中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【中国消費洞察メルマガ 第625号】2024年に中国で最もホットな「低空経済」とは?

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティング会員コース
https://www.cast-marketing.com/

================================
2024年6月19日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第625号】
================================

 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 揚州といえば、揚州炒飯(チャーハン)。中国だけでなく、日本でもチャーハンの代名詞的存在なのではないでしょうか。卵やネギのほか、人参やグリーンピース、ハムなどが入った五目チャーハン。いわゆる最もオーソドックスなチャーハンといえます。

 前回訪れた2013年10月には、本場の揚州チャーハンを楽しみに、いざ現地に赴くとチャーハンの「チャ」の字もなく、成都の陳麻婆豆腐のような発祥のレストランもなし。どこか拍子抜けした記憶が鮮明に残っていました。

【第96回】 消費と観光中心に発展進む揚州
豊富な観光資源に恵まれた江蘇省・揚州
https://cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=775

 それが、いまやどこも「揚州炒飯」の看板だらけ。「獅子頭」(肉団子)や「煮干絲」(豆腐麺)、「湯包」(スープ入り小籠包)、「早茶」(揚州式飲茶)など揚州名物メニューの数々をアピールした地元の「淮揚菜」レストランが、かなり増えていました。

 SNSでの情報発信や収集が当たり前となった現代。旅行客もそうした地元ならではの料理を求めるからでもあるでしょう。正直いまだになぜ「揚州炒飯」と呼ばれるのか解明できていませんが、本場で食べるとどこか美味しく感じでしまうのは不思議です。

 今週のコラムは、2024年に中国で最もホットな「低空経済」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第625号をお送りいたします。

────────────────────────────────
■ユーチューブ「中国消費洞察」チャンネル
>> https://www.youtube.com/@china.marketing.insight
────────────────────────────────
中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第625回)
   ◆中国政府も産業振興を強力にバックアップ
    ~2024年に中国で最もホットな「低空経済」とは?~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2024年5月号(vol. 114)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第625回)
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【第625回】 中国政府も産業振興を強力にバックアップ
~2024年に中国で最もホットな「低空経済」とは?~

 中国では2024年に入り、「低空経済」というワードがホットになっています。

 2024年1月1日に、「無人運転航空機飛行管理暫定条例」が施行。同年の「両会」、つまり全国人民代表大会(全人代)と全国政治協商会議(政協)でも、政府の活動報告で低空経済が初めて言及され、各界から注目を集めています。

 低空経済とは、通常1,000メートル以下の低高度(実際のニーズによっては3,000メートルまで)の空域で、民生用の有人航空機と無人運転航空機を輸送手段として、ヒトやモノの輸送など各種シーンにおける低空域飛行活動によって、関連分野の融合的発展をもたらす総合的経済業態のことを指します。

 具体的にはヘリコプターやeVTOL(イーブイトール)と呼ばれる電動垂直離着陸機、産業用ドローンなどによる活動が含まれます。

 賽迪顧問(CCIDコンサルティング)が公表した「中国低空経済発展研究報告(2024)」によると、2024年2月時点で、中国国内の低空経済関連企業数は5万7千社超。その6割以上が華南と華東地域にあり、都市別では深圳、広州、北京がトップ3を占め、成都、長沙、西安が続いています。

 中国民航局によると、2025年には1兆5千億元、2035年には3兆5千億元に達すると見込まれる中国の低空経済市場。フードデリバリーの美団(メイトゥアン)や宅配の順豊(SFエクスプレス)など大手物流各社が積極的に導入を進めるなか、今後の動向に要注目です。

バックナンバー一覧はこちら >> https://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■新着コンテンツ一覧
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティング会員」のログインIDとパスワードが必要です。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。
(お試しID発行 >> https://www.cast-marketing.com/trial/)

◆中国アプリ利用状況分析レポート(7)
 ~ジャンル別アプリ利用状況を洞察⑤~映画・コンサート

 ゼロコロナが明けた2023年には、映画やコンサートなどが大人気となり、チケット販売アプリのユーザー数が急増した。アフターコロナのエンタメ消費に対する旺盛なニーズが読み取れる。オンラインチケット販売プラットフォームは、自営型と第三者型に分けられる。自営型プラットフォームには、チケット代理専門プラットフォーム(大麦網、永楽票務など)のほか、公演の主催者側が運営するチケット販売プラットフォーム(聚橙網や開心麻花など)がある......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5490

◆中国アプリ利用状況分析レポート(6)
 ~ジャンル別アプリ利用状況を洞察④~ネット配車アプリ

 中国インターネット情報センター(CNNIC)の「第53回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年末時点の中国ネット配車アプリユーザー数は5億2,800万人で、前年同期比で約8,000万人増加した。ネット配車監督管理情報交流システム(網約車監管信息交互系統)によると、2023年のネット配車プラットフォーム数は330社超で、オーダー数は通年で90億件を超えている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5489

◆中国アプリ利用状況分析レポート(5)
 ~ジャンル別アプリ利用状況を洞察③~生鮮EC(ネットスーパー)

