入企業数は2020年2月に前月比719%増と激増した。多岐にわたる業界で、淘宝直播への「転戦」が続出。デパートの販売員から小規模店の店主、不動産、トレーニングコーチ、5万人を超える農業従事者、さらには裁判官や地方自治体の長までが動画配信に“参戦”した......

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◆ライブコマース市場分析 (8)
 ~中国ライブコマース首位「淘宝直播」 ユーザー4億人、取引額2,000億元突破

 淘宝が発表した「2020淘宝直播新経済報告」によると、2019年末時点の淘宝直播(タオバオライブ)のユーザー数は4億人で、年間の取引額は2,000億元に達しているという。EC全体に対するライブコマースの比率(ライブ動画配信により発生した売上/EC売上全体)は、2018年同期比で2倍増。1日に淘宝直播で配信される動画は延べ35万時間だった......

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◆ライブコマース市場分析 (7)
 ~情報の透明性と利便性を評価 「巣ごもり」でさらに成長

 中国調査会社のiiMedia Research(艾媒諮詢)は、「2020-2021中国ライブコマース業界状況ビッグデータ分析及びトレンド研究報告」で、多くの中国消費者がライブコマースでの消費を好んでいると発表した。「必ずライブコマースで消費する」とアンケートに回答した人は14%、「ライブコマースを利用するかもしれない」とした人は39.2%、「あまり興味がない」は22.7%、「多分利用しない」が11.9%、「絶対利用しない」は12.2%だった......

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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2020年12月号(vol. 80)発行

 会報誌2020年12月号(vol. 80)では、2016年から毎年の年末に取り組んでいる中国消費トレンド番付を発表しました。今年1年を振り返り、中国の消費現場やトレンド、消費者動向、ネット、小売流通など、顕著となったトピックスや事象などをピックアップしました。

 これといった注目すべきトレンドやトピックスがなかった昨年(2019年)は、正直横綱を何にするか悩んだほどでした。一方、今年はなんといっても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が圧倒的な存在感を示しています。今年前半の消費を低迷させたダメージだけでなく、それを遥かに凌ぐほどのインパクトを、中国の政治、経済、社会から、人々の消費行動、生活様式、仕事、教育、ライフスタイル、娯楽、さらには価値観、人生観に至るまで広範囲に及ぼしました。

 番付である以上、東西に分けて横綱から大関、関脇と格付けするのが一般的ですが、今年はあえて東西共通でこの新型コロナを横綱にしました。仮に東の横綱に新型コロナを持ってきたとして、西に何を持ってくるべきか、まったく想像すらできなかったのが実状です。そのくらい新型コロナのインパクトは計り知れません。

 中国だけでなく、世界にとっても、驚天動地の変化をもたらした新型コロナ。これまでの経済・社会構造、生活スタイル、価値観など、ほとんどすべてがガラリと変わり、「ニューノーマル(新しい日常)」の一言では片付けられないほどの衝撃を、全世界の人たちに与えました。

 まだ世界中で感染が広がる中、急ピッチで開発が進められたワクチンがようやくイギリスとアメリカで接種を開始。世界中にワクチンが行き渡り、元の経済活動や生活様式に戻るにはもうしばらくかかるでしょうが、それでもコロナ収束に向けた第一歩を踏み出せたと言えるでしょう。

 今年1月に大規模な新型コロナの感染拡大(パンデミック)が始まった中国・武漢での都市封鎖(ロックダウン)のニュース映像は、世界中に衝撃を与えました。が、まさかわが町でも同じような状況になろうとは、当時誰ひとり思ってはいなかったでしょう。

 日本もこの被害を免れることはできず、感染拡大とともに、誰もが待ち望んでいた東京オリンピックの開催を延期。第三波が今まさに猛威を奮っている中、通常の経済活動もままならない状況が続いています。

 こうした世界各国のコロナの惨状を尻目に、いち早く経済活動を回復させた中国。国外からの感染を未然に防ぐ水際対策も徹底し、生産だけでなく消費のほうも、昨年とほぼ同レベルの状態にまで戻しています。

 11月11日の「独身の日」前後に開催された双11(ダブルイレブン)セールでも、アリババ(天猫)が取引額4,982億元と、昨年の2,684億元からほぼ倍増。同様に2,715億元だった京東(JDドットコム)などを含めたネット全体でも、取引額が8,403億元という驚異的な記録を打ち立て、世界中に旺盛な中国消費の健在ぶりをアピールする形となりました。

 関脇以下も、実は新型コロナと深く関わるトレンドやトピックスが目白押しとなっていますが、あえて特筆すべき事象をピックアップしています。中国で事業を展開する日本企業にとっても、知っておくべき、また注視しておくべき視点やテーマも考慮しながら選出しました。今後の中国ビジネスのあり方すら変えうる今年の消費トレンド番付は必見です。

 次にトレンドウォッチとして、中国人の家(住居)や家庭生活の意識について特集しています。近年の所得水準向上に伴い、より良いモノ・サービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドが広がる中、生活のクオリティにこだわる人が増えています。

 家庭生活に関連する消費は、今や消費者が最もグレードアップしたいと考えているジャンルの一つ。なかでも健康食品、ハイテク家電、高品質の家具・インテリアの需要が伸びる中、特に若い消費者層ほど、ライフスタイルに対するこだわりが強い傾向があります。

 ストレスの多い都会での生活で、日々大きな焦りにさらされている1980年代生まれの「80後」(現在30代)や90年代生まれの「90後」(現在20代)世代。社会的に中堅勢力になりつつある彼らは、公私ともに重い生活の負担やプレッシャーを抱えています。そんな彼らにとって、家庭生活は心の拠り所であり、安息の場所とも言えるでしょう。

 彼らが家庭生活を重視する傾向は、消費にも顕著に表れています。中国経済情報メディア大手の第一財経傘下のCBNDataによると、ここ3年間で、家庭関連グッズの消費は安定的に成長しているもよう。その中心となっているのは、やはり「80後」と「90後」世代の若年消費者層です。

 新型コロナウイルスの流行は、人々の生活意識を大きく変化させました。多くの人が家庭生活の重要性に目覚め、家族と過ごし、食事を共にし、一緒に映画を観たりするなどして楽しみを見出すようになりました。この現象は消費データでも、家族の生活環境を改善する商品やサービスの消費増として如実に表れています。

 そこで今号では、中国人の家や家庭生活に関する意識調査レポートをもとに、アフターコロナの生活理念の変化や衛生・除菌習慣、「新中式」と呼ばれる新しい居住環境・家具・インテリアのスタイル、「養生」生活トレンド、不眠・睡眠不足の悩みと解消方法、自炊需要とオープンキッチン人気、スマート浴室、子供やペットなどの視点から、中国人の現在のリビング・ライフの意識やニーズに迫っています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2020年12月号(vol. 80)  もくじ
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【巻頭特集】2020年中国消費トレンド番付
東西横綱にはもちろん「新型コロナ」!!
コロナでさらに伸展した中国スマホ経済・社会

【トレンドウォッチ】中国人の「家(住居)」意識調査レポート
健康・スマート・個性重視がますます顕著に
コロナで変わる中国「家庭生活」トレンド分析

【マーケティングレポート】「雲」の上の生活へ 〜完〜
リアル命のサービスも工夫凝らして新業態

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