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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第60号】~安さで勝負!地場系外食企業に見た底力~

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2013年2月27日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第60号】 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~安さで勝負!地場系外食企業に見た底力~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
  会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.3 (JAN&FEB) 発行
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週日曜日は元宵節(旧暦1月15日)でした。お正月(元月)の最初の宵(夜)であることより元宵節と命名されたそうで、由来は古く漢代にまでさかのぼると言われているほど長い歴史があり、中国の人たちにとっては、この元宵節の到来をもってお正月期間終了となります。
 元宵節といえばランタン(灯篭)を掲げ湯円(お団子)を食べるのが習わしです。台湾にいたときは台北市内の中正記念堂で開催されるランタンフェスティバルに出向き、大好物の芋頭(タロイモ)餡入りの湯円を食べるのが楽しみだったのですが、上海ではまだ元宵節のイベントに出向いたことがなく残念です。
 ただ街中ではお正月最後の日ということで夕方6時頃から、いたるところで大花火・爆竹大会が始まり、「大気汚染が…」と思いながらそこここで上がる色とりどりの花火を楽しみながら元宵節を満喫しました。
 では、中国市場インサイトメルマガ第60号をお送りいたします。
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~安さで勝負!地場系外食企業に見た底力~
 先週末、上海で2010年末にオープンした大悦城(JOY CITY)というショッピングモールに行ってきました。中国食料品大手の中粮集団(COFCO)傘下の大悦城はこれまで上海のほかに北京、天津、瀋陽にオープンしており、特に18歳から35歳の若年層をターゲットにショッピングとレジャーを一体化したコンセプトが際立っています。
 上海の大悦城は人民広場から西蔵路を北に約3km上ったところにあり、地下鉄8号線の曲阜路駅に直結しています。テナントのほとんどが若者向けのお店ばかりで、日本企業では、ユニクロ、MUJI、ファンケル、女性下着のピーチジョンが入店し、比較的日本企業の出店率が高いショッピングモールだという印象を受けました。当日はちょうどハローキティをテーマにしたイベントが開催され、多くの来客がいると思いきや、日曜日にもかかわらず客足はまばらで、北京や瀋陽の大悦城で見たような活気は感じられませんでした。
 そんななか、大行列をなしているお店が一軒だけありました。それは杭州料理から四川料理までオールジャンルの中華料理を扱うローカル系レストランチェーン店の「外婆家」でした。1998年に杭州で小さな麵屋からスタートした外婆家は現在華東地区を中心に60店舗にまで急拡大しています。午後1時過ぎに行ったときにも30人くらいがお店の前に並べられた椅子でじっと整理券の番号を呼ばれるのを待っており、我々の前にも10テーブル分の客が待機している状況でした。
 昨年杭州で「外婆家」に行った際も、食事のピーク時をずらしたので何とか食べることができたのですが、上海でも同じようにかなり人気を博しているようです。整理番号を配布しているカウンターに貼られた貼り紙をよく見ると、なんと、お昼の部は午前10時から、夜の部は午後3時から整理券を配るとなっており、実際に食事を終えてお店を出たときはもう午後2時半頃だったにもかかわらず、すでに50人くらいが列をなしていました。
 この人気の秘訣は何なのだろうと食事をしながら考えたのですが、確かに味は「中の上」くらいで格別に美味しいというわけでもなく、また内装も若干現代風にお洒落にはなっていますが、特に凝った感じはしません。店先で待っている客に対して、お茶とポップコーンなどを無料で提供している心遣いはありますが、お店のスタッフの接客態度は特に優れているとも思えませんでした。
 にもかかわらず、どうしてこれほどまでに人気があるのか。それは食事を終え、お勘定をする際に判明したのですが、値段がリーズナブル感を超えて割安感があったことです。我々はその日家族3人で前菜1つに豆腐と肉と魚と野菜の主菜を4つ、あとは主食にビールを注文したのですが、感覚的には300元弱くらいかなと思っていたのがなんと150元でした。
