旅行サイトとブログが情報収集源
中国人気旅行口コミサイト「螞蜂窩」
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では、日本旅行関連の情報はどこで収集しているのだろう。今回の調査によると、ほぼ全ての対象者が自らインターネット上で観光地、アクセス、攻略法等の情報を収集していた。中国では百度(Baidu)の他、携程(
www.ctrip.com)、途牛旅遊網(
www.tuniu.com)、馿媽媽(
www.lvmama.com)、去哪児(
www.qunar.com)等の大手オンライン旅行代理店のサイトが多く利用されている。これらサイト上ではオンラインでエアチケットの購入や、ホテルや目的地の予約ができるだけでなく、観光地やその攻略法に関する情報収集も可能だ。また螞蜂窩(
www.mafengwo.com)、窮遊網(
www.qyer.com)など観光地に関する専用情報サイトもあり、当初は旅行者による情報を掲載するのみだったのが現在は個人旅行の手配もできるようになっている。中でも携程(Ctrip)と螞蜂窩は人気が高い。
台湾の旅行者は中国からの旅行者と異なり、主にGoogle での検索を通してブログの記述等を参考にする。また、例えば「西日本鉄道」による旅情報の公式サイトや各県の観光サイト等をより信頼するという。これらは商業的な誇大広告や虚偽がないと考えられているためだ。
買い物やグルメの情報収集は、中国、台湾ともに友人の推薦を参考にする。友人の実際の経験に基づいた情報は説得力がありより確実だからだ。また、ソーシャルメディアも主な情報収集ルートの1つ。ソーシャルメディア上の投稿や友人に転送した情報は知らず知らずのうちに蓄積され、日本の人気商品やレストランに関する大きな情報源となっている。
中国の日本関連情報ミニブログ~全日本愛好者社区
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中国における主要なソーシャルメディアは微博と微信(Wechat)で、微信の日本関連のオフィシャルアカウントでは知日(zhi_japan)、東京新青年(tokyomen)、日本窗(Win_inJapan)、行走与日本(xingzouriben)、日本流行毎日速報(zhepen)、相約日本(zhepen)、今日日本(jinjapan)、新鮮日本(xinxianriben)等、微博では「全日本愛好者社区」や「日本値得買大賞」等が有名だ。
台湾ではフェイスブックが最も多用され、日本関連の著名アカウントには「日本薬粧失心瘋倶楽部」、「日本人的日本旅行指南」、「日本自助旅遊中毒者」等があり、「いいね!」のクリック数は平均60~70万に達している。
これらから取得できる情報について、利用者は基本的に満足しているが、旅行ニーズの多様化、個性化に伴い、一部の利用者は情報が似通いすぎていることに不満を感じ、より様々な体験を知りたいと感じている。
「今はどこも似通った情報が多すぎ、個性的な内容が少ない。(石さん、女性、35歳)」
「子供向けの娯楽情報やレストラン情報がもっと欲しい。(姜さん、男性、34歳)」
「ホテルの紹介に中国語が通じるか否かを記載して欲しい。(孫さん、女性、39歳)」
「健康診断ツアーや留学関連の情報がもっと欲しい。(張さん、女性、34歳)」。
このように、日本への旅行客は家族連れであることも多く、大人向けの情報のみならず、子供関連の情報へのニーズも高い。また日本での健康診断や医療関連ツアーのニーズもある。一部の旅行代理店では既に医療機関との提携を開始し、医療関連ツアーを募集しているが、多くの人が宣伝不足、情報不足と感じており、より多くのルートでの情報提供が求められている。(続)
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