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【中国消費洞察メルマガ 第623号】中高齢ユーザー多い微信視頻号(動画アカウント)

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2024年6月5日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第623号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 5月の労働節休暇に合わせて開催された北京モーターショー。話題をかっさらったのは、スマホメーカーの小米(シャオミ)が発表した電気自動車(EV)の「SU7」でしょう。一見、「ポルシェ?」と見間違えるようなデザインもですが、スマホ市場を席巻した小米が、今後どんな展開を見せるのかについても注目が集まりました。

 先日、上海の自宅マンション内で、かっこいいスポーツカーを見かけました。近づくと、まさにその「SU7」。「mi」のロゴマークがボンネットに貼られており、車内もビッグスクリーンが設置されており、小米らしいハイテク感が満載です。

 写真撮影していると、オーナーが戻ってきて「もう撮れた?」とニッコリ。「納車待ちのはずなのに、よく買えたね!」というと、またニンマリ。「もう結構な距離走っているよ。すごくいいよ!」と自慢顔です。

 マイカーはガソリン車でかれこれ10年になります。上海ナンバーももらえるのでEVも検討したことがあるのですが、やはり充電をどうすべきかで二の足を踏んでいました。でもSU7のかっこよさを前に、正直かなり心揺れています。

 今週のコラムは、会報誌5月号で特集した微信視頻号(動画アカウント)についてです。では、中国消費洞察メルマガ第623号をお送りいたします。

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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第623回)
   ◆中国ECシェアは少ないが無視できない存在に!
    ~中高齢ユーザー多い微信視頻号(動画アカウント)~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2024年4月号(vol. 113)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第623回)
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【第623回】 中国ECシェアは少ないが無視できない存在に!
~中高齢ユーザー多い微信視頻号(動画アカウント)~

 会報誌5月号では、微信(ウィーチャット)の「視頻号」(シーピンハオ)を取り上げました。

 視頻号とは、微信の動画アカウントのこと。中国版TikTokの抖音(ドウイン)や快手(クアイショウ)同様に、ショート動画やライブ配信、ライブコマースもあります。

 ただ抖音や快手との違いは、中国のほぼすべてのスマホユーザーが毎日利用しているチャットアプリの微信の中にあること。微信にはチャット機能のほかに、家族や知人など登録済みの「友達」が投稿する情報を「朋友圏(モーメンツ)」で閲覧できるSNS機能がありました。

 その動画版ともいえる視頻号。抖音や快手が流行りだした2018年ごろに、微信にもショート動画機能が追加された記憶があります。しかしその後すぐに運営が停止され、しばらく鳴りを潜める時期が続きます。

 そうこうしているうちに、抖音が大ブレーク。快手も地方都市や農村部を中心に大人気となり、微信はショート動画市場をあきらめたかに思えました。

 コロナ禍の2020年初頭に“そろり”とスタートさせた視頻号。視頻号のボタンが急に出現。早速見に行ったところ、別に抖音と何ら違いはなく、投稿されている動画も、抖音の「二次利用?」といった程度でした。

 一方で、微信ならではの機能に惹かれます。それは、登録済みの友達が「♡」(いいね)した動画が推薦されること。「類は友を呼ぶ」ではないですが、ゴルフやグルメ、旅行など、自分も興味のある動画が次から次へと表示されます。同時に、誰がどんな動画を見ているか知ることもできます。

 そうしたなか、視頻号は抖音と比べて、若干年齢層が高めのユーザーが多い。なおかつ一線や新一線級など大都市居住者も多い。さらには、これまで抖音やライブコマースにはあまり触れてこなかった中高年齢層が、普段使い慣れている微信の使い勝手の良さから、視頻号経由でネット通販をはじめたといった記事を目にしました。

 中国EC市場シェアから見れば、まだマイナーな視頻号。しかし強力な微信のエコシステム(ビジネス生態系)をバックに、急成長の可能性もなきにしもあらず…との思いで、レポートにまとめました。

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◆2024年中国マーケティングトレンド洞察(5)
 ~24年中国マーケ動向【消費編①】反向消費トレンド下でノンブランドに脚光

 ネット流行語にもなっている、中国で「反向消費」と呼ばれるリバース消費。ブランドや高級品を盲目的に追求すること、また価格も見ずに不要なものを購入することをやめ、コストパフォーマンス(コスパ)や体験、商品、サービスの実用性や耐久性を重視する消費トレンドのことだ。その背景にあるのは、シェアや中古品再利用などを支持する理性的な消費観で、シンプルでサステナブルなライフスタイルともいえる......