 味も内装も量もそこそこながら、この予想を大きく上回る割安感が、結局のところ来客の満足感に変わり、数時間も前から配布される整理券を求めて行列ができるほどの人気ぶりになっているのではと思いました。
 日本でもデフレの影響で安さを売りに売り上げを伸ばした企業も多々ありますが、インフレ下の中国でも結局のところ消費者は値段に敏感で、リーズナブル感を超え思い切った割安感を演出しないと支持を得られないわけで、元々のコスト構造が高い日本企業にとって、飲食業においても成功のハードルは高いと実感しました。
文責:コンサルタント 大亀浩介
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「ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場(5)」
 ~地域で異なる売れ筋商品、臨機応変な対応も
 セリーヌのレインコートは、瀋陽は赤色タイプが、上海は黒色が売れ筋ということだ。イブニングドレスは、北京では売れ行き好調だが、成都や杭州では不調という。また、瀋陽では腕時計、西安では男性向け商品といったように、それぞれの売れ行きに応じて商品ラインアップを充実させている。内陸都市では、大きめの目立つロゴで、すぐブランドか識別できる商品が好まれる傾向にある……
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「中国奢侈品市場の最新動向」
 ~高級ブランドに変調?販売不振の背景とは
 高級ブランドの中国展開が曲がり角を迎えている。ぜいたく品市場の減速や消費性向の変化に伴い、グッチやルイ・ヴィトンなどが2013年の新規店舗開設を事実上ストップしているのだ。これまで右肩上がりの成長を遂げてきた同市場。中国では何が起こっているのだろうか……
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「2012年中国EC市場の発展(2)」
 ~強い「天猫」、B2Cシェアは56.7%
 中国のB2C市場は淘宝(タオバオ)系の天猫(Tモール)のシェアが断トツだが、その他のプレーヤーは群雄割拠状態で競争が激しくなっている。市場調査会社のアイ・リサーチのまとめによると、中国の2012年のネットショッピング市場で、B2C分野(プラットフォーム型)のシェアは天猫が56.7%で1位だった。10年1~3月期は40.9%だったが、その後シェアを着実に拡大し、11年7~9月期以降は50%以上をキープしている……
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「商圏の拡大とグレードアップ、杭州のさらなる飛躍(1)」
 ~杭州の中心は武林商圏、地下鉄1号線も開業
 杭州は消費型の都市である。杭州人は食べるのも遊ぶのも消費するのも大好き。2011年における小売総額は2548億3600万元で、前年比18.7%増加した。全国15の副省級都市のうち、額では第6位、増加率では第2位となっている。贅沢品消費では、北京と上海に次ぐ第3位のマーケット。贅沢品と高級化粧品の売上高は中国のみならず世界でも上位に入るほどだ……
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お知らせ
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会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.3 発行
 会報誌Vol.3(2013 JAN&FEB)は、前号の続編として巻頭で「『ワトソンズ』徹底研究」(後編)」を特集記事とし、中国最大手の香港系ドラッグストアチェーンの商品戦略、日系メーカーの進出余地、納入時の費用や流通戦略について、同社の関係者からヒアリングした結果をレポートしています。また都市別レポートではイトーヨーカドーや伊勢丹が進出している成都と天津を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.3  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・香港系ドラッグストア「ワトソンズ」徹底研究(後編)
 1000店舗展開の大規模チェーンを「解剖」する
【都市別レポート】
・成都 ~中国中西部の雄、歴史と経済の中枢~
 買い物好きでトレンドにも敏感、あなどれない消費意欲と消費力
・天津 ~多元構成で拡大し続ける消費市場~
 世界的高級ブランドに加え、伊勢丹やヤマダ電機も進出
【マーケティング】
・ステータスを追求し、ご褒美消費も活発なニューリッチ層
・小売各社に共通する「水土不服」「優位性の喪失」「業務の単一化」
・天猫がB2Cシェア50%超、B2Bは小売市場と連携も
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