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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第63号】~マイカー型の経済発展?商都・温州の現状~

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2013年3月20日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第63号】 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~マイカー型の経済発展?商都・温州の現状~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
  1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 (MAR&APR) 発行
  2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー
   「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末に浙江省の温州市に行ってきました。「温州」といえばまず頭に浮かぶのが「温州みかん」です。こちら中国の温州にちなんで「ウンシュウミカン」と命名されたそうですが、原産は温州ではなく日本の鹿児島県だそうです。私の親戚が広島瀬戸内海の島でこの温州みかんを栽培しているので、そのルーツに辿り着けると思っていたのですが、全くの思い違いでした。
 一方、温州の名物料理といえば台北でよく目にした「温州大餛飩(ワンタン)」ですが、これは地元の人気店「天一角」で食べることができ、何とかルーツに辿り着けました。また「魚餅」というかまぼこやちくわに似た食べ物があり、これももしかしたら温州にルーツがあるのかもと思いました。味は日本のものよりも魚の生臭さが増した感じで、これに黒酢をつけて食べるのですが、日本人としては黒酢ではなく醤油にわさびがほしくなりました…
 では、中国市場インサイトメルマガ第63号をお送りいたします。

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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~マイカー型の経済発展?商都・温州の現状~
 先週末に都市別市場レポートの視察に浙江省の温州市に行ってきました。温州といえば、商才に長け、自ら小物や衣類製造などの商売を興し、海外と貿易して財を成したうえで上海や杭州などの不動産に積極投資をする温州商人がパッと頭に浮かび、さぞかし金持ちがたくさんいるのだろうなという思いで現地に赴きました。
 確かに街中を巡っていると、いるわいるわ!高級車が…。ポルシェ、ベンツ、アウディ、レンジローバー、、、特に他都市と比べ、ポルシェとレンジローバーの数が多いような印象がありました。またそうした高級車が無造作に街角や道端に駐車され、かつ、ほこりまみれのまま放置されている様子が異様な雰囲気を醸し出していました。
 実際にそうした高級車を運転している人を眺めていると、上海などでは中年のおじさんか若い女性が多いような気がしますが、温州ではいわゆる「老板娘」風の若干年齢が高めの女性がきれいなブランドの服装を身にまとって運転している姿を多く目にしました。また高級ブランド品のお店が入居している時代広場や財富購物中心の近くにある海鮮料理レストランでは、ブランド品を身に着けた年増の女性数名が金曜日の夜に食事をしており、こうした女性群が温州のハイエンド消費を引っ張っているのではと思いました。
 一方、一般大衆の生活に目を向けると、先ほどの話とは打って変わり、質素で素朴な一地方都市そのものでした。空港から市内に向かうタクシーではいきなり見知らぬ人から「乗り合いしていい?」と聞かれたり、市内に到着すると横断歩道ではない場所で多くの人が道を渡ろうとするので、車と車の間の車道に通行人がいるという危なっかしい光景が広がっていました。
 市内の繁華街といえば歩行者天国になっている大通りの「五馬街」周辺に15から20平米程度の衣類や小物、紅茶スタンドなどの個店が立ち並び一大商圏を形成しているのと、そこから徒歩圏内にある老舗の地元系百貨店の開太百貨と温州世貿大厦の銀泰百貨があるくらいで、あとは街のあちこちにお店やレストランが散在している状況でした。
 GDP別で浙江省内第3位(全国第36位)の約3,337億元(2012年)で常住人口は浙江省内トップの912.21万人(2010年末)を擁する都市としては若干物寂しい感じでしたが、なぜか市街地から約25km離れた空港近くの万達広場には、見た感じ周辺にもビルやマンションなど何もない様子なのですが、駐車場は車で一杯で、食事時のレストランやローカル系スーパーチェーンの永輝超市では多くの客でごった返していました。そういう意味では、中国でもいち早くマイカー族による郊外型の市場形成が進んでいるのかもしれません。
 同じ浙江省でも杭州、寧波、湖州など地元政府や大手デベロッパーによる都市計画や開発がされている様子がなく、温州市としての都市の一体感はさほど感じられませんでしたが、温州人個々の経済力やアイデンティティーを強く意識させられる視察でした。

