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【中国消費洞察メルマガ 第618号】高額消費でステイタス誇示する(?)「小鎮青年」

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2024年5月1日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第618号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 中国語で「以旧換新」と称される、デジタル製品や家電、家具など使用済み製品を持ち込むことで、新製品をディスカウント価格で購入できるサービスを利用する人が増えています。

 今回の引越し先で、大家さんが置いていた洗濯機はハイアール製の縦型。中くらいの大きさでまだ使えそうですが、見るからに10年くらいは経っていそうでした。

 別に借家だし、このまま使えばいいかとも思ったのですが、ちなみに新品はいくら?とスマホで調べたところ、同じくハイアール製のドラム型が1,200元程度でした。

 であれば「以旧換新」もあるしと思い、早速購入。結局のところ、あまりにも古すぎて50元しか値引きされませんでしたが、ちゃんと回収してもらえましたし、よしとしました。

 今週のコラムは、高額消費でステイタス誇示する(?)地方在住「小鎮青年」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第618号をお送りいたします。

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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第618回)
   ◆下沈市場のEC化率は5割に?
    ~高額消費でステイタス誇示する(?)「小鎮青年」~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2024年3月号(vol. 112)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第618回)
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【第618回】 下沈市場のEC化率は5割に?
~高額消費でステイタス誇示する(?)「小鎮青年」~

 10億人超の人口を擁し、今後の巨大市場として話題の「下沈市場」。そこに住む若い「小鎮青年」も新興消費層として注目されています。

 小鎮青年のショッピング事情について見てみましょう。

 主な購入チャネルを見ると、オフラインとオンラインが5.2:4.8とほぼ半々となっています。

 ECプラットフォームの普及率は2021年時点で90%。共同購入やデリバリー、SNSプラットフォームなど新興チャネルの普及率も50%に達しています。

 商品ジャンル別にオンライン化の度合いを見てみましょう。

 黒蟻資本(BA Capital)の「県域市場中青年消費トレンド研究」によると、小鎮青年が過去1年間にオンラインで購入した商品ジャンルのうち、パーソナルケア・家庭用品が9割超、食品・飲料も8割を超えています。

 アパレル・アクセサリーも6割を超えている一方で、中国全体では6割を超えているといわれているデジタル・家電は28%、医療・保険は25%、スポーツは20%と、まだ成長の余地が残されています。

 下沈市場でも、自身の社会的ステイタスを誇示するためのハイクオリティ消費が注目を集めています。

 地方都市は大都市と比べ、知名度やメディア注目度、発展度合いがどうしても劣ってしまいます。このため、そこに暮らす小鎮青年たちは、ハイクオリティな消費をすることで、自身のステイタスを示したいと考える傾向が強いようです。

 彼らがステイタスを感じる商品ジャンルに対するアンケート結果では、自動車と不動産が5割超、貴金属が4割、高級ブランドバッグ・アパレル、化粧品が3割と続いています。

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◆2024年中国消費トレンド分析レポート(1)
 ~ニーズ多様化とメリハリ消費がますます顕著に!2024年中国消費トレンド大予測

 アフターコロナ元年となった2023年。中国消費は期待されたほどのリベンジには至らなかったものの、マクロデータからはいくつかの注目すべき傾向も読み取れる。中国のGDPは2023年に、概算値で126兆582億元となり、前年比5.2%増と成長。百貨店やスーパーの売上、インターネット販売を合計した社会消費品小売総額(小売全体)は47兆1,495億元で、前年比7.2%増だった...... 

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(18)
 ~女性から男性へと顧客層拡大? “健康的”(?)なお酒として認識広まる

 中国の低アルコール飲料市場は、酒類市場全体に占めるシェア自体は大きくないものの、ここ数年の伸びは、白酒やビール、ワインなどを大きく上回っている。アメリカでは、アルコール入りスパークリングウォーターの「ホワイトクロー(White Claw)」が2019年に大きな注目を集め、いまや若者の間で、低アルコール飲料の代名詞的な存在となっている...... 

