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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第62号】~難しい店舗立地選定、家賃との兼ね合いも~

中国マーケティング&内販攻略のための会員制ビジネスサロン
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース 
http://www.cast-marketing.com/
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2013年3月13日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第62号】 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~難しい店舗立地選定、家賃との兼ね合いも~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
  1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 (MAR&APR) 発行
  2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー
   「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」の第4号を発行しました。今号では巻頭特集として「中国ネット通販最大手「淘宝(タオバオ)」トップ店舗徹底研究」を取り上げました。淘宝(C2C)で売り上げを順調に伸ばすローカル企業と天猫(B2C)で悪戦苦闘する日本企業へのインタビュー結果をまとめています。
 昨年通年で取引額(C2C、B2C含む)が1兆元(約15億円)を超えた淘宝ですが、こと日本企業に関しては、2013年1月末をもって、ファッション通販大手のZOZOTOWNと文房具通販大手のアスクルが共にネットショップを閉鎖し、中国から撤退するというショッキングなニュースが年初に飛び込んできました。特にアスクルについては上海でも日本企業の間ではかなり知名度も高く、よく利用されていたので残念です。
 業界全体はハイペースで成長が続いていますが、なかなかその波に乗れない日本企業。売り上げは上がってもそれが利益に反映されない日本企業の苦戦を如実に物語っている出来事ではないでしょうか。
 では、中国市場インサイトメルマガ第62号をお送りいたします。

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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~難しい店舗立地選定、家賃との兼ね合いも~