 中国で「生鮮EC」と称されるネットスーパー業界は、コロナ禍で急成長した。ゼロコロナ措置が緩和された2023年に入ってからは、やや業績を落としているが、現在も堅調な成長を持続している。EC関連調査会社の電数宝(DATA.100EC.CN)によると、2023年の生鮮EC市場の取引額は6,428億元で、前年比14.7%増えた。生鮮ECユーザー数は5億1,300万人で、同じく前年比11.5%増だった......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5488

◆中国アプリ利用状況分析レポート(4)
 ~ジャンル別アプリ利用状況を洞察②~生活情報サービス

 コロナの流行が収束し、最も賑わいを見せているのは“ご当地”の生活関連情報プラットフォームだろう。生活情報のO2O(オンライン・ツー・オフライン)モデルは、来店とデリバリー型の2つに分けることができる。来店型は、顧客をオンライン情報からオフラインの実店舗に誘導し、店内で消費させるモデル。レストランやレジャー施設、披露宴・写真撮影、美容院などがこれに当たる......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5487

◆中国アプリ利用状況分析レポート(3)
 ~ジャンル別アプリ利用状況を洞察①~EC(電子商取引)

 中国国家統計局によると、2023年の中国ネット小売総額は15兆4,000億元で、11年連続世界一となった。なかでも、実物商品のネット小売額は、前年比で8.4%増加。社会消費品小売総額(小売全体)に占めるECの割合(ネット化率)も、前年比0.4%増で27.6%に達している。中国インターネット情報センター(CNNIC)が公表した「第53回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年のECユーザー数は前年比6,967万人増の9億1,500万人で、すでにネットユーザー全体の83.8%に達している......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5486

◆中国アプリ利用状況分析レポート(2)
 ~中国のモバイル通信利用状況を洞察

 中国のモバイル通信トラフィックの伸びは、主に若年層とシニア層の利用増加によるもので、ユーザーは一線、新一線、二線級の大都市に集中する傾向が見られる。中国の調査会社クエストモバイルによると、2023年1月と12月のデータを比較すると、「00後」(2000年以降生まれ)と「60後」(1960年代生まれ)世代の比率が上昇。また一線、新一線、二線級の大都市の比率が10.5%増加していることがわかった......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5485

◆中国アプリ利用状況分析レポート(1)
 ~アプリが中国消費の実態を映し出す“鏡”? アプリ利用状況から中国消費トレンドを読み解く

 中国インターネット情報センター(CNNIC)が公表した「第53回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年12月時点の中国ネットユーザー数は10億9,200万人で、前年同期比で2,480万人増えた。中国のインターネット普及率は77.5%で、農村部の普及率も66.5%に達している。中国の調査会社iResearch(艾瑞諮詢)が公表した「2023年中国モバイルトラフィック年度報告」によると、2023年12月時点の中国モバイル通信のMUD(マンスリー・ユニーク・デバイス)数は13億300万個、ネットユーザーの1日平均利用時間は271.7分、1日平均利用回数は64.2回となっている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5484

◆2024年中国マーケティングトレンド洞察(16)
 ~24年中国マーケ動向【KOL編⑤】達人マーケティングのスマート化と科学化

 達人(インフルエンサー)を使ったマーケティングにおいて、これまでマッチングや委託の交渉は、主にヒトを介して行ってきた。効果に対する評価も、どちらかというと主観的で、科学的根拠や客観性に欠けていた。しかし人工知能(AI)やロボット学習技術の向上にともない、この傾向にも変化が起きている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
https://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=5483


■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■新着統計データ一覧
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆2023年中国居住者の1人当たり年間消費支出の内訳
◆中国居住者の1人当たり年間消費支出(2014年~2023年)
◆中国居住者の1人当たり年間可処分所得(2014年~2023年)

統計データ一覧はこちら >> 
https://www.cast-marketing.com/statistics/

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■お知らせ
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆会報誌「中国消費洞察」2024年5月号(vol. 114)発行

 会報誌2024年5月号(vol. 114)の巻頭特集では、ライブコマース業界の新たなブルーオーシャンとして注目される微信(ウィーチャット)の動画プラットフォーム「視頻号」(シーピンハオ)を取り上げました。

 中国インターネット情報センター(CNNIC)の「第53回 中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年12月時点のショート動画ユーザー数は10億5,300万人で、ネットユーザー全体の96.4%に達しています。

 一方、同じく2023年12月のライブコマースユーザー数は5億9,700万人。前年同期比で8,267万人増加し、ネットショッピングユーザー全体の54.7%。ライブコマースユーザー数は、今後も増え続けると予想されています。

 中国調査会社iResearch(艾瑞諮詢)は、2023年の中国ライブコマース市場規模は、前年比35.2%増の4兆9,000億元と試算。一時期に比べ、成長の勢いはやや鈍化しているとはいえ、依然として高い成長率を保っています。

 中国でショート動画プラットフォームといえば、抖音(ドウイン・TikTok)と快手(クワイショウ)の2強です。DAU(デイリー・アクティブユーザー)は、抖音が8億人超、快手も3億7,000万人に達しています。

