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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第37号】~日本式サービスは臨機応変に導入を~

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2012年9月12日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第37号】 
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【目次】
 1.コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~日本式サービスは臨機応変に導入を~
 2.新着コンテンツ一覧
 3.お知らせ
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 最近中国の巷で最も流行っているテレビ番組に「中国好声音(Voice of China)」があります。これはいわゆる歌手のオーディション番組なのですが、4名の審査員(中国や台湾で有名な元スター)が後ろ向きに座り、出演者が見えない状況で歌声だけで良し悪しを判断し選抜するというのが特徴的で、出演者の経歴紹介の演出含め人気を博しています。
 現在は第1ラウンドが終了し、各審査員のチーム内でさらなる選抜が行われる第2ラウンドに突入しているのですが、さすが中国13億人から選ばれた人たち、歌のレベルも素人ながらかなり高いと思います。
 この番組、浙江省のローカルテレビ局が放送しているのですが、このスポンサーに昨今商標権で「王老吉」と争っている「加多宝」という涼茶ブランドの広告がガンガン流れています。この番組を一緒に見ている7歳の娘が先日コンビニで「あっ、加多宝だ!」と赤い缶を見つけて喜んでいるのを見て、こうやって企業や商品のブランドや知名度が上がるのだなあ、とつくづく気づかせられました。
 では、中国市場インサイトメルマガ第37号をお送りいたします。

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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~日本式サービスは臨機応変に導入を~
 
 大学卒業後、日本を離れてアメリカ、台湾、上海と移り住み、はや16年が経ちました。当初はこんなに海外生活が長くなるとは思ってもいませんでしたが、いざ振り返るともうすぐ日本で過ごした月日と逆転するのだなあと感慨深くなりました。特に中国社会という意味においては、台湾の6年と上海の8年で14年になるのですが、私の考え方や生活習慣にも中国的な要素がかなり色濃く影響しているようです。たとえば、日本に帰って横断歩道を渡る際、ついつい赤信号でも車がいないことを確認できると渡りたい衝動にかられます。また電車に乗っているときも、携帯に電話がかかってくると、つい電話に出てしまいます。(さすがに長話はしませんが・・・)
 昨年の後半から毎月1週間程度、出張で東京にいる機会が増えたのですが、そこで気づいたのが、やはり日本の接客サービスのすごさと心地よさです。ホテルなどは当然ですが、レストランやコンビニなど、従業員の親切な接客や対応には、中国でのぶっきらぼうなサービス態度に慣れた身としては、改めて感動するとともに、場合によっては、あまりにも度が過ぎていて「そこまでしなくても・・・」と思うほどの過剰なサービスに違和感を感じることもあります。
 そこでふと思ったのが、日本式の接客やサービスの基準が本当に中国でも受け入れられ求められているのかということ。中国でも日本式接客やサービスを提供することで成功した成都のイトーヨーカドーや青島のジャスコ、現在それを売りに事業を拡大しているヤマダ電機など、店舗内では「歓迎光臨(いらっしゃいませ)」、「謝謝(ありがとうざいました)」、「謝謝光臨(またお越しください)」と深々と頭を下げながらお辞儀する従業員の姿がいたるところで見受けられます。一方、長沙(湖南省)で一躍大成功を収め、日本でも注目されているスーパーの平和堂では、接客時の笑顔など中国でも必要とされているものを導入したが、日本では角度30度がマニュアルとなっているお辞儀は中国には習慣がないということで採り入れなかったといいます。
 台湾と中国でかれこれ10年間、セリーヌの総経理を勤めた方にインタビューした際にも、台湾では何も購入しなかった客にも、入り口まで見送りし「謝謝光臨」とお辞儀していたが、中国では従業員から「それはやりすぎ」と猛烈な反発に会い、結局は現場の判断に委ねたそうです。日本式サービスや接客も、日本基準で厳格に要求するのではなく、TPO(時間・場所・場合)に応じて臨機応変に対応させるバランス感が中国では大事だなと思いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介( twitter @kosukeokame )
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「ぜいたく品の裾野広がる、中国本土での購入意欲も上昇」
 ~高級化粧品が人気、中国人のぜいたく品購入トレンド
 「ジュエリーやバッグは一番買いたいものではない」「ネットで高級品購入の機会が増えた」――。市場調査会社のイプソスと独立系PR会社であるルーダー・フィン・アジアが共同でまとめた「2012中国奢侈品報告」の中で、中国人のぜいたく品に対する消費傾向の微妙な変化がうかがえる……
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「大潤発などハイパーマーケットが内陸市場開拓」
 ~内陸市場と地方都市戦略進める小売企業
 中国に進出する企業のターゲットが、これまで消費の中心だった沿岸部から徐々に内陸部へとシフトしてきている。小売の代表格であるハイパーマーケット各社の展開地域をみるとその傾向が分かる。内陸市場及び地方都市の開拓に特に積極的なのは大潤発だ。同社は11年に進出した地域のうち、約8割が2線級都市、3線級都市と呼ばれる準大都市及び中規模都市だった……
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「史上最大のEC価格戦、勝者は誰?(3)」
 ~政府介入で平謝り、EC大手の値引き競争終演
 8月中旬にEC業界で話題を呼んだ、京東商場、蘇寧易購、国美電器の値引き競争。その後の始末と言ってもいいのだろうか、事態は意外な方向に流れている。この値引き競争に不備な点、はたまた「詐欺行為」があったとし、政府が調査に乗り出したのだ。それに対してEC運営者側は平謝り。なんとも情けない結末を迎えそうだ……
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「史上最大のEC価格戦、勝者は誰?(2)」
 ~安売りからオリジナル商品への分岐点か
 EC・家電販売大手の京東商城、蘇寧易購、国美電器が繰り広げた仁義なき安値合戦。業界では大きな話題を集めたものの、結果としては消費者が置いてけぼりとなった。京東商城の劉強東CEOは微博(ウェイボー)上で、自社商品がいかに安く、蘇寧がどれだけ暴利をむさぼっているかをアピールしていたが、全体に占める割引商品の比率は上述3社の中で最も低かった。国美がこの価格戦に参入すると聞いたときには、劉CEOは「我々は最大手と戦っているんだ。国美みたいなどうでもいい奴はさっさと消えろ」とまで豪語したのも消費者のイメージダウンにつながったようだ……
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お知らせ
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■ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊!
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 創刊号は、巻頭に昨年11月開催の「チャイナ・マーケット・インサイト」セミナーで取り扱ったテーマ「カルフール徹底研究」を特集し、フランス系スーパーチェーン大手である同社の入場料や棚代、バイヤーとの折衝、店舗の立地条件など、同社の関係者からヒアリングした結果をレポートしています。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。ご希望の方には無料で創刊号を郵送しています。お申し込みは下記アドレスへアクセスしてください。

ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
創刊号 もくじ

【チャイナ・マーケット・インサイト】
外資系スーパー「カルフール」徹底研究
「超市」の流通の仕組みに迫る

【都市別レポート】
鄭州~河南1億人の消費潜在力に影響を与える都市~
「中原を制するものが天下を制す」

【マーケティング】
ヤフーと楽天、中国EC撤退のワケ
躍進中のEC大手「京東商城」、実情と課題は?
中国における化粧品輸入の基本的ポイント
湖北省で人気の「H&M」、腕時計が好きな浙江人
中国の老人ホーム市場から見る日中シルバービジネス
PCの経験活かしスマホ市場を攻略するレノボ

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