文責:コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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「ブルガリとセリーヌを徹底分析!中国奢侈品市場(8)」
 ~代理店とブランドのWin-Win関係
 ブルガリの張氏は、進出間もない著名度の低いブランドは代理店方式の方にメリットがあると主張する。その理由として、代理店がローカルの市場、売り場、顧客層を熟知している強みがあることを挙げる。ブランドと実績が育った段階で販売権を返還してもらう戦略のほうがより効率的という判断だ……
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「中国スマホ市場の動向:2012年(2)」
 ~サムスンが22.5%でトップ、2位はレノボ
 艾媒諮詢(iimedia)のまとめによると、中国の2012年スマートフォン市場におけるメーカー別販売シェアはサムスン電子が22.5%でトップとなった。「ギャラクシー」人気が中国でも高いことがうかがわれる。ユーザーの保有シェアでは24.5%となり、中国のスマホユーザーの4人に1人はサムスン製を持っていることになる……
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「中国スマホ市場の動向:2012年(1)」
 ~1.7億台まで拡大、中国スマホ市場
 艾媒諮詢(iimedia)のまとめによると、中国の2012年のスマートフォン市場は1億6915万台まで拡大した。前年比では130.7%増となっている。12年10~12月期の販売台数は5240万台に上った。ただ、前四半期比での伸び率は5.2%にとどまり、これまでの20~30%を大きく下回った。この理由としては、スマホの初期ユーザー(購入可能ユーザー)による購入サイクルが一巡したことが挙げられる……
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「市中心部に集中する南京の代表的商圏(2)」
 ~グルメ街中心の鼓楼、水遊城で活気付く夫子廟
 南京で2番目の商圏である鼓楼商圏は湖南路を中心とし、様々な業態が揃っているのが特徴だ。飲食店をメインとする獅子橋歩行街、ショッピングセンターとアパレル専門の小型店が林立する湖南路、家電販売店が集中する山西路などがその中心となっている……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 発行
 会報誌Vol.4(2013 MAR&APR)は、巻頭で「『淘宝』トップ店舗徹底研究」を特集記事とし、実際に出店している各社インタビューを通して、ECモールの実情と販売戦略をレポートしています。また都市別レポートでは南京と杭州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.4  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・中国ネット通販最大手「淘宝」トップ店舗徹底研究
 各社インタビューから紐解くECモールの実情と販売戦略
【都市別レポート】
・南京 ~新街口・鼓楼・夫子廟の三大商圏が消費をけん引~
 グルメストリートに斬新なモール、厚みを増す消費市場
・杭州 ~商圏の拡大とグレードアップ、さらなる飛躍へ~
 地下鉄開業でアクセス向上、新旧エリアの競争も激化
【マーケティング】
・まだまだ右肩上がりの中国ネット市場、スマホやタブレット型PCで新たな成長ステージへ
・微信を中心に競争激化、急成長するIM業界
・新商品、生活密着、コスト抑制・・・・・小売業界のキーワードとは
・外資企業の優等生のKFC、減速のワケは?
【数字でみる中国】
・中国の31省・市・自治区の最新マクロデータ
・中国の消費主要データ
2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
ワトソンズ/カルフール/淘宝 (タオバオ)の仕組みと実態から見えてくる
『中国の市場攻略・流通・販売網戦略』
1.大都市から二級さらには三/四級都市への市場拡大 ~市場拡大にどう対処していくか?
2.ネット通販市場の現状は ~見えにくいネット市場の現場をヒアリング
3.中国大手外資系スーパーチェーン「カルフール」徹底研究
4.中国全土1,000店舗展開の香港系ドラッグストア「ワトソンズ」徹底研究
5.反日後の日中ビジネスの展望と求められる人物像
詳しくはこちらから
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=ToKnow&Cmd=DataList&Action=Detail&KNid=346
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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