会報誌2026年1&2月合併号(vol.131)の巻頭特集では、「2026年中国消費トレンド分析レポート」として、中国消費を左右する12の潮流を整理しました。
現在、中国の消費市場は大きな転換点を迎えています。不動産・インフラ投資を軸とした高成長モデルが調整局面に入り、消費の担い手も「80後」「90後」から「95後」「00後」へと若年化する中で、消費行動そのものが質的に変化しました。
生活必需品では価格や成分、機能を徹底的に比較し、コストパフォーマンスを重視する一方、健康、ウェルネス、旅行、IP(キャラクター等の知的財産)、推し活、国潮(愛国)カルチャーなどの分野では「自分にとって意味があるか」「満足や共感につながるか」を重視し、出費を惜しまない傾向が強まっています。
日常では合理的に節約しつつ、価値を感じる領域には積極的に投資する――こうしたメリハリのある消費行動が、中国市場の新たな特徴となりました。広告やブランド力だけでは選ばれにくくなり、具体的な機能や使用価値を示せない商品は淘汰される一方、明確な世界観や体験価値を提供できるブランドは高価格帯でも支持を集めています。
今号では、「安いか高いか」ではなく「納得できるかどうか」を軸とする新たな消費構造を前提に、2026年に注目すべき12の潮流を提示しました。中国市場の次の動きを読み解くための実践的な指針となる内容です。
トレンドウォッチでは、中国で急速に存在感を高めている「興趣(興味・趣味)消費」に注目しました。多くの人が同じ流行を追う時代から、自分の関心領域に時間とお金を集中投資する時代へと移行しています。
将来への不確実性が高まる中で、「自分でコントロールできる世界」を持ちたいという心理が背景にあり、趣味の深化やスキル向上、コミュニティへの参加など、自己充足型の消費が広がっています。企業には商品を売るだけでなく、趣味の成長プロセスに寄り添う存在としての役割が求められるようになりました。
今号では市場性、収益性、文化的影響力、成長余地の4つの観点から分析し、特に有望と考えられる8分野を抽出しています。
マーケティング・コラムでは、AI(人工知能)が主役となりつつある中国ネット広告市場を取り上げました。2025年はAIによる広告配信やビッグデータ活用が進み、市場は堅調な成長を維持しました。
市場規模やプラットフォームの勢力図、業種別の広告投資動向を整理するとともに、今後重要となる媒体や手法、消費者行動の変化、日本企業にとっての新たなビジネス機会について解説しています。中国市場で効果的な販促戦略を検討するうえでの実践的な参考資料としてご活用ください。
そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。
================
会報誌『中国消費洞察』
2026年1&2月合併号(vol.131) もくじ
================
【巻頭特集】2026年中国消費トレンド分析レポート
売れる理由が変わった?
2026年中国消費を左右する12の潮流
【トレンドウォッチ】中国「興趣」消費市場分析レポート
興味や趣味が中国消費を再構築
成長が期待される「興趣」8大分野を読み解く
【マーケティング・コラム】
AIが主役となるマーケティングの新時代へ
データで読む2025年中国ネット広告市場