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(17)
 ~中国RTD飲料トップRIO徹底分析⑧~今後はウイスキーにも成長機会求める

 香料はRTD飲料の中心的な原材料の1つだが、RIOの親会社で、香料を祖業とする百潤は、この分野での経験が豊富だ。RTD飲料の新商品開発にも、これまで培った技術やノウハウが大いに生かされている。またRTD飲料のもう1つの主原料であるスピリッツの調達にも余念がない。2021年には成都崍州蒸溜廠(蒸溜所)の稼働を開始。ベースとなるスピリッツの供給を向上させている......

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(16)
 ~中国RTD飲料トップRIO徹底分析⑦~ 販売チャネルのフラット化と会員管理を強化

 RIOの販売チャネルは、オフラインが中心となっている。2022年のオフラインでの売上高は16億5,300万元で、全体の73%に達している。次に多いのはオンラインで5億3,900万元(24%)。飲食店などの即飲チャネルは6,487万元(3%)となっている。 RIOの販売モデルは、ディストリビューター経由が直販よりも多きなシェアを占めている......

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(15)
 ~中国RTD飲料トップRIO徹底分析⑥~ 巧みなSNS運営で消費者の粘着度向上

 RIOが成功した背景には、ソーシャルメディアの巧みな運営も大きく関係している。RIOのソーシャルメディア運営の目的は、顧客の粘着度を高め、認知度とコンバージョン(販売転換)率を上昇させることにある。抽選などのプロモーション、様々な飲み方の提案、コラボ企画などのほか、紹介に値する成功事例をいくつか紹介しよう......

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(14)
 ~中国RTD飲料トップRIO徹底分析⑤~ 異業種コラボでブランドの新鮮さをキープ

 RIOは様々な業界との異業種コラボも展開している。2018年には、虫よけスプレー「六神花露水」とのコラボによるカクテル飲料「鋭澳六神鶏尾酒」を発売。17秒で5,000本を売り上げた。2019年には、万年筆インク「英雄墨水HERO」とコラボ。発表した「RIO英雄墨水鶏尾酒」は再び大きな話題を呼んだ......

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(13)
 ~中国RTD飲料トップRIO徹底分析④~人気TV番組スポンサーでイメージ戦略

 2014年以降には、人気バラエティやドラマなどでも広告展開を積極化した。「Day Day Up(天天向上)」、「ランニングマン(奔跑吧!兄弟)」、「U can U Bibi(奇葩説)」などの人気バラエティ番組のほか、「マイ・サンシャイン(何以笙簫默)」、「Boss & Me(杉杉来了)」、「Scarlet Heart 2(步步惊情)」など人気テレビドラマでも、大量のプレイスメント広告を展開した...... 

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(12)
 ~中国RTD飲料トップRIO徹底分析③~ イメージキャラクター起用で知名度アップ

 アルコールを含む飲料市場では従来、「チャネルを制する者が業界を制する」という考え方が王道とされ、RIOも当初はチャネル開拓に力を入れてきた。しかしRIOが発売された2005年当時、バカルディ(BACARDI)が2000年から参入していた「Breezer(氷鋭)」が構築した販売網に対抗できず、市場シェアは2012年頃まで20%以下にとどまっていた。この状況を打破すべく、RIOはブランド露出を高める路線に戦略を変更した......

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■新着統計データ一覧
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◆中国の会員制倉庫型スーパーの認知度(2023年)
◆中国の会員制倉庫型スーパー市場規模(2023年)
◆中国の社会消費品小売総額の推移(2014~2023年)

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2024年3月号(vol. 112)発行

 会報誌2024年3月号(vol. 112)の巻頭特集では、「反向消費」(リバース消費)と「消費降級」が顕著となる2024年の中国マーケティングトレンドを洞察しました。

 2023年、新型コロナウイルスの流行は収束したものの、世界経済は期待されたほどの急回復には至りませんでした。市場はより複雑化し、チャレンジングな局面も増えました。

 国際通貨基金(IMF)が公表した「世界経済展望報告」によると、世界経済の成長は、2022年の前年比3.5%増から、2023年には3%増に減速。2000年から2019年の平均値である3.8%増も下回りました。2024年の成長率は、さらに低い2.9%増程度に落ち込むと見込まれています。

 米証券会社チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)は、2024年以降、世界経済は2008年から2009年と2020年のV字型(急回復)とは異なる、緩やかなU字型の回復を辿ると予想。つまり経済は低成長時代に入ったことを意味しています。

