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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第65号】~アモイで見る中台の結びつき~

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2013年4月3日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第65号】 
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
     ~アモイで見る中台の結びつき~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
  1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 (MAR&APR) 発行
  2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー
   「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 暦は4月になりました。4月と言えば新年度のスタート。日本では新入社員や新入生のフレッシュな姿が街中でも見られ、気持ちもワクワクする時期ではないでしょうか?WBCで惜しくも決勝戦に進出できなかった日本のプロ野球も開幕し、新たなシーズンが始まりました。私は広島で生まれ育ったので当然カープのファンなのですが、今年はWBCでも活躍したマエケン(前田健太)投手の活躍に注目したいと思います。
 一方、中国では日本のような新年度のスタートといった節目はなく、4月も特別な月というわけでもないのですが、娘が通う日本人学校だけは、日本と同様に4月から新学期がスタートします。娘の1年生の時のクラスメート30名弱のうち、約1/4の7名が日本へ帰国されたそうで、周りでも今年の春は帰任される方からのメールが多いような気がします。やはり、日中関係や大気汚染が影響しているのでしょうか…
 では、中国市場インサイトメルマガ第65号をお送りいたします。
 
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◆無料進呈中◆会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』創刊号
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これまでウェブ上でしかご覧いただけなかった会員限定コンテンツを編集し、気軽にお読みいただけるよう冊子にいたしました。こちらの会報誌創刊号を、現在ご希望の方に無料進呈しています。掲載記事詳細、お申し込みは下記アドレスから。
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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~アモイで見る中台の結びつき~
 
 先月、都市別レポートの視察に福建省の厦門(アモイ)に行ってきました。厦門は1979年に経済発展のために法的、行政的に特別な地位を与えられた経済特区として指定された都市で、中国では厦門のほかに深セン、珠海、汕頭、海南省の計5都市のみで、1978年から始まる中国の改革開放政策と歩を同じくして、外国企業からの投資を積極誘致し、工業・商業・金融業などが急発展しました。
 実際に厦門の中心である厦門島に到着すると街全体がすでに出来上がった感があるほど高度に発展している印象を受け、街の雰囲気は台湾とマカオを足して2で割ったようなイメージでした。厦門は工業や商業だけでなく、観光業も盛んで、厦門島に隣接するコロンス島(鼓浪嶼)には戦前の植民地時代に欧米列強の領事館や洋館が昔のまま残され、多くの中国人観光客が訪れていました。
 今回の視察で特に感じたのは、とにかく厦門は台湾との結びつきが非常に強いということです。台湾が実効支配している金門島が目と鼻の先にあり、台湾と大陸との直行便が飛び始める以前から「小三通(※)」ということで、船を介しての人やモノの交流が盛んだったとは聞いていましたが、想像を超えて街中では台湾のモノで溢れていました。
(※台湾と大陸間の三通(通商、通航、通郵)の厦門・金門島経由は、「小三通」と呼ばれている。)
 例えば、厦門一の繁華街である中山歩行街では、パイナップルケーキ、どら焼き、卵ロールなど台湾特産品を取り扱うお店が軒を並べ、台湾では有名な金門島の包丁の専門店もありました。特にウォルマートなどのスーパーでびっくりしたのが、厦門特産のコーナーが大きくスペースを占め、そこに明らかに台湾の技術やノウハウを生かしたであろうお菓子類が地元特産品として大々的に販売されているところで、中国でもこれほどまで地元特産品をアピールする都市も珍しいと思いました。
 こうした商品だけでなく、台湾の「貴族世家」というステーキチェーン店やお粥専門店の「無名子」など上海ではあまり目にしない台湾系飲食チェーン店も多く厦門には進出していました。そんななか、日本企業のなかでモスバーガーが街中で多く目につきました。台湾で160店舗以上展開し大成功を収めているモスバーガーが中国進出に際してまず選んだ都市が台湾との結びつきが強い厦門です。実際に厦門の街中でも中山歩行街だけでなく、厦門駅周辺や万達広場など、厦門住民が集まる繁華街や商圏の中心に店舗を構えており、とにかく厦門では人目を引く活躍ぶりです。
 上海でも先日、旧森ビルの恒生銀行ビルの2階にモスバーガー「まもなくオープン」という垂れ幕が出ていましたが、そこでも「来自台湾」(台湾からやって来た)という文字がでかでかと書かれていました。日本人としては日本発祥のバーガーチェーンとして胸を張ってほしいと思うのですが、昨今の日中関係なのか、もしくは戦略的にそうしているのかわかりませんが、台湾をうまく活用して中国を攻める一つのモデルケースとして、モスバーガーの今後の躍進に期待してウォッチしたいと思います。
 