 最近、上海の自宅前の通りにある台湾系ベーカリーチェーンの85度Cが閉店しました。台湾式メロンパンの「菠蘿面包(パイナップルパン)」が娘の大好物だったのでたまに利用していたのですが残念です。確かにその通りには85度Cのほかに、同じく台湾系のIchido(宜芝多)やマルコポーロ(馬哥孛羅)、韓国系のParis Baguette(巴黎貝甜)やOnadire、日系の万賀面包(One Hand Bakery)などのベーカリー店が軒を並べており、そのほかに外国人向けのシティショップ(スーパー)やスターバックス、コスタなどのコーヒーショップもあるので、かなりの激戦区ではありました。
 昨年、マーケットインサイトセミナーのために85度Cの戦略を関係者からヒアリング調査した際に、彼らはできるだけ賑やかな通りの角で遠くからもよく見える場所に出店するという戦略を取っていることがわかりました。そういう意味においては、この度閉店した85度Cの店舗も大きな通りに面した角の好立地で車の通行量は確かに多かったのですが、人通りについては若干端に立地していたことより、まばらになりがちな状況でした。
 85度Cに限らず、上海では日系のレストランや美容院など小売、飲食、サービス企業が数多く出店していますが、本当に立地選定が難しいと思います。人通りが多い場所は当然家賃が高くなりますし、一方、人通りが少ないと家賃が少なくてすみますが、今度はどうやって客を呼び込むかについての工夫が必要になります。特殊でかつ職人的技術を要する日本料理店やバーなどであれば後者でもOKだと思いますが、ラーメンやパン、コーヒー店などの大衆向け商品の場合、やはりある程度のリスクを負ってでも人通りの多い場所を選定するしかないかもしれません。
 先日、上海でラーメン店を数店舗展開している日本人オーナーとお話をしたときにも、これまで出店に際して、契約した物件が又貸しで本来の家主から出ていけと言われたり、契約期間満了時に家賃を大幅に吹っかけられ退去せざるをえなかったなど、幾度か家主との契約上のトラブルがあったとおっしゃっていました。また家賃の割には商品の単価が低いため、経営がなかなか軌道に乗らないそうです。彼によると、上海の日本人向け飲食店は「3:4:3」の法則が成り立つとのこと。つまり、儲かっているのが3で、4が収支トントン、残りの3が赤字でいつ撤退してもおかしくないということです。儲かっているのは不動産業者(家主含む)と広告を集める日本人向けのフリーペーパーのみだとも言っていました。
 今回の閉店について、単に販売実績が悪かったのか、もしくは賃貸契約が満期となり、家主から法外な値上げを突き付けられたのか真相はわかりませんが、飛ぶ鳥を落とす勢いで急拡大する85度Cであっても、立地によっては閉店を余儀なくされるわけで、改めて上海での小売店舗の運営は難しいと思いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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「ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場(7)」
 ~ブランドで待遇も違う?中国式テナント交渉
 ブランド企業はテナント主とどのように交渉しているのだろうか。ブルガリの張氏によると、2007年を境にテナントの貸主と借主の立場はほぼ平等になってきたという。その背景には、各商業施設のポジショニングがより明確化され、リーシングスタッフの経験値がアップし、またブランド間の競争が激化していることがある……
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「拡大続ける化粧品ネット販売市場」
 ~12年は576億元規模、15年に1千億元に
 市場調査会社のアイ・リサーチのまとめによると、中国の化粧品ネット販売市場(C2CとB2Cの総計)は2012年に576億6000万元規模に膨らんだ。前年比では54.8%の増加。今後は20~30%前後の成長を続け、15年には1000億元を突破し、1237億元市場になると見られている……
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「粉ミルクの「逆輸入」から見る中国マーケット(2)」
 ~企業名やブランド名に左右される中国の消費者
 これらの欧米風ネームをまとった粉ミルクメーカーの利益率は高いと推測される。1缶(900グラム前後)当たりの委託生産価格は70~90元。一方、中国での販売価格は300元以上となるケースが多い。第一財経日報の調査によると、大多数の国・地域で同程度の容量の粉ミルクは120元前後で、150元超となるところも少ないというから、中国ではかなりの高価格で粉ミルクが販売されていることになる……
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「市中心部に集中する南京の代表的商圏(1)」
 ~南京の中心は新街口商圏、周辺都市にも大きな影響
 南京の商圏の特徴点としては「集中」というキーワードが挙げられよう。重要な商圏は、新街口、鼓楼(湖南路)、夫子廟の三つである。これらは全て市中心部に位置し、新街口を中心として南北に伸びている。その新街口は南京を代表する一大商圏。市の小売総額の約13%を占めている……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 発行
 会報誌Vol.4(2013 MAR&APR)は、巻頭で「『淘宝』トップ店舗徹底研究」を特集記事とし、実際に出店している各社インタビューを通して、ECモールの実情と販売戦略をレポートしています。また都市別レポートでは南京と杭州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.4  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・中国ネット通販最大手「淘宝」トップ店舗徹底研究
 各社インタビューから紐解くECモールの実情と販売戦略
【都市別レポート】
・南京 ~新街口・鼓楼・夫子廟の三大商圏が消費をけん引~
 グルメストリートに斬新なモール、厚みを増す消費市場
・杭州 ~商圏の拡大とグレードアップ、さらなる飛躍へ~
 地下鉄開業でアクセス向上、新旧エリアの競争も激化
【マーケティング】
・まだまだ右肩上がりの中国ネット市場、スマホやタブレット型PCで新たな成長ステージへ
・微信を中心に競争激化、急成長するIM業界
・新商品、生活密着、コスト抑制・・・・・小売業界のキーワードとは
・外資企業の優等生のKFC、減速のワケは?
【数字でみる中国】
・中国の31省・市・自治区の最新マクロデータ
・中国の消費主要データ

2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
ワトソンズ/カルフール/淘宝 (タオバオ)の仕組みと実態から見えてくる
『中国の市場攻略・流通・販売網戦略』
1.大都市から二級さらには三/四級都市への市場拡大 ~市場拡大にどう対処していくか?
2.ネット通販市場の現状は ~見えにくいネット市場の現場をヒアリング
3.中国大手外資系スーパーチェーン「カルフール」徹底研究
4.中国全土1,000店舗展開の香港系ドラッグストア「ワトソンズ」徹底研究
5.反日後の日中ビジネスの展望と求められる人物像
詳しくはこちらから
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=ToKnow&Cmd=DataList&Action=Detail&KNid=346

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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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