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月刊会報誌『中国消費洞察』

2024年11月号 (vol. 119)

月刊会報誌『中国消費洞察』2024年11月号 (vol. 119)
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【マーケティングコラム】中国消費市場の真実に迫る①
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中国消費は本当に危機的状況なのか?
 会報誌2024年11月号(vol. 119)の巻頭特集では、ますます“若返る”中国のシルバー世代の実態に迫りました。

 中国で「銀髪族」と呼ばれるシルバー世代。60歳以上の高齢者を指しますが、同世代の人口が、増加の一途を辿っています。

 国家統計局によると、2023年末時点で、60歳以上の人口は2億9,697万人となっており、人口全体の21.1%を占めています。2035年には、4億人に達し、全体の30%に達するとも予想されています。

 急ピッチで高齢化が進む中国ですが、一方で高齢者の増加に伴い、「銀髪経済」と呼ばれるシルバー・エコノミーにも注目が集まっています。

 米調査会社フロスト・アンド・サリバン(Frost & Sullivan)は、中国のシルバー・エコノミーの市場規模が2023年に7兆元を超えると試算。中国のGDP全体の6%を占める計算となります。

 中国老齢科学研究センターも、2035年には30兆元前後に達し、GDPに占める割合も10%前後と予想しています。

 中国の高齢者は、相対的に“若い”傾向が見られます。年齢層別では、2022年時点で、60~69歳の“前期”高齢者が1億5,000万人超で、全体の半数以上を占めています。

 60歳代の“若い”シルバー世代は教育水準が比較的高く、消費力も申し分ありません。新しい物事を受け入れる能力が高く、消費観や消費行動も、当代の若者と大きな差がなくなりつつあります。

 中国の雑誌「咬文嚼字」公表の2024 年10大流行語でも、高齢化が進行するなかで高齢者が持つ力を示す「銀髪力量」が選出されました。まだ若々しく活き活きした“アクティブ・シニア”層が生み出す経済効果にも、期待が寄せられています。

 中国消費を語るうえで、無視できなくなりつつあるシルバー世代。彼らの消費状況や消費観、またシルバー・エコノミーの発展状況や動向を分析し、そこから生まれる新たなビジネスチャンスを洞察しました。

 次に業界研究として、拡大がつづく中国越境EC市場を再検証しました。

 緩やかな拡大傾向を維持している中国の日用品消費市場。国家統計局によると、百貨店やスーパー、インターネット販売などを合計した社会消費品小売総額(小売売上高)は、2024年上半期に、前年同期比で3.7%のプラスとなりました。

 中国で「消費分級」と呼ばれるメリハリ消費トレンドが顕著となりつつあります。「貴替」、つまりよりハイエンドなものを求める動きと、コスパの高い代替品を求める「平替」が混在し、二極化が進んでいます。

 嗜好やニーズが多様化するなか、海外に目を向け、より高品質で個性的な商品やサービスを求める消費者も増加。これに伴い、越境EC(電子商取引)市場も急拡大しています。

 中国調査会社の易観分析(Analysys)が公表した「2023年越境輸入ECユーザー消費特徴簡単分析報告」によると、中国の越境EC市場規模は2018年の4,628億元から、2023年には5,517億元に拡大しました。

 またニールセンIQも、中国の越境ECユーザー数は、年間約20%のペースで増加。2023年には1億8,800万人に達し、ECユーザー全体の18%を占めたと試算しています。

 越境ECで販売される商品も、日用品から高級品、さらにはニッチなものから、ネットやSNSでバズった「網紅」(ワンホン)商品まで、多様化が進んでいます。

 中国政府は2022年3月に、「越境EC小売輸入製品リスト」を更新。スキー板やゲーム設備、猫砂、トマトジュースなどが追加され、取り扱える商品ジャンルは1,476にまで増加しています。

 また1人あたりの1回の消費限度額も、2019年に2,000元から5,000元に。また年間消費限度額も2万元から2万6千元へと引き上げられました。

 そのほかにも、一部商品の輸入関税の引き下げ、通関プロセスの合理化、税制優遇措置の導入など、越境EC市場の拡大に貢献しています。

 一時期のブームからは若干熱気が冷めた感が否めない中国越境ECですが、改めて同市場の発展状況に注目し、消費トレンドや今後の動向について分析しました。

 マーケティングコラムは、中国消費市場の真実に迫る(その1)ということで、中国消費は本当に危機的状況なのか?についてです。

 2024年上半期、中国の消費市場は、過去に例のないほどの厳しい状況となりました。2024年1〜6月の社会消費品小売総額(小売売上高)は23兆5,969億元。前年同期比3.7%増にとどまり、前年同期の成長率8.2%増を大きく下回りました。

 デフレによる圧力にも直面している。2024年6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同期比でわずか0.2%増にとどまり、生産者物価指数(PPI)に至っては0.8%減となりました。

 消費マインドの落ち込みと不動産市場の低迷などを背景に、アフターコロナの経済回復は予想を下回っているものの、中国の巨大な消費市場には明るい話題もいくつか存在します
…。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2024年11月号(vol. 119)  もくじ
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【巻頭特集】中国シルバー世代分析レポート
ますます“若返る”アクティブ・シニア層
中国「銀髪族」(シルバー世代)の実態に迫る

【業界分析】中国越境EC業界分析レポート
ネットで気軽に海外品を“直輸入”
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中国消費市場の真実に迫る①
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