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◆2024年中国マーケティングトレンド洞察(4)
 ~24年中国マーケ動向【企業編③】SNS重視ながら、アウトドア広告にも脚光

 ここ十数年の間に、マーケティングは「広告中心型」から「全方位型」へとシフトしている。それに伴い、広告予算の多くが、EC(電子商取引)やライブコマース、ソーシャルメディア(SNS)、そして中国で「私域」と呼ばれる微信(ウィーチャット)を活用したCRM(顧客管理システム)網に流れている。「2024中国デジタルマーケティングトレンド報告」によると、2024年にはSNSへのマーケティング予算が、前年比13%増加すると見込まれている......

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◆2024年中国マーケティングトレンド洞察(3)
 ~24年中国マーケ動向【企業編②】ブランディング重視vsコンバージョン重視

 「2024中国デジタルマーケティングトレンド報告」によると、「広告に望む目標は?」の問いに対して、ブランディング(ブランドイメージ強化や認知度アップ)と、具体的な広告効果(販売増)を選んだ企業が、それぞれ85%と76%に達している。2023年と比べると、ブランディングに対する期待が高まっている一方で、販売に対する期待はやや減少している......

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◆2024年中国マーケティングトレンド洞察(2)
 ~24年中国マーケ動向【企業編①】マーケティングへの投資はより慎重に

 秒針営銷科学院と全球数字営銷峰会(GDMS)、調査会社のM360が共同で公表した「2024中国デジタルマーケティングトレンド報告」によると、2023年の企業投資の成長率は、前年比16%増を予想していたが、実際は8%増とコロナ禍の2020年とほぼ同レベルにとどまったようだ。また2024年の企業マーケティング予算(従来型及びデジタル含む)の平均成長率は、前年比11%増を予想。上昇傾向は保っているものの、予想成長率としては、直近7年間で最低水準となった......

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◆2024年中国マーケティングトレンド洞察(1)
 ~2024年中国マーケティング動向 「反向消費」(リバース消費)と「消費降級」が顕著に

 2023年、新型コロナウイルスの流行は収束したものの、世界経済は期待されたほどの急回復には至らなかった。市場はより複雑化し、チャレンジングな局面も増えた。国際通貨基金(IMF)が公表した「世界経済展望報告」によると、世界経済の成長は、2022年の前年比3.5%増から、2023年には3.0増%に減速。2000年から2019年の平均値である3.8%増も下回った。2024年の成長率は、さらに低い2.9%程度に落ち込むと見込まれている......

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◆中国EC業界分析レポート(18)
 ~2024年中国ECトレンド洞察③「国潮」、レトロ、 バーチャル・ミックス求める
2024年5月30日更新

「国貨之光」(突出した中国国産品)の代表格、ダウンジャケット「波司登」
中国で「国潮」(グオチャオ)と呼ばれる愛国トレンドへの注目度も再び上昇し、関連商品の売上が増加している。新たな要素を取り込んだ「新中式」テイストが人気を集め、老舗ブランドにも大きな飛躍のチャンスが訪れている。Flywheel(飛未)が公表した「2023年EC消費トレンド年度報告」によると、中国ブランドに対する注目度が、SNSを中心に高まっている......

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■新着統計データ一覧
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◆2023年中国居住者の1人当たり年間消費支出の内訳
◆中国居住者の1人当たり年間消費支出(2014年~2023年)
◆中国居住者の1人当たり年間可処分所得(2014年~2023年)

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2024年4月号(vol. 113)発行

 会報誌2024年4月号(vol. 113)の巻頭特集では、新たな成長の牽引役として注目の「下沈市場」を取り上げました。

 下沈市場とは、中国で都市の発展度合いに応じて「線級」単位でランク分けされた三線級以下の中小都市に加え、県・鎮、農村部などを含めた市場を指します。中国国土の約95%を占め、総人口14億人の約2/3、つまり約10億人が居住しています。

 2024年の春節休暇期間、ミニブログの微博(ウェイボー)で、「県城経済」(県級都市経済)がキーワードランキングで上位に浮上したことで、下沈市場が再び高い注目を集めました。そのきっかけとなったのが、北京で働く若いユーザーが春節で地元に戻った際に、地方の消費力の上昇に驚いた投稿でした。

 大都市で月収1万元を超える若者が、節約を強いられ、スーパーで夜7時以降に値引きされた食品を購入。一方、地方では月収数千元の若者は時間や金銭面の余裕に溢れ、大きな家に住み、高級車に乗り、消費に明け暮れています。

