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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第58号】～B2Cが中国ネット通販の中心に～
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2013年2月13日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第58号】
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
～B2Cが中国ネット通販の中心に～
2. 新着コンテンツ一覧
3. お知らせ
1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.3 (JAN&FEB) 発行
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新春快楽！キャストの大亀です。
中国は春節休暇に入っています。今年の春節は2月10日で、大気汚染への影響を懸念し、恒例の花火や爆竹は控えるよう政府からも発表がありましたが、そんなことお構いなしでバンバン鳴らしている映像が流れていました。私も数年前に中国で春節の瞬間を迎えたことがありますが、その時は耳を覆いたくなるほどの爆音で地響きが鳴り、若干怖かった記憶があります。
1998年2月に台湾に渡ってからかれこれ中国滞在15年になりますが、今年は初めて中国の春節を祝わず、日本で仕事をしています。これまでの習慣からもっと春節を意識するかと思ったのですが、意外とそんなこともなく通常の2月の日々を過ごしています。それよりも、日本できれいな空気を吸えることにありがたみを感じながら、連日報道されるM2.5の猛威に萎縮しています。
では、中国市場インサイトメルマガ第58号をお送りいたします。
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
～B2Cが中国ネット通販の中心に～
先週、神戸市主催のセミナーで「市場としての中国の現在（いま）」のテーマで講演しました。GDPが日本を抜いて世界第2位の経済大国になった中国ですが、その市場をどのように捉え、日本企業がいかに攻略するかについて、現地からの生情報や実情を交えながらヒントや考え方をお伝えしました。
そのうち、インターネット市場については、淘宝の取引高が2012年通年で1兆元（約15兆円）を突破するなど中国のネット通販市場は引き続き成長しています。この急成長に伴い、中国ネット通販市場の特筆すべき変化は、これまでC2C取引が主流だったのが徐々にホンモノ志向が強まる消費者のトレンドを背景にB2C取引が比率を高めている点です。中国ネットリサーチ大手のiResearchによると、ネット通販市場（C2C＋B2C）に占めるB2C取引が09年の7.8%から11年には25.3%に上昇し、16年には49.4%に達すると予測しています。
これまで出店費ゼロで、かつ、個人名義で運営することから各種税金の納税義務を回避することで問題となったC2Cの淘宝網では、日本企業はサイト運営や価格面でローカル系と比べ苦戦を強いられてきました。しかし天猫を代表するホンモノ志向の強いB2Cプラットフォームの出現と浸透により、ようやくこうしたローカル系企業と対等に競争できる環境が整いつつあるともいえます。
特に10年8月に発布された商務部弁公庁からの通知により、小売ライセンスを有する外商投資企業は直接ネット通販も行うことができるようになり、その後の実務的プロセスにより、ネットのみで小売する場合にはリアル店舗を賃貸しなくても定款上は「網上零售（ネット小売）」という文言で食品などを除き一般的な商品については実質的に無店舗販売が可能となり、晴れてコンプライアンス上の懸念はほぼなくなっています。
C2Cの淘宝網では売上が軌道に乗るためにはショップの信用ランクを時間をかけて上げる必要があったのですが、天猫の出現により、天猫へ出店するだけで正規ブランド店舗としての担保が確証され、この信用度を上げる時間と努力を省くことができるようになったことから、これから中国ネット通販へ進出する日系企業にとっては、B2Cの天猫への出店が大前提となるでしょう。
もちろん、出店したのみでは多くのショップに埋もれ、なかなか結果が出ない事態に陥りますが、淘宝内の販促機能を活用し、「双十一節」など淘宝主催イベントへ積極参加しながら露出を高める必要があります。実際には値下げと送料無料の販促が最も効果的といわれていますが、カスタマー対応、特にチャット対応はサイトの信頼度にも直結するため慎重に、かつ、対応時間も長めにして顧客との接点を増やし、またサイトへのアクセス、広告の効果やコンバージョン率を入念にチェックするなど日中に限らないネットショップ運営の王道を歩むことが大切となります。
楽天、ヤフー、ZOZOTOWN、アスクルなど日本の大手通販企業が撤退し、昨今の反日や日本商品不買などにより、中国ネット通販市場への進出は難しいというイメージが先行していますが、B2C取引が徐々に勢力を伸ばし、ホンモノ志向を強める中国人ユーザーが増えつつある事実を背景に、日本企業も以前と比べ格段に勝負できる土壌が醸成されつつあることを肝に銘じ、果敢にチャレンジしてほしいと思います。
文責：コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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「中国のスマホ用地図アプリの市場規模」
～地図アプリユーザーは3.7億人、各社が激しい競争
データバンクの易観智庫（Enfodesk）のまとめによると、2012年10～12月期の中国のスマートフォン（スマホ）向け地図アプリ市場で、高徳地図（オートナビ）が第1位となった。シェアは29.6％。同社は米アップルと提携しているため、この29.6％の数字のうち5.5％はアップル自社製のマップとなる……
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「江蘇省でもトップクラス、消費にどん欲な無錫（2）」
～アパレル中心に日系ブランドが多い無錫
無錫は日系企業の中国投資が集まる重要な都市の一つだ。無錫新区に日立、パナソニック、ソニー、東芝、シャープ、キヤノン、エプソンなど日系企業が360社近く進出していることもあり、他都市と比べて日本ブランドの比率は非常に高いと感じる。日本人がよく集まる新区には、日本料理レストランが非常に多いほか、市中心部の中山路でも日本ブランドを見かける頻度がかなり高い……
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お知らせ
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1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.3 発行
会報誌Vol.3（2013 JAN＆FEB）は、前号の続編として巻頭で「『ワトソンズ』徹底研究」（後編）」を特集記事とし、中国最大手の香港系ドラッグストアチェーンの商品戦略、日系メーカーの進出余地、納入時の費用や流通戦略について、同社の関係者からヒアリングした結果をレポートしています。また都市別レポートではイトーヨーカドーや伊勢丹が進出している成都と天津を取り上げました。
そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.3 もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・香港系ドラッグストア「ワトソンズ」徹底研究（後編）
1000店舗展開の大規模チェーンを「解剖」する
【都市別レポート】
・成都 ～中国中西部の雄、歴史と経済の中枢～
買い物好きでトレンドにも敏感、あなどれない消費意欲と消費力
・天津 ～多元構成で拡大し続ける消費市場～
世界的高級ブランドに加え、伊勢丹やヤマダ電機も進出
【マーケティング】
・ステータスを追求し、ご褒美消費も活発なニューリッチ層
・小売各社に共通する「水土不服」「優位性の喪失」「業務の単一化」
・天猫がB2Cシェア50％超、B2Bは小売市場と連携も
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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