 中国でも、2023年には「報復性」(リベンジ)消費が期待されましたが、実際はそれほど際立った現象には至りませんでした。

 その一方で、ブランドを盲目的に追求せず、品質や個性、サステナビリティ重視など、より理性的な「反向消費」(リバース消費)がトレンドとなり、消費降級(ダウングレード)傾向が顕著に見られました。

 チャットGPTの登場による人工知能(AI)ブームは、人々の仕事や生活環境を大きく変えつつあります。

 AIは、英コリンズ英語辞典が選ぶ2023年の「ワード・オブ・ザ・イヤー」にも選出されるなど、今後の新たな技術革新の牽引役として期待されています。

 低成長の時代となり、マーケティングの世界でも「縮小」がテーマとなっています。

 慎重さや精細さが重視されるほか、AIGC(AIが生成するコンテンツ)の注目度が上昇。AIGCは低コストかつ高効率での制作が可能であることから、企業の新たなマーケティング手段として定着しつつあります。

 そこで今号では、企業、消費、テクノロジー、KOL(インフルエンサー)などの側面から、2024年の中国マーケティングトレンドを読み解いてみました。

 次に中国人のスマホアプリ利用状況から、中国消費トレンドを読み解きました。

 中国インターネット情報センター(CNNIC)が公表した「第53回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年12月時点の中国ネットユーザー数は10億9,200万人で、前年同期比で2,480万人増えています。

 中国のインターネット普及率は77.5%で、農村部の普及率も66.5%に達しています。

 中国の調査会社iResearch(艾瑞諮詢)が公表した「2023年中国モバイルトラフィック年度報告」によると、2023年12月時点の中国モバイル通信のMUD(マンスリー・ユニーク・デバイス)数は13億300万個、ネットユーザーの1日平均利用時間は271.7分、1日平均利用回数は64.2回となっています。

 また中国インターネット情報センター(CNNIC)によると、2023年12月時点の中国EC(電子商取引)ユーザー数はすでに9億人を超え、11年連続で世界一となっています。

 オンライン動画ユーザー数は10億6,700万人で、ネットユーザー全体の97.7%に達しています。

 オンライン旅行予約アプリと配車アプリのユーザー数は、それぞれ5億900万人と5億2,800万人で、ユーザー全体の46.6%と48.3%に達しています。またユーザー数は前年同期比で約1億人増加しており、成長の最も著しいジャンルとなりました。

 生成系AI(人工智能)は、2023年にインターネット業界で最も注目を集めたジャンルの一つ。インスタントメッセンジャー、検索エンジン、オンライン教育、自動運転など多くの業界が積極的に開発に取り組んでおり、それに伴って多くのアプリケーションが誕生しました。

 中国ネットユーザーが実際にどのようなアプリを利用しているのか?それらのアプリは日々の生活にどのような影響をもたらしているのか?今号で改めて、アプリの利用状況を整理、分析しました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その17)は、無人コンビニ、オフィスコンビニに続き、中国のコンビニ市場に新たな業態として登場した「車載コンビニ」についてです。

 杭州市出租車集団(タクシーグループ)と提携し、2018年1月10日から車載型のコンビニ「魔急便(Mobile Go)」の運営をスタートした北京小桔便利科技発展有限公司。

  魔急便は、車内に置かれたスナックや飲料を手に取り、商品上のバーコードをスキャンして、スマホ決済で支払いをするシンプルなモデルでした。

 販売商品は、牛乳やパン、ビーフジャーキー、ビスケット、飲料などの軽食類が主体。陳列ボックスの位置は、運転席と助手席の間や、運転席の後ろに掛けられたラックの中などとなっていましたが…。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2024年3月号(vol. 112)  もくじ
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【巻頭特集】2024年中国マーケティングトレンド洞察
2024年の中国マーケティングはどこに向かう?
「反向消費」(リバース消費)と「消費降級」が顕著に

【業界研究】中国アプリ利用状況分析レポート
アプリが中国消費の実態を映し出す“鏡”? 
アプリ利用状況から中国消費トレンドを読み解く

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑰
下校時の子供の空腹ニーズを満たす?
タクシーすら“売り場”にしてしまう「車載コンビニ」

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