 一着千元もするルルレモン(カナダ発の高級ヨガウェアブランド)の服を纏い、米ウォルマート系会員制スーパーのサムズ・クラブ(Sam's Club)で高額の輸入チェリーを満喫するなど、地方都市の豊かな消費生活は、都市生活者の驚きと羨望の的となりました。

 ファストフード大手のケンタッキーフライドチキン(KFC)は、中国国内の店舗数が2023年末に1万店を突破。店舗は国内2,000都市以上に分布していますが、新規店舗の半分以上が三線級以下の中小都市でした。

 2023年の新規店舗数が885店だったスターバックスは、新たに進出した都市数27都市のうち、74%が五線級の小都市。全国に3,000以上ある県級都市のうち、スターバックスが進出した都市数はすでに857に達しています。

 米モルガンスタンレーは、2030年までに、中国の三線・四線級都市居住者の消費規模は45兆元に達すると試算。広大な下沈市場の消費潜在力に大きな期待を寄せています。

 しかし中国は国土が広く、多くの人口を抱え、各地の発展度合いもバラバラ。消費構造も各地で異なり、消費者心理も大都市とは大きくかけ離れています。下沈市場での成功は、一筋縄ではいかないことも予想されます。

 2021年10月号で特集した下沈市場。今号で改めてスポットライトを当て、その消費構造や消費者イメージ、具体的な消費傾向、下沈市場での事業戦略などについて、整理と分析を試みました。

 次に、世界に先駆けて“離陸”する中国の「低空経済」を取り上げました。

 低空経済とは、通常1,000メートル以下の低高度(実際のニーズによっては3,000メートルまで)の空域で、民生用の有人航空機と無人運転航空機を輸送手段として、ヒトやモノの輸送など各種シーンにおける低空域飛行活動によって、関連分野の融合的発展をもたらす総合的経済業態のことを指します。

 中国政府もここ数年、低空経済の発展を促進する関連政策を相次いで打ち出しています。2021年には、「国家総合立体交通ネットワーク計画綱要」の中に低空飛行が組み込まれました。2023年12月には、中央経済工作会議が、低空経済を戦略的な新興産業の一つに掲げ、その発展を積極的に推進していくことを奨励しています。

 2024年の「両会」、つまり全国人民代表大会(全人代)と全国政治協商会議(政協)でも、政府の活動報告で低空経済が初めて言及され、各界から注目を集めています。

 中国政府・工業情報化省傘下の調査会社、賽迪顧問(CCIDコンサルティング)が公表した「中国低空経済発展研究報告」によると、2023年の中国低空経済の市場規模は5,059億5千万元に達しているようです。

 政策の後押しや技術の発展、低空空域の開放及び応用シーンの多元化などにより、今後、急成長が予想される中国の低空経済。中国民航局は、中国の低空経済市場規模は、2025年には1兆5千億元、2035年には3兆5千億元に達すると見込んでいます。

 なかでも特に注目されているのがドローン。すでに物流や救援救護など幅広い領域での活用が広がりつつあります。フードデリバリーの美団(メイトゥアン)やEC(電子商取引)の京東(JDドットコム)、宅配の順豊(SFエクスプレス)など大手各社が積極的に導入を進めています。

 そこで今号では、今年、中国で最もホットな話題となっている低空経済について、産業構造から現状、具体的な応用領域、代表的企業、政策、今後の動向などを分析しました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その18)は、スマホ決済の普及とともに市場を一気に拡大した中国フードデリバリー業界の黎明期についてです。

 前号まで紹介してきたネットスーパーや無人コンビニなど、「新小売」と呼ばれる各種O2Oサービスが続々と誕生する前。ちょうどタクシー配車アプリによる“キャッシュバック合戦”が収束しはじめた2016年ごろにさかのぼります。

 当時、中国のフードデリバリー市場は、大手3社が熾烈なキャンペーン合戦を繰り広げていました。

 赤を代表するのがネット検索大手の百度(バイドゥ)傘下「百度外売」。青の「餓了麽」にはネット通販大手のアリババが、黄の「美団外売」にはSNS大手のテンセントがそれぞれバックで出資していました…。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2024年4月号(vol. 113)  もくじ
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【巻頭特集】中国「下沈市場」分析レポート
中国消費の成長を牽引する「県域経済」とは?
中国「下沈市場」再発見!

【業界研究】中国「低空経済」分析レポート
ドローン配送がデリバリーを変える?
世界に先駆けて“離陸”する「低空経済」

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑱
ホワイトカラー層の間で人気だった「百度外売」
3社がしのぎを削った中国「外売」(フードデリバリー)黎明期

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