【キャスト中国市場インサイトメルマガ　第33号】～地方都市の攻略は中国事業の重要なカギ～

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2012年8月8日　毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ　第33号】　
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【目次】
　１．コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ～地方都市の攻略は中国事業の重要なカギ～
　２．新着コンテンツ一覧
　３．お知らせ
　　■チャイナ・マーケット・インサイト　第5回開催　9月4日（火）・東京
　　激戦区の沿岸部から内陸二、三線級都市へ積極進出！
　　「欧米系高級ブランドの中国富裕層顧客戦略」
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※8月13日（月）～17日（金）は、コンテンツの更新とメルマガの配信をお休みさせていただきます。

　こんにちは。キャストの大亀です。
　先日、北京の北東約250kmに位置する河北省の承徳に行ってきました。承徳は昔から避暑地として有名で、７月末ながら夜は19℃にまで気温が下がり、涼しいというよりは若干肌寒い感じでした。承徳での食べ物は、中国の麺食を中心とした典型的な北方料理や満族（満州族）料理がメインですが、北方の人たちが好む羊肉や鶏肉の串焼き屋台が多く出ており、外でビールを飲みながら串焼きをほおばる人たちが深夜までたくさんいました。
　今回はこうした料理のほかに、承徳ならではの珍しいものもあり、私も話のタネに鹿肉、狼肉、スズメ、蚕を食しました。鹿肉は牛肉の赤身をもう少し硬くした感じ、狼肉は狗（犬）肉と似ており鴨肉の臭みがない感じ、スズメはハトのから揚げをさらに小さくかつ肉を少なくした感じ、蚕はパリッとした薄い皮で中身は卵の白身のような食感でした。いずれも決して美味とはいえず、塩やにんにくなどの調味料で味をごまかしているような感じでした。
　では、中国市場インサイトメルマガ第33号をお送りいたします。

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コラム　
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
　～地方都市の攻略は中国事業の重要なカギ～
　
　先日、北京の北東約250kmに位置する河北省の承徳に行ってきました。承徳は昔、清朝の歴代皇帝が夏の避暑地として訪れ政務を執った場所で、清代の離宮である避暑山荘やその周りを取り囲むように建てられた寺社群である外八廟は世界遺産にも登録されています。
　確かに7月末にも関わらず日中は25℃でかつ空気が乾燥しているので外を歩いていても若干汗ばむ程度でしたが、夜は逆に19℃まで気温が下がり、35℃を超える上海から行った身としては涼しいというよりも逆に肌寒いくらいでした。夕方近くになると街中にある公園のような広場に住民が集まってきてバドミントンや羽蹴りを楽しみ、のど自慢のようなステージが設けられ、夜は大カラオケ大会となっていました。
　承徳は燕山山脈の高原地帯にこぢんまりとたたずむ小さな町という感じで、町自体も避暑山荘を中心に周辺の外八廟と呼ばれるお寺を含め、観光業で成り立っているような感じでした。しかし、観光業が中心とはいえ、他の観光都市のようなお土産やレストランなどからの呼び込みもほとんど目にすることもなく、まだ昔ながらの素朴な田舎町の様相で過ごしやすかったです。
　そんな承徳も経済発展の波は押し寄せており、郊外にはマンションや商業施設など至るところが建設ラッシュで、明らかに観光資源と避暑を目的とした不動産投資目的の資金や人が集まっているようです。また元宝山という市内から10kmほど離れた場所では、野外の大型舞台で約500人のキャストと馬数頭で演出されたショー（演劇）が開催され、周辺には別荘的なホテルやレストラン、スキー場などが隣接し、新たなレジャー客層をターゲットにした投資がされていました。
　そんななか、街中では日本料理レストラン含め、日本語や日本ブランドの看板をほとんど目にしませんでした。中心地の百貨店にも日本の商品はほとんどなく、唯一あったのは資生堂のAUPRESと時計のシチズンでした。一方では韓国や台湾ブランドはスーパーでもたくさん販売されており、独自なのか強力な代理店がいるのかわかりませんが、彼らの底力と威力を感じました。対照的に三四線級都市にまで手を伸ばせていない日本企業が将来、承徳にまでマーケットを広げるのか、または今後も全く無理なのか。こうした都市の攻略が、日本企業の中国での成功を占う重要な鍵になっているような気がしました。

文責：コンサルタント　大亀浩介（ twitter @kosukeokame ）
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新着コンテンツ一覧
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「PCの経験生かしスマホ市場を攻略するレノボ」
　～スマホ市場でシェア2位！レノボ躍進の背景
　中国のPC及び通信機器市場で、中国メーカーの聯想（レノボ）の存在が急上昇している。もともとPCメーカーで、IBM買収やNECとの合弁などで規模を拡大してきたが、近年は携帯電話、特にスマートフォン市場での活躍が著しい。2012年4～6月期におけるスマホ販売シェアは、1位がサムスン（22.2％）、2位がレノボ（11.9％）、3位が華為（ファーウェイ）（11.2％）の順だ……
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「タオバオで目立つ女性出店者の増加」
　～ECサイト出店者の男女比に変化？
　C2Cサイト最大手の淘宝網（タオバオネット）の最新統計で、出店者側の女性比率が上昇し、消費者からの評判も良いことが分かった。同社の2012年7月の統計データによると、出店者の男女比率は51：49で、両者がほぼ同じ比率になっている。09年以来、女性出店者は毎年60％以上増えており、ついに男性出店者に並んだということだ……
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「飽和状態のクーポン共同購入サイトの将来は？」
　～再編機運が高まる中国の「団購」業界
　中国で「団購」と呼ばれるクーポン共同購入サイト。各企業で提携や合併の動きが進み、業界再編の機運が高まっている。団購ポータルサイトの団800によると、12年6月末時点で中国の団購サイトは約2976を数える。前月の5月から20サイト減少したというが、まだまだ大きい数字だ……
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「香港系大手ドラッグストア「ワトソンズ（屈臣氏）」徹底研究（16）」
　～「買一送一」を可能にするワトソンズのPB戦略【流通・価格編②】
　ワトソンズは2006年以降、中国市場での拠点拡大の積極策を背景に、いわゆる“価格戦争”を仕掛けている。「低価格戦略」「低価格保証」「他店より高かった場合には半額返金」などの戦略を消費者に深く浸透させることに成功してきた……
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お知らせ
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■チャイナ・マーケット・インサイト　第5回　受付中！
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激戦区の沿岸部から内陸二、三線級都市へ積極進出！
「欧米系高級ブランドの中国富裕層顧客戦略」
「これが知りたかった！」という中国ビジネスの疑問について、各業界のキーパーソンに直接ヒアリングし、その実態をズバリ解説する「チャイナ・マーケット・インサイト」。第5回は、欧米系高級ブランド企業を例に、その中国富裕層顧客戦略を紐解きます。
今回は、時間帯を従来の夜から午後に変更して開催いたします。

日時：2012年9月4日（火）　14:30～16:00（受付は14:00より）
場所：六本木アカデミーヒルズ　カンファレンスルーム6
　　　（東京都港区六本木6-10-1　六本木ヒルズ森タワー49階）
講師：キャストコンサルティング㈱取締役　大亀浩介
費用：5,000円（税込）/名
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