 両プラットフォームはライブコマースの業績も目覚ましく、2023年の抖音のGMV(流通取引総額)は2兆6千億元、快手も1兆1千億元で、両社合わせたシェアは、ライブコマース市場全体の約75%を占めています。

 その一方で、運営コスト上昇で、利益確保が年々困難になりつつある抖音と快手。そうしたなか、2020年に運営を開始した微信・視頻号が、13億4千万人に上る微信ユーザーを強みに、2023年以降急成長。2024年に最も大きな注目を集めているプラットフォームとなっています。

 ミニアプリ(小程序)や公式アカウント(公衆号)、ウィーチャットペイ(微信支付)など、微信のエコシステム(ビジネス生態系)内の各種機能とも連動。GMVでは抖音や快手にはまだ遠く及ばないものの、その可能性には、企業マーケティングの世界からも熱い視線が集まっています。

 中国で消費者層や消費ニーズが目まぐるしく移り変わる今、企業はこの視頻号をどのように活用すれば良いのか?その独自性や優位性はどこにあるのか?今号で詳しく整理、分析しました。

 次に、「性価比」(コスパ)最優先の時代が到来するなか、FMCG(Fast Moving Consumer Goods:日用消費財)消費の変化から中国消費トレンドを洞察しました。

 2023年、中国のGDP(国内総生産)は約126兆元。前年比の成長率は5.2%増で、世界平均(3%増)を上回りました。IMF(国際通貨基金)やゴールドマン・サックスなどは、2024年の世界GDP成長率は2.6~2.9%にとどまる一方で、中国のGDP成長率は4.2~5%になると予測しています。

 経済成長を最も牽引したのは消費で、百貨店やスーパーの売り上げ、インターネット販売の合計である社会消費品小売総額(小売全体)は、前年比で7.2%増加。消費は中国経済成長の4.3%分に相当し、その貢献度は実に82.5%に達しています。

一方で、調査会社ニールセンIQによると、リアルのFMCG市場は、2023年第3四半期時点で2019年同期比92%と、未だに完全回復には至らず、また2022年同期比でも3.2%減。2022年の上海ロックダウン以降、消費者の期待感・満足度・信頼感の指数が軒並み低迷しているデータもあります。

 デジタルマーケティング会社のDATA100(数字100)が公表した「2024年中国消費とEコマース小売ジャンルトレンド洞察報告」によると、中国の人たちはコロナ禍の堅実な消費態度を現在も保っていることが浮き彫りとなりました。

 不要なものは買わないと答えた人は53%、計画的に消費し、衝動買いはしないとした人は33%、買得感のある買い物を重視する人は23%、身の丈に合った暮らしを心がけ、使いすぎないようにしている人が33%、買い物は複数の店を比較してから決めるという人も23%に達しています。

 コスパにこだわり、節約志向が広がるなか、今後どのようなジャンルが新たな成長ポイントとなるのか?企業が消費者のニーズを満たし、忠誠度を保つにはどうすればよいのか?

 今号では、中国の消費者の信頼感や市場トレンド、チャネル競争、人気商品ジャンルなどの角度から、コスパ志向の中国消費市場をどう生き抜くかについて、詳細に分析しました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その19)は、2017年ごろ急増した電話ボックス似の「ミニKTV(カラオケボックス)」について。

 以前は現金が盗まれるとの理由で普及が進まなかった自動販売機ですが、スマホ決済対応型が登場して以降、中国全土またたく間に広がりました。

 UFOキャッチャーやカプセルトイなど日本でもお馴染みの機器だけでなく、モバイルバッテリーや傘のレンタル、マッサージチェアなども、スマホ決済普及とともに、“雨後の筍”のごとく各地で設置されました。

 このように、スマホ決済の普及に伴い、駅やモールでの空きスペースを活用したビジネスが活況となるなか、ミニカラオケボックスも若者を中心に大人気に。彼らが殺到して利用した目的は…。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

================
会報誌『中国消費洞察』 
2024年5月号(vol. 114)  もくじ
================

【巻頭特集】微信視頻号分析レポート
ライブコマース業界の新たなブルーオーシャン
微信・動画プラットフォーム「視頻号」(シーピンハオ)

【トレンドウォッチ】中国FMCG消費分析レポート
「性価比」(コスパ)最優先の時代到来!
FMCG消費の変化から中国消費トレンドを洞察

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑲
スキマ時間にさくっとカラオケのニーズに応える…
電話ボックス似の「ミニKTV(カラオケボックス)」急増

※詳細はこちら:https://www.cast-marketing.com/newsletter/

────────────────────────────────
【中国マーケティング会員コース クイックリンク】
────────────────────────────────
■ サービス詳細 >> https://www.cast-marketing.com/service/
■ お試しID発行 >> https://www.cast-marketing.com/trial/
■ お問い合わせ >> https://www.cast-marketing.com/inquiry/
■ メルマガバックナンバー >> https://www.cast-marketing.com/e-zine/
■ 会報誌バックナンバー >> https://www.cast-marketing.com/newsletter/

pageTop