文責:コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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「中国のネットショッピング市場の現状(1)」
 ~2020年には5倍の規模まで成長見通し
 2011年に日本を抜いて世界第2位の規模になった中国ネットショッピング市場は、15年に11年(1200億米ドル)比で3倍超の3950億米ドル、20年に同5倍超の6480億米ドル規模にまで拡大するとみられる。マッキンゼー・アンド・カンパニーが最新レポートでまとめた……
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「通信キャリアとOTTの関係は?(2)」
 ~OTTに学ぶべき?キャリアの今後
 中国の携帯ネットワークの進化は若干遅れている。旧式の第2世代(2G)が市場の中心で、第3世代のシェアはまだわずかだ。チャイナ・モバイルの契約者数は12年末時点で7億1030万人だが、そのうち3Gユーザーは8790万人と全体の12.4%に過ぎない。ARPU(1人当たり月間収入)が高い3G比率を上昇させるためには料金引き下げや基地局増設などのコスト支出が必要だろうし、次世代4Gへの設備投資額も巨大なものになる。それらの通信インフラをOTT事業者に自由自在に使われることに対して、通信キャリア側に抵抗感があるのも無理はない……
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「通信キャリアとOTTの関係は?(1)」
 ~微信の「タダ乗り」に待った!通信キャリアの主張
 中国通信業界で収益をめぐる「舌戦」が激しくなっている。通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル)が、騰訊(テンセント)が提供しているメッセンジャーアプリ「微信(We Chat)」を名指しして、「通信インフラただ乗り」状態を改めるよう求めているのだ。テンセント側は事を大きくしないように低姿勢を貫いているが、同社が仮想移動体通信事業者(MVNO)として通信事業へ進出するという観測も根強い。キャリアとネットサービス事業者の対立はこれからも続きそうだ……
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「トレンド見据えた中国事業戦略を」
 ~「第一婦人style」で国産ブランドが脚光
 習近平国家主席が3月下旬に行った初の外遊で思わぬところに注目が集まった。夫人の彭麗媛さんのファッションである。モスクワ到着の際に着用していたコートやバッグが中国「国産品」であると大きく報じられたのがきっかけだ……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」vol.4 発行
 
 会報誌Vol.4(2013 MAR&APR)は、巻頭で「『淘宝』トップ店舗徹底研究」を特集記事とし、実際に出店している各社インタビューを通して、ECモールの実情と販売戦略をレポートしています。また都市別レポートでは南京と杭州を取り上げました。
 そのほか、下記のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
 
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.4  もくじ
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【チャイナ・マーケット・インサイト】
・中国ネット通販最大手「淘宝」トップ店舗徹底研究
 各社インタビューから紐解くECモールの実情と販売戦略
 
【都市別レポート】
・南京 ~新街口・鼓楼・夫子廟の三大商圏が消費をけん引~
 グルメストリートに斬新なモール、厚みを増す消費市場
・杭州 ~商圏の拡大とグレードアップ、さらなる飛躍へ~
 地下鉄開業でアクセス向上、新旧エリアの競争も激化
 
【マーケティング】
・まだまだ右肩上がりの中国ネット市場、スマホやタブレット型PCで新たな成長ステージへ
・微信を中心に競争激化、急成長するIM業界
・新商品、生活密着、コスト抑制・・・・・小売業界のキーワードとは
・外資企業の優等生のKFC、減速のワケは?
 
【数字でみる中国】
・中国の31省・市・自治区の最新マクロデータ
・中国の消費主要データ
 
2)【東京】4月16日(火)マーケティング研究協会主催セミナー「中国の市場攻略・流通・販売網戦略」に弊社大亀浩介が登壇
 
ワトソンズ/カルフール/淘宝 (タオバオ)の仕組みと実態から見えてくる
『中国の市場攻略・流通・販売網戦略』
 
1.大都市から二級さらには三/四級都市への市場拡大 ~市場拡大にどう対処していくか?
2.ネット通販市場の現状は ~見えにくいネット市場の現場をヒアリング
3.中国大手外資系スーパーチェーン「カルフール」徹底研究
4.中国全土1,000店舗展開の香港系ドラッグストア「ワトソンズ」徹底研究
5.反日後の日中ビジネスの展望と求められる人物像
 
詳しくはこちらから
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=ToKnow&Cmd=DataList&Action=Detail&KNid